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2021 年 4 月

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< 3 月  5 月 >



2021 4 30 日 (金)
水温計の交換
 





 先日、渓流で水温計の交換を行いました。

 今回の作業では、11 ヶ所の水温計を交換しました。











2021 4 29 日 (木)
ニジマスの発眼卵をふ化室に収容
 





 先日、下呂支所でニジマスの発眼卵をふ化室に収容しました (関連記事: 4 月 16 日)。

 ふ化室への収容は、検卵を実施した後に行っています (関連記事 : 4 月 8・9・13・15・22・23・28 日)。ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 個ずつ小分けして入れます。ふ化盆は 5〜10 枚程度重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。

 ふ化水槽では、井戸水を流してふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。







ふ化盆に発眼卵を小分けして入れる




発眼卵を入れた ふ化盆を重ねる




重ねた ふ化盆の上下をバンドで固定







ふ化水槽に入れる




くさびを打ち込んで固定




ふ化盆とふ化水槽との隙間を 縄で
ふさいだ後、
ふたをして遮光し、井戸水を
流しながら、餌付け直前まで収容






2021 4 28 日 (水)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 今週も下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施しました。

 検卵が終わった発眼卵は、養殖業者に順次発送しています。また、一部の発眼卵を次の親魚養成用として下呂支所に残し、ふ化室に収容しています (関連記事 : 4 月 16・29 日)。














2021 4 27 日 (火)
渓流で魚類調査
 





 昨日に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。

 今日は昨日とは別の渓流で調査を行い、イワナとカジカ大卵型の生息を確認しました。




イワナ





2021 4 26 日 (月)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査では、イワナとカジカ大卵型の生息が確認されました。




イワナ





2021 4 25 日 (日)
養殖魚の魚病診断
 





 先週、下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今回、診断の依頼があったのはアマゴです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫や細菌の有無などを調べ、養殖場に対応策を指導しています。











2021 4 23 日 (金)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 昨日に引き続き、下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施しました。

 検卵が終わった発眼卵は、養殖業者に順次発送しています。また、一部の発眼卵を次の親魚養成用として下呂支所に残し、ふ化室に収容しています (関連記事 : 4 月 16・29 日)。




死卵




生卵





2021 4 22 日 (木)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 先週に引き続き、下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を行いました。

 検卵が終わった発眼卵は、養殖業者に順次発送しています。








2021 4 21 日 (水)
飼育魚の移動
 





 下呂支所で飼育魚の移動を行いました。

 魚が混みあった状態だと病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より広い場所に魚を移し替えるか、いくつかの場所に分けて飼育するようにしています。

 今日の作業では、第 2 ふ化室の小型の水槽で飼育していたアマゴ 4 系統とヤマメ 1 系統とニジマス 1 系統の稚魚を第 1 ふ化室の大型の水槽にそれぞれ移動させました。

















2021 4 20 日 (火)
カジカの仔魚の飼育
 





 両側回遊性のカジカは、冬にふ化してすぐに川を流下します。仔魚は春まで海で生活し、稚魚に変態した後、川に遡上します。

 下呂支所では、カジカの仔魚を人工海水の水槽で飼育しています (関連記事 : 4 月 14 日)。この後、稚魚に変態した段階で淡水の水槽に移し替える予定です。


参考文献

藤井亮吏・下村雄志・田原大輔・棗田孝晴
 ・岸 大弼.2018.飼育環境におけるカジカ
 大卵型・中卵型・小卵型の卵および仔稚魚
 の生残状況.岐阜県水産研究所研究報告,
 63: 7-16.  < PDF >




カジカ小卵型の仔魚




人工海水の水槽





2021 4 19 日 (月)
水温計のデータ回収
 





 下呂支所で水温計のデータ回収を行いました。

 下呂支所では、敷地内の井戸や水路など計 6 ヶ所で水温を計測しており、データ回収や電池交換を定期的に行っています。








2021 4 16 日 (金)
ニジマスの発眼卵をふ化室に収容
 





 下呂支所でニジマスの発眼卵をふ化室に収容しました。

 ふ化室への収容は、検卵を実施した後に行っています (関連記事 : 4 月 8・9・13・15 日)。ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 個ずつ小分けして入れます。ふ化盆は 5〜10 枚程度重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。

