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せかぶ日誌
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2017 年 6 月

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2017 6 29 日 (木)
イチョウウキゴケ
 





 下呂市萩原町の休耕田でイチョウウキゴケが発見されました。

 イチョウウキゴケは、浮遊性のコケの1種です。水田などでウキクサに混じって生育していますが、ウキクサとはまったく異なる種です。

 岐阜県内でのイチョウウキゴケの分布状況はよく分かっていませんが、どこの水田にも生育しているわけではなく、むしろ見かけることはあまりありません。環境省レッドリストでは、準絶滅危惧種に選定されています。














2017 6 28 日 (水)
養殖魚の魚病診断
 





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今回、診断の依頼があったのはアマゴです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫・細菌・ウイルスの有無など確認して死亡原因を調べ、養殖業者に対応策を指導しています。








2017 6 27 日 (火)
カワシンジュガイ学習会
 





 郡上市立大和西小学校でカワシンジュガイ学習会が開催されました。

 カワシンジュガイは、イシガイ目カワシンジュガイ科カワシンジュガイ属の淡水二枚貝で、北海道から中国地方にかけての限られた地点にしか生息していない希少種です。特に本州では、岐阜県を含む各地で減少しており、絶滅した個体群も少なくありません。

 当研究所の職員は、カワシンジュガイの生活史や成長速度のほか、生息地保全の重要性について解説しました。








2017 6 26 日 (月)
ニホントカゲ
 





 先週、下呂支所でいつものように職員がカジカに餌をあげようと温室に入ると、粘着シートタイプのネズミ取りにニホントカゲがかかっていました。慌てて救助しましたが、足や体には粘着物質がついており、弱っているようでした。

 そこで以前、ネズミ取りの粘着物質は油で剥がすことができることを確認していたため、食用油を用いて除去作業が行われました (関連記事 : 2014年 10 月 26 日)。作業はうまくいき、付着していたものはすべて取り除かれ、元気に野原へ戻っていきました。

 ニホントカゲはこの時期が繁殖シーズンで、オスは側頭部から喉、腹部に赤みを帯びると言われており、腹部は鮮やかな色をしていました。







べとべと





こざっぱり












2017 6 23 日 (金)
田んぼの学校
 





 高山市立清見小学校で 5 年生の児童を対象に 「田んぼの学校」 が開催されました。

 この企画は、岐阜県飛騨農林事務所の主催によるもので、小学校の近くの水田で生物採集が行われました。当研究所の職員は、飛騨地方の河川に生息する魚類についてスライドや配布資料を使って解説しました。








2017 6 22 日 (木)
アオダイショウ
 





 下呂支所の敷地内の水路でアオダイショウが日向ぼっこをしていました。

 近づいたら逃げていきました。気持ちよさげなところを申し訳なかったのですが、こちらも仕事ですので仕方ありません。








2017 6 21 日 (水)
クマケムシ
 





 先日、見るからに毛虫毛虫している毛虫を見つけました。

 チョウ目ヒトリガ科の幼虫でクマケムシと呼ばれているそうです。毛に毒はなく素手でつかめるらしいですが、今回はポチ水槽 (関連記事 : 5 月 29・31 日、6 月 26 日) に入れることなくそっとしておきました。








2017 6 20 日 (火)
水棲生物識別実習
 





 岐阜大学応用生物科学部で水棲生物識別実習が行われました。

 当研究所の職員は実習の一部を担当し、カジカ大卵型とカジカ小卵型、アブラハヤとタカハヤ、イワナとヤマメと両種の交雑個体の外部形態を測定し、それらの識別方法について解説しました。








2017 6 19 日 (月)
人工産卵河川で魚類調査
 





 先週に引き続き、渓流魚人工産卵河川で魚類調査を行いました。

 今日の調査は 14・15 日と同じ人工産卵河川のさらに上流側の区間で実施し、イワナとカジカ大卵型の生息を確認しました。








2017 6 17 日 (土)
アメンボ
 





 先日、美濃地方西部の川でアメンボの大群を見かけました。

 背中に乗っているものがいるのですが、交尾中の個体でしょうか?








