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< 12 月 2 月 >
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県立吉城高校 (飛騨市古川町) で理数科
1・2 年生を対象とする講演が行われました。
当研究所の職員は、イワナの人工産卵河川の取り組みや
(関連記事 : 2018 年 9 月 17 日) 、高山市の苔川の食用藻類
“すのり” の過去の分布と利用 (関連記事
: 2019 年 1 月10 日) などを紹介しました。
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参考文献
岸 大弼・コ原哲也.2017.岐阜県下呂市馬瀬に整備
された人工産卵河川の物理環境およびイワナの産卵
状況.応用生態工学,19: 221-231. < 外部リンク >
岸 大弼・上田利章・徳田幸憲・コ原哲也.2017.渓流魚
人工産卵河川における産卵場整備での砂利の使用量.
岐阜県水産研究所研究報告,62: 9-13. < PDF >
岸 大弼.2018.岐阜県高山市の苔川における食用藻類
“すのり”の過去の分布および利用.地域生活学研究,
9: 1-15. < 外部リンク >
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下呂支所でカジカの採卵を実施中です (関連記事
: 1 月 9・22 日)。
回収した受精卵は、卵管理用の水槽に移しています。
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産み付けられた卵塊とそれを守っていた雄親
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下呂市萩原町では、昨日から今朝にかけて雪が降りました。
下呂支所では、通路の除雪や飼育池の防鳥ネットの点検などの作業を行いました。
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河川調査を実施しました。
今回の調査では、水温・開空度・藻類の状況などを確認しました。
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下呂支所の温室にカモが迷い込みました。
カモは、ヘビと違って職員に巻き付くおそれはないので、いつも大目に見ています
(関連記事 : 2018 年 5 月 1・10・31 日、6
月 27 日、8 月 13・31 日)。
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この後、外へ逃がしました
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下呂支所で飼育池の掃除を行いました。
魚を飼育している池では、残餌や排泄物の掃除が必要です。また、水源の飛騨川
(益田川) の増水時に濁った水が流入すると飼育池の底に泥が堆積するので、その都度、掃除しなければなりません。使用していない池でも藻が生えたり落ち葉がたまったりするので、使用を再開する前に掃除するようにしています。
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下呂市萩原町の湧水でタンスイベニマダラが発見されました。タンスイベニマダラは、湧水が流入する小川や水路に生育する淡水産の紅藻の
1 種です。
タンスイベニマダラは、養老町の養老神社の境内にある環境省名水百選のひとつ
「菊水泉」 など、水質が良好な地点にしか分布していません。ただし、水質が良好な地点のすべてに分布しているわけではなく、その中でも特定の水質や水温でないと生育できないようです。今回発見された場所でも、山からの湧き出し口付近にわずかに生育しているだけです。
タンスイベニマダラは、全国的に見ても分布が局所的であるため、環境省レッドリストでは準絶滅危惧
(NT) に分類されています。また、養老町では天然記念物に指定されています
(関連記事 : 2017 年1 月 9 日・3 月 6 日)。
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下呂支所でカジカの採卵が始まりました。
カジカは、雄親が石の下に巣を作り、そこへ雌親が次々とやってきて卵を産み付けます。下呂支所では、石の代わりに屋根瓦や鉄製アングル材
(L 字鋼) を水槽内に設置して産卵させています
(関連記事 : 1 月 9 日)。回収した受精卵は、卵管理用の水槽に移しています。
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雌親

産卵用の水槽

鉄製アングル材 (L 字鋼) の内側に
産み付けられた卵塊
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昨日は、二十四節季のひとつ 「大寒」 でした。下呂支所のある下呂市萩原町では、これまでほとんど雪が降りませんでしたが、昨日からは一転して雪が降っています。
今日は、朝から通路の除雪や飼育池の防鳥ネットの点検などの作業に職員が追われています。
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下呂支所のある下呂市萩原町では、雪は少ないものの寒い日が続いています。
凍結に備えて、職員が飼育池や配管の点検を行っています。
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つらら
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下呂支所のふ化室は、検卵が完了したアマゴなどの発眼卵を収容して孵化させ、稚魚の餌付けを行う施設です。現在、ふ化室の水槽には、この冬に生まれたアマゴやヤマメの稚魚が収容されています
(関連記事 : 2018 年 12 月 27 日・2019 年
1 月 7 日)。
ふ化室では、水槽の掃除と餌の補給をこまめに行っています。稚魚は病気にかかりやすいため、しばらくの間は気を抜けない日々が続きます。
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下呂支所は1月中旬になってもまともな積雪がありません。降っても多少地面が白くなる程度です。
雪が多いと敷地の除雪が大変です。一方で、雪が少ないと雪どけ水も少なくなるので、翌年の春に水不足になるおそれがあります。どちらも施設管理や魚の飼育に関わる問題なので、悩ましいところです。
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調査中にばったりであったニホンカモシカ
(Capricornis crispus) です。
斜面からこちらを観察していたようで、逃げなかったため近距離から撮影することができました。今までも調査中にカモシカに遭遇したことはありましたが、こんなことは初めてです。
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先日、下呂支所のふ化室の井戸水の配管が老朽化により破損したため、修理を行いました。
この配管は、岐阜県水産試験場の時代から使用しているもので、設置からすでに