 ふ化水槽では、井戸水を流してふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。




ふ化盆に発眼卵を小分けして入れる







発眼卵を入れた ふ化盆を重ねる







重ねた ふ化盆の上下をバンドで固定







ふ化水槽に入れる




くさびを打ち込んで固定




ふ化盆とふ化水槽との隙間を 縄でふさぐ




ふたをして遮光し、井戸水を
流しながら、餌付け直前まで収容






2021 4 15 日 (木)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 今日も下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施しました。

 検卵が終わった発眼卵は、養殖業者に順次発送しています。また、一部の発眼卵を次の親魚養成用として下呂支所に残し、ふ化室に収容しています。




目視観察と手作業による検卵




検卵前
白っぽく変色したものが死卵




検卵後





2021 4 14 日 (水)
人工海水の準備
 





 下呂支所では、カジカの仔魚の飼育に海水を使用しています (関連記事 : 2021 年 3 月 26 日、4 月 20 日)。内陸部にある下呂支所では、海から取水することができないので、人工海水を使用しています。

 人工海水は、食塩・にがり・重曹などの主要な成分を調合して自作する場合 (関連記事 : 2016 年 2 月 23 日) と、市販の人工海水の素を水に溶かして作る場合とがあります。今回は、市販の人工海水の素を水に溶かして作りました。














2021 4 13 日 (火)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 先週に引き続き、下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 検卵が終わった発眼卵は、養殖業者に順次発送しています。













検卵機を使用しても死卵が残るため、
目視観察と手作業による検卵が不可欠






2021 4 12 日 (月)
養殖魚の魚病診断
 





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今回、診断の依頼があったのはヤマメです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫や細菌の有無などを調べ、養殖場に対応策を指導しています。











2021 4 10 日 (金)
アルテミア
 





 下呂支所では、カジカの仔魚の餌として 「アルテミア」 を使用しています。アルテミアは、甲殻類の 1 種で、仔魚の飼育には欠かせない餌です。

 アルテミアは、乾燥状態の卵が市販されており、これを 28 度程度に温めた 3 % 食塩水中に入れておくと 1 日でふ化します。下呂支所では、アルテミアを毎日ふ化させており、容器内のアルテミア (全長 約 0.5 mm) をプランクトンネットで回収して、カジカの仔魚に与えています (関連記事 : 3 月 28 日)。


参考文献

森 美津雄・藤井亮吏.2012.カジカの初期飼育
 における日間摂餌量.岐阜県河川環境研究所
 研究報告, 57: 11-14.  < PDF >




ふ化用のボトル




ふ化したアルテミアをプランクトンネットで回収







アルテミアは橙色で、大量にいると写真の
ように水が橙色に染まったように見える







カジカ仔魚の飼育水槽にアルテミアを投入





2021 4 9 日 (金)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 昨日に引き続き、下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 検卵が終わった発眼卵は、養殖業者に順次発送しています。




白っぽく変色したものが死卵
橙色のものが生卵













目視観察と手作業による検卵





2021 4 8 日 (木)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でニジマスの発眼卵 (はつがんらん) の検卵 (けんらん) 作業が始まりました。

 発生の最終段階の卵は、発現した眼球が透けて見えることから 「発眼卵」 と呼ばれます。卵は、受精後しばらく安静が必要ですが、発眼卵の段階になると外部からの衝撃に比較的強くなり、収容水槽から取り出すことができるので、検卵機により生卵と死卵とを分別する作業が可能になります。死卵を放置すると、水カビ発生の原因となるので取り除かなければなりません。ただし、検卵機による除去では、少数の死卵が残るため、残った死卵を目視観察と手作業で取り除く必要があります。

 これらの作業は 「検卵」 と呼ばれ、卵の出荷やふ化室への移送の前に必ず行っています。検卵が終了した発眼卵は、養殖業者への出荷や当研究所での継代飼育などに使用しています。




