トップページ



せかぶ日誌
バックナンバー





2021 年 1 月

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

< 12 月
  2 月 >


2021 1 29 日 (金)
水温計のデータ回収
 





 下呂支所で水温計のデータ回収を行いました。

 下呂支所では、敷地内の井戸や水路など計 6 ヶ所で水温を計測しており、データ回収や電池交換を定期的に行っています。冬季は、他の時期と比べて電池の消耗が早いため、こまめに点検しています。








2021 1 28 日 (木)
水門の維持管理
 





 下呂支所の横を流れる飛騨川 (益田川) は現在も水位が高く、水門の取水口や飼育池のスクリーンが落ち葉などの流下物で詰まりやすい状態が続いています。

 下呂支所では、昨夜から今朝まで職員が交代で落ち葉の除去作業に当たりました (関連記事 : 1 月 21・27 日)。




飛騨川の水門




真っ暗け





2021 1 27 日 (水)
水門の維持管理
 





 下呂支所の横を流れる飛騨川 (益田川) は、昨晩の雨の影響で増水が続いています。

 水門の取水口や飼育池のスクリーンが落ち葉などの流下物でたびたび詰まるので、下呂支所の職員がその除去作業に追われています (関連記事 : 1 月 21 日)。








2021 1 26 日 (火)
ヤマメの池出し
 





 下呂支所でヤマメの 「池出し」 を行いました (関連記事 : 2020 年 12 月 25 日、2021 年 1 月 6 日)。

 餌付けのタイミングが遅れると稚魚の生残率が悪化するおそれがあるため、水温や稚魚の成育状況を勘案して池出しの時期を調整しています。




ふ化水槽




ふ化盆を取り出す




餌付け用の水槽に移動




バンドを外す




ふ化盆を 1 枚ずつ外す




餌付け用の水槽に稚魚を出す








2021 1 25 日 (月)
バルブの交換
 





 下呂支所の井戸水の配管のバルブが老朽化により破損したため、交換作業を行いました。

 このバルブは、岐阜県水産試験場の時代から使用しているもので、設置からすでに 30 年ほど経過しています。破損したバルブを外した後、新しいものを取り付けました。








2021 1 22 日 (金)
カジカの採卵作業
 





 先週に引き続き、下呂支所でカジカの採卵を実施中です (関連記事: 1 月 13・18 日)。

 回収した受精卵は、卵管理用の水槽に移しています。この後、発生が進んだ卵から、検卵作業 (死卵や水カビの除去) を順次行う予定です。




産み付けられた卵塊







卵の重量の測定




卵管理用の水槽





2021 1 21 日 (木)
水門の維持管理
 





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しています。

 飛騨川は、昨日の雨で増水しています。流下してくる落ち葉で水門の取水口や飼育池のスクリーンが詰まりやすい状況が続いており、職員がその除去作業に追われています。








2021 1 20 日 (水)
ニジマスのアルビノ
 





 下呂支所でニジマスのアルビノのふ化が始まりました。

 アルビノ (白化個体) は、黒色の色素をつくる能力を持たない個体のことで、魚類を含むさまざまな動物で確認されています。白化個体といっても、魚類の場合は黄色や橙色のものが多いようです。下呂支所で飼育しているニジマスやアマゴのアルビノも黄色や橙色に近い色をしています (関連記事 : 2010 年 1 月 25 日、2011 年 3 月 21 日、2020 年 5 月 18 日・6 月 18 日)。










ニジマスのアルビノ




アマゴのアルビノ





2021 1 19 日 (火)
井戸の揚水ポンプが故障
 





 下呂支所の 4 号井戸の揚水ポンプが老朽化により故障しました。

 この井戸の水は、カジカの卵管理 (関連記事 : 1 月 13・18 日) に使用しています。水槽への給水が減ったり止まったりすると卵が全滅するおそれがあるため、急遽、別の井戸水を使用している水槽に卵を移しました。