2017 6 16 日 (金)
養殖魚の魚病診断
 





 先週に引き続き、下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今週、診断の依頼があったのはヤマメです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫・細菌・ウイルスの有無など確認して死亡原因を調べ、養殖業者に対応策を指導しています。








2017 6 15 日 (木)
人工産卵河川で魚類調査
 





 昨日に引き続き、渓流魚人工産卵河川で魚類調査を行いました。

 今日の調査では、イワナ・アマゴ・カジカ大卵型の生息が確認されました。来週は、同じ人工産卵河川のさらに上流側の区間で調査を行う予定です。




上側 : イワナ、下側 : アマゴ





2017 6 14 日 (水)
人工産卵河川で魚類調査
 





 渓流魚人工産卵河川で魚類調査を行いました。

 今日の調査では、イワナとカジカ大卵型の生息が確認されました。明日は、同じ人工産卵河川の上流側の区間で調査を行う予定です。




カジカ大卵型





2017 6 13 日 (火)
渓流で魚類調査
 





 昨日に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。

 今日は昨日とは別の渓流で調査を行い、イワナ・アマゴ・カジカ大卵型の生息を確認しました。








2017 6 12 日 (月)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今日は先週とは別の4 ヶ所で調査を行い、1 ヶ所目でイワナ・アマゴ・カワヨシノボリ、2 ヶ所目でイワナ・アマゴ・アユ・タカハヤ・アジメドジョウ・カジカ大卵型・スナヤツメ、3 ヶ所目でイワナ・アマゴ・タカハヤ、4 ヶ所目でイワナ・アマゴ・カワヨシノボリの生息を確認しました。また、2 ヶ所目では、イワナとアマゴとの交雑と考えられる個体も発見されました。

 飛騨地方では、イワナとアマゴとの交雑あるいはイワナとヤマメとの交雑と考えられる個体が散発的ながらも広い範囲で見つかっています (関連記事 : 2009 年 6 月 8 日・7 月 14 日、2010 年 7 月 8 日、2011 年 7 月 26 日・9 月 14 日、2012 年 8 月 7 日・11 月 20 日、2015 年 6 月 1 日・7 月 21 日・11 月 13 日、2016 年 4 月 22 日・8 月 8 日、2017 年 6 月 6 日)。今回の個体は、当研究所が確認したものとしては 18 河川計 26 地点目の事例です。




上側 : アマゴ
中間の 2 個体 : 交雑と考えられる個体
下側 : イワナ





2017 6 11 日 (日)
配水池の管理
 





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限度があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。

 河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しており、草や枯れ葉のほか空き缶などのごみも流れてくるため、昼夜を問わず、配水池にあるごみ取り用のスクリーンの掃除を行っています。特に、飛騨川の増水 (関連記事 : 2017 年 4 月 7・19・21 日) あるいは水路沿いの草刈り (関連記事 : 2016 年 6 月 12 日) の際には大量の流下物があり、スクリーンがすぐに目詰まりしてしまうため、配水池に常時待機して回収しなければなりません。

 今日は、この水路沿いで草刈りが行われました。刈り払われた草が大量に流れてくるため、地元の方々の協力を得て回収にあたりました。











2017 6 10 日 (土)
ヌートリア
 





 先日の調査中、川を泳ぐヌートリア (Myocastor coypus) を見かけました。

 ヌートリアは、特定外来生物であり、有害鳥獣として捕獲されていますが、美濃地方西南部を中心とした広い範囲に生息しているようです。








2017 6 9 日 (金)
養殖魚の魚病診断
 





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今回、診断の依頼があったのはアマゴです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫・細菌・ウイルスの有無など確認して死亡原因を調べ、養殖業者に対応策を指導しています。








2017 6 8 日 (木)
職場体験学習
 





 6〜8 日の 3 日間、下呂市立萩原北中学校 2 年生の生徒 1 名が職場体験学習のため下呂支所に来訪しました。

 今回は、ニジマスへの給餌やヤマメの移動作業を行ったほか、ニジマスの解剖実習を行い、それぞれの臓器の機能について勉強しました。また、敷地内の実験水路でカワヨシノボリやアブラハヤなどの採捕を行い、各魚種の生息密度を調べました。