50 年ほど経過しています。破損した箇所をテープでふさいで水漏れを止めました。
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下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。
河川水は、飛騨川
(益田川) から取水していますが、今年は雪も雨も降らないため、かなり水位が下がっています。昨年の夏のような大雨はいりませんが、降らないのも困りものです。何事もバランスよくあってほしいものです。
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「すのり」 は、かつて高山市の苔 (すのり)
川に分布していたカワモズク科の淡水藻類で、昭和時代中期まで利用されてきた伝統的な食材です
(関連記事 : 2018 年 5 月 23 日)。
藻類の食材としての利用は、海産の種を対象とするものが一般的であり、淡水産の種を対象とするものは多くありません。苔川の
「すのり」
は、淡水藻類を食用とする数少ない事例のひとつであり、その中でも江戸時代から昭和時代にかけての複数の文献で紹介されている貴重な事例です。それらの文献の情報から、高山市における
「すのり」
の食文化は、少なくとも 200 年に及ぶものであることが明らかになっています。
しかし、苔川周辺の市街地化が進んだ 1950
年以降は 「すのり」 の生育は報告されておらず、現在はその食文化が途絶した状態です
(関連記事 : 2016 年 5 月 5 日)。一昨年・昨年・今年と苔川で
「すのり」 を探していますが、残念ながら、再発見には至っていません。
参考文献
岸 大弼.2018.岐阜県高山市の苔川における食用藻類
“すのり”の過去の分布および利用.地域生活学研究,
9: 1-15. < 外部リンク >
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下呂支所でカジカの産卵用の水槽の準備を始めました。カジカ小卵型は、河川では早ければ
12 月に産卵を始める個体もいるようですが、下呂支所の飼育施設内では
1 月に産卵が始まります。
下呂支所では、雌雄両方の親魚を産卵用の水槽に入れて自発的に産卵させています。産卵用の水槽は、普段の飼育用の水槽とは別に用意しています。
カジカは、雄が川底の石と石の隙間を産卵のための巣として縄張りを持ち、そこに雌が訪れて産卵するという習性があります。このとき、産卵は雄の営巣と同時に始まるのではなく、営巣して数日後に雄親魚の雄性ホルモンが増加し、フェロモンが含まれると思われる尿を放出し始め、それを頼りに雌が巣を訪れると考えられています。そのため、飼育環境下で採卵する際には、実際の産卵期が始まる前に、巣となる材料を設置した水槽にあらかじめ雄親魚を入れて、営巣をさせておきます。下呂支所では、巣の材料として石の代わりに屋根瓦や鉄製アングル材
(L 字鋼) を用いています。
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水槽内に設置した鉄製アングル材 (L 字鋼)
参考文献
Koya Y, Fujii R, Yambe H & Tahara D (2016)
Nesting behavior is associated with increased
urinary volume in the urinary bladder during
the reproductive period in small-egged
Kajika,
Cottus pollux SE. Ichthyological Research, 63:
59-67. < 外部リンク >
Koya Y, Fujii R, Yambe H & Tahara D (2016)
Hypertrophy and polysaccharide production
in
the kidney associated with sexual maturation
of
male small-egged Kajika, Cottus pollux SE.
Ichthyological Research, 63: 260-266.
< 外部リンク > |
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河川調査を実施しました。
今回の調査では、水温・開空度・藻類の状況などを確認しました。
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下呂支所のふ化室でアマゴ・ヤマメの稚魚の餌付けを実施中です
(関連記事 : 2018 年 12 月 27 日)。
餌が不足すると成長が悪くなる一方、多過ぎると食べ残した餌に水カビが発生して病気が出やすくなります。餌の量の調節と水槽のこまめな掃除が欠かせません。
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自動給餌機
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下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。
今回、診断の依頼があったのはナマズです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫・細菌・ウイルスの有無など確認して死亡原因を調べ、養殖業者に対応策を指導しています。
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毎年この時期は、下呂支所に隣接する飛騨川
(益田川) の水量が特に減少します。地下水の水位は飛騨川の水位と連動しているため、下呂支所の井戸も減水してしまいます。
下呂支所では、アマゴ・ヤマメなどの稚魚の飼育に井戸水が不可欠です
(関連記事 : 2018 年 12 月 27 日)。春先の雪どけで水量が回復するまでの間は、飼育用水の配分に細心の注意が必要です。職員の気苦労が絶えません。
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年末年始も職員が交代で出勤して飼育管理を行っています。
下呂支所では、敷地全体を巡回して飼育池のスクリーンの掃除や給餌機への餌の補充などを行いました。
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スクリーンの掃除
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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
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記 事
吉城高校で講演
カジカの採卵作業
雪
河川調査
カモ
飼育池の掃除
タンスイベニマダラ
カジカの採卵作業
雪
寒い日が続く
ふ化室の管理
雪が降りません
ニホンカモシカ
配管の修理
益田川が減水
苔川の「すのり」
カジカの産卵準備
河川調査
アマゴ・ヤマメの
稚魚の餌付け
養殖魚の魚病診断
井戸の水位が低下
年末年始の飼育管理
本年もよろしく
お願いします
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