2021 1 18 日 (月)
カジカの採卵作業
 





 下呂支所でカジカの採卵を実施中です (関連記事: 1 月 13 日)。

 回収した受精卵は、卵管理用の水槽に移しています。










回収した卵塊







卵の重量の測定





2021 1 15 日 (金)
製氷機が故障
 





 下呂支所の製氷機が故障し、使用できない状態が続いています。この製氷機は、岐阜県淡水魚研究所の時代から使用しているもので、設置から 20 年以上が経過しています。故障の原因は不明ですが、ここ数年の夏の猛暑で過負荷がかかったようです。

 下呂支所では、サンプルの輸送や実験で氷が不可欠です。現在は、冷凍室で凍らせたペットボトルなどで急場をしのいでいますが、冷凍室の機器も調子が悪いため (関連記事 : 2020 年 8 月 18 日)、職員が対応に悩まされています。





2021 1 14 日 (木)
水温計のデータ回収
 





 下呂支所で水温計のデータ回収を行いました。

 下呂支所では、敷地内の井戸や水路など計 6 ヶ所で水温を計測しており、データ回収や電池交換を定期的に行っています。








2021 1 13 日 (水)
カジカの採卵作業
 





 下呂支所でカジカの採卵が始まりました。

 カジカは、雄親が石の下に巣を作り、そこへ雌親が次々とやってきて卵を産み付けます。下呂支所では、石の代わりに屋根瓦や鉄製アングル材 (L 字鋼) を水槽内に設置して産卵させています (関連記事 : 1 月 4 日)。回収した受精卵は、卵管理用の水槽に移しています。




L 字鋼










産み付けられた卵塊





2021 1 12 日 (火)
ふ化室の管理
 





 下呂支所のふ化室は、検卵が完了したアマゴなどの発眼卵を収容して孵化させ、稚魚の餌付けを行う施設です。現在、ふ化室の水槽には、この冬に生まれたアマゴやヤマメの稚魚が収容されています (関連記事 : 2020 年 12 月 25 日、2021 年 1 月 5・6 日)。

 ふ化室では、水槽の掃除や餌の量の調節をこまめに行っています。稚魚は病気にかかりやすいため、しばらくの間は気を抜けない日々が続きます。











2021 1 11 日 (月)
渓流魚の人工産卵河川
 





 渓流魚の人工産卵河川は、野生個体の自然繁殖を助けるため、水がないところに 「人工河川」 を造成し、さらに 「人工産卵場」 を整備した水域のことです。

 国内では、主にイワナの自然繁殖の補助を目的とする人工産卵河川がこれまでに 5 箇所で実施されています。そのうち 3 箇所は県内での事例であり、岐阜県は渓流魚の人工産卵河川の先進地といえます (関連記事: 2009 年 9 月 26 日・10 月 10 日、2017 年 10 月 28 日)。








 人工産卵河川は、水を流しただけでは産卵適地が形成されないため、砂利の敷設など産卵場の整備作業が不可欠です。2009 年の下呂市馬瀬の人工産卵河川の事例では、産卵適地の割合は、整備前は 2.0% だったのに対し、整備後は 11.1% と 5 倍以上に増えたことが確認されています。また、この研究では、整備した産卵場をイワナが実際に利用することも確認されています (関連記事: 2009 年 9 月 26 日・10 月 10 日、2017 年 10 月 28 日)。

 下呂支所では、引き続き、稚魚の生息密度 (関連記事 : 2018 年 6 月 25 日、7 月 10・11・18・19・23・24 日) などを調査中です。





参考文献

岸 大弼・コ原哲也.2017.岐阜県下呂市馬瀬に
 整備された人工産卵河川の物理環境および
 イワナの産卵状況.応用生態工学,19: 221-
 231.  < 外部リンク >

岸 大弼・上田利章・徳田幸憲・コ原哲也.2017.
 渓流魚人工産卵河川における産卵場整備での
 砂利の使用量.岐阜県水産研究所研究報告,
 62: 9-13.   < PDF >

岸 大弼・佐々木 茂・徳田幸憲・コ原哲也.2020.
 渓流魚人工産卵河川における産卵場整備後の
 土砂の堆積状況.岐阜県水産研究所研究報告,
 65: 1-10.   < PDF >