2017 6 7 日 (水)
シマヘビ
 





 先週の調査中、川岸の枯れつる草の茂みでシマヘビ (Elaphe quadrivirgata) に遭遇しました (関連記事 : 2012 年 6 月 18 日)。

 当研究所の職員は、腕に巻き付かれる (関連記事 : 2017 年 5 月 29 日) ことを警戒して早々に退散しました。








2017 6 6 日 (火)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今日は 先週とは別の4 ヶ所で調査を行い、1 ヶ所目でイワナ・アマゴ・タカハヤ・カワヨシノボリ・カジカ大卵型、2 ヶ所目でアマゴ・ウグイ・アジメドジョウ・カジカ大卵型、3 ヶ所目でイワナ・アマゴ・ニジマス・アブラハヤ・カワヨシノボリ・カジカ大卵型、4 ヶ所目でイワナ・アマゴ・タカハヤ・アブラハヤ・カワヨシノボリ・カジカ大卵型・スナヤツメの生息を確認しました。また、4 ヶ所目では、イワナとアマゴとの交雑と考えられる個体も発見されました。




上側: アマゴ、下側: イワナ
中間: 交雑と考えられる個体



 飛騨地方では、イワナとアマゴとの交雑あるいはイワナとヤマメとの交雑と考えられる個体が散発的ながらも広い範囲で見つかっています (関連記事 : 2009 年 6 月 8 日・7 月 14 日、2010 年 7 月 8 日、2011 年 7 月 26 日・9 月 14 日、2012 年 8 月 7 日・11 月 20 日、2015 年 6 月 1 日・7 月 21 日・11 月 13 日、2016 年 4 月 22 日・8 月 8 日)。今回の個体は、当研究所が確認したものとしては 17 河川計 25 地点目の事例です。








2017 6 5 日 (月)
カモの親子
 





 下呂支所の配水池でカモ (おそらくカルガモ) の親子が発見されました。上流から流されてきたと思われます。

 子どもは 10 羽おり、親から離れないように懸命に泳いでいました。カモの親子は職員たちを和ませてくれました。








2017 6 4 日 (日)
川魚の朴葉寿司
 





 朴葉寿司 (ほおばずし) は、ホオノキの若葉が大きくなる初夏に岐阜県飛騨地方や東濃地方などの家庭で作られる郷土料理です。その具には県外産あるいは国外産のマスやサバなどを使用するのが一般的ですが、地元の川魚を使用した朴葉寿司こそ、知る人ぞ知る旬の味覚です (関連記事 : 2010 年 5 月 5 日)。

 地産地消が注目されるようになった近年、ヨシノボリやカジカなど川魚の朴葉寿司が隠れた人気となっています (関連記事 : 2013 年 5 月 31 日・6 月 11 日、2015 年 5 月 6 日、2016 年 6 月 16 日)。




カワヨシノボリ




カジカ小卵型




カジカ小卵型 (左側) と
カワヨシノボリ (右側) の朴葉寿司




2017 6 3 日 (土)
いとしろアウトドアフェスティバル
 





 郡上市白鳥町石徹白で 「いとしろアウトドアフェスティバル」 が開催されました。

 当研究所の職員は、石徹白漁業協同組合から依頼を受け、郡上市の河川に生息する魚類についてスライドや配布資料を使って解説しました。そのほか、会場に実験装置を持ち込んで、公開実験 「ヨシノボリの不思議を研究しよう」 を行いました。


参考文献

岸 大弼.2007.底生魚の定位能力を観察する傾斜
  可変実験水路 (H18-FU 型) について.岐阜県
  河川環境研究所研究報告,52: 27-30 < PDF >

岸 大弼.2009.底生魚の定位能力を観察する傾斜
  可変実験水路 (H20-MN 型) について.岐阜県
  河川環境研究所研究報告,54: 19-21. < PDF >




傾斜可変実験水路 (H18-FU 型)





2017 6 2 日 (金)
渓流で魚類調査
 





 昨日に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。

 今日は 昨日とは別の3 ヶ所で調査を行い、1 ヶ所目でイワナ・ヤマメ・カジカ大卵型、2 ヶ所目でイワナ・ヤマメ・タカハヤ・アジメドジョウ・カジカ大卵型、3ヶ所目でイワナ・アマゴ・ニジマス・タカハヤ・アブラハヤ・アジメドジョウ・カジカ大卵型の生息を確認しました。








2017 6 1 日 (木)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今日は 3 ヶ所で調査を行い、1 ヶ所