発眼卵の収容水槽




白っぽく変色したものが死卵
橙色のものが生卵





検卵機





2021 4 7 日 (水)
井戸の遮光シートの取り付け
 





 今週、下呂支所の井戸に遮光シートを取り付けました。

 井戸の中に藻が生えると配水管を詰まらせるなどトラブルの原因になるので、春から秋は藻が生えないよう井戸にシートをかぶせて遮光しています。ただし、冬は雪の重みで破れる恐れがあるので、毎年、雪が降り始める直前に遮光シートを取り外しておき (関連記事 : 2020 年 12 月 15 日)、春先に再度取り付けるようにしています。















2021 4 6 日 (火)
ふ化水槽の掃除
 





 下呂支所でふ化水槽の掃除を行いました。このふ化水槽は、アマゴやニジマスなどの発眼卵をふ化させる時に使用しています。

 下呂支所では、来週、ニジマスの発眼卵の収容する予定です。今日の作業では、ふ化水槽を掃除しました。











2021 4 5 日 (月)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所で今年 5 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 今シーズンのニジマスの採卵と人工受精は、今日の作業で完了しました。







雌親魚からの採卵作業












受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




雄親魚からの採精作業




精液




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業




受精卵を卵管理水槽に収容





2021 4 4 日 (日)
ミズワタクチビルケイソウ
 





 ミズワタクチビルケイソウ (Cymbella janischii) は、アメリカ原産の外来珪藻です。日本への移入の経緯はよく分かっていませんが、近年、国内各地で分布拡大が懸念されています。

 ミズワタクチビルケイソウが繁茂すると、アユの餌となる付着藻類の生育が妨げられるおそれがあります。別の河川で使用した胴長・タモ・オトリ缶などを持ち込む場合は、ミズワタクチビルケイソウの分布拡大を防止するため、あらかじめ消毒や乾燥を念入りに行うようお願いします。

 釣り具や漁具の消毒や乾燥は、アユの冷水病やエジワジエラ・イクタルリ病の持ち込みを防ぐためにも不可欠です。良好なアユ漁場を維持するため、ご協力をお願いします。







胴長の靴底は、特に念入りに消毒
(消毒液を十分にしみ込ませる)





参考文献

芦澤晃彦・加地弘一.2019.ミズワタクチビル
 ケイソウが放流アユの定着に与える影響.
 山梨県水産技術センター事業報告書, 46:
 34-38.  < 外部リンク >

長野県水産試験場.2020.ミズワタクチビル
 ケイソウが発見されました.水産だより, 39:
 7.   < 外部リンク >

洲澤多美枝・清野聡子・真山茂樹.2011.筑後
 川上流に大量出現した Cymbella janischii
 (A.W.F.Schmidt) De Toni と Gomphoneis
 minuta
(Stone) Kociolek & Stoermer:外来種
 珪藻の可能性について.Diatom, 27: 58-64.
 < 外部リンク >

洲澤多美枝・洲澤 譲.2016.日本に侵入して
 いる外来珪藻.豊田市矢作川研究所季刊誌
 RIO, 201: 4.  < 外部リンク >


洲澤 譲・洲澤多美枝.2021.酒匂川(神奈川
 県)で採集された外来種ミズワタクチビル
 ケイソウ.神奈川自然誌資料, 42: 87-93.
  < 外部リンク >





2021 4 2 日 (金)
飼育魚の移動
 





 下呂支所で飼育魚の移動を行いました。

 下呂支所では、主に屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に魚を移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 今週の作業では、B 号池で飼育していた中型のニジマスを C 号池に、A 号池で飼育していた小型のニジマスを B 号池にそれぞれ移動させました。













計数しながら 魚を新しい飼育池に入れる
(左手にカウンターを持っている)






2021 4 1 日 (木)
養殖魚の魚病診断
 





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今回、診断の依頼があったのはイワナです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫や細菌の有無などを調べ、養殖場に対応策を指導しています。














記 事


水温計の交換

ニジマスの
発眼卵を
ふ化室に収容

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

養殖魚の魚病診断

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

飼育魚の移動

カジカの
仔魚の飼育

水温計の
データ回収

ニジマスの
発眼卵を
ふ化室に収容

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

人工海水の準備

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

養殖魚の魚病診断

アルテミア

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

井戸の遮光
シートの取り付け

ふ化水槽の掃除

ニジマスの
採卵と人工受精

ミズワタ
クチビルケイソウ

飼育魚の移動

養殖魚の魚病診断

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