2021 1 8 日 (金)
アマゴ・ヤマメの稚魚の餌付け
 





 下呂支所のふ化室でアマゴ・ヤマメの稚魚の餌付けを実施中です。

 餌が不足すると成長が悪くなる一方、多過ぎると食べ残した餌に水カビが発生して病気が発生しやすくなります。餌の量の調節と水槽のこまめな掃除が欠かせません。











2021 1 7 日 (木)
巡回指導
 





 先日、養殖場への巡回指導を行いました。

 今回は関市の養殖場を訪問し、飼育や採卵の状況について聞き取りを行いました。











2021 1 6 日 (水)
アマゴ・ヤマメの池出し
 





 先日に引き続き、下呂支所でアマゴやヤマメの稚魚の 「池出し」 を行いました (関連記事 : 2020 年 12 月 25 日)。

 池出しは、ふ化水槽からふ化盆を取り出し、中に入っている稚魚を餌付け用の水槽や飼育池に移す作業のことです。餌付けのタイミングが遅れると稚魚の生残率が悪化するおそれがあるため、水温や稚魚の成育状況を勘案して池出しの時期を調整しています。







ふ化水槽から ふ化盆を取り出す




餌付け用の水槽に移動




バンドを外す




ふ化盆を 1 枚ずつ外す




餌付け用の水槽に稚魚を出す








2021 1 5 日 (火)
井戸の水位が低下
 





 毎年この時期は、下呂支所に隣接する飛騨川 (益田川) の水量が特に減少します。地下水の水位は飛騨川の水位と連動しているため、下呂支所の井戸も減水してしまいます。

 下呂支所では、アマゴ・ヤマメなどの稚魚の飼育に井戸水が不可欠です (関連記事 : 2020 年 12 月 25 日、2021 年 1 月 6・7・12 日)。春先の雪どけで水量が回復するまでの間は、飼育用水の配分に細心の注意が必要です。職員の気苦労が絶えません。








2021 1 4 日 (月)
カジカの産卵準備
 





 下呂支所でカジカの産卵用の水槽を準備しました。

 下呂支所では、雌雄両方の親魚を産卵用の水槽に入れて自発的に産卵させています。産卵用の水槽は、普段の飼育用の水槽とは別に用意しています。

 カジカは、雄が川底の石と石の隙間を産卵のための巣として縄張りを持ち、そこに雌が訪れて産卵するという習性があります。下呂支所では、産卵期が始まる前に、巣となる材料を設置した水槽に雄親魚を入れて営巣をさせています。巣の材料には、石の代わりに屋根瓦や鉄製アングル材 (L 字鋼) を用いています。


参考文献

藤井亮吏・下村雄志・田原大輔・棗田孝晴・岸 大弼.
 2018.飼育環境におけるカジカ大卵型・中卵型・
 小卵型の卵および仔稚魚の生残状況.岐阜県
 水産研究所研究報告, 63: 7-16.  < PDF >




雌親魚




鉄製アングル材 (L 字鋼)








2021 1 2 日 (土)
年末年始の飼育管理
 





 年末年始も職員が交代で出勤して飼育管理を行っています。

 下呂支所では、敷地全体を巡回して飼育池のスクリーンの掃除や給餌機への餌の補充などを行いました。








2021 1 1 日 (金)
本年もよろしくお願いします
 





 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。








記 事


水温計の
データ回収

水門の維持管理

水門の維持管理

ヤマメの池出し

バルブの交換

カジカの採卵作業

水門の維持管理

ニジマスの
アルビノ

井戸の揚水
ポンプが故障

カジカの採卵作業

製氷機が故障

水温計の
データ回収

カジカの採卵作業

ふ化室の管理

渓流魚の
人工産卵河川

アマゴ・ヤマメの
稚魚の餌付け

巡回指導

アマゴ・ヤマメの
池出し

井戸の
水位が低下

カジカの産卵準備

年末年始の
飼育管理

本年もよろしく
お願いします

11 12 13 14 15 16 17
020200 2021 年 02020 年0
11 12 13 14 15 16 17
< 12 月 1 2 月 >
せかぶ日誌 岐阜県水産研究所


せかぶ日誌のトップに戻る