下呂支所でニジマスの発眼卵(はつがんらん)の検卵(けんらん)作業を行いました。
発生の最終段階の卵は、外側から眼球が透けて見えることから「発眼卵」と呼ばれます。死卵は、放置すると水カビが発生し、生卵まで殺してしまう原因となるので取り除かなければなりません。卵は、受精後しばらくの間は安静が必要ですが、発眼卵の段階になると外部からの衝撃に比較的強くなり、収容水槽から取り出すことができるので、生卵と死卵とを分別する作業が可能になります。
研究所では自動検卵器を使用して生卵と死卵を分別していますが、自動検卵機を使用しても少数の死卵が残るため、手作業による死卵の取り除きも行っています。
これらの作業は「検卵」と呼ばれ、卵を出荷する前あるいはふ化室に移送する前に必ず行っています。検卵が終了した発眼卵は、養殖業者への出荷や下呂支所での継代飼育などに使用しています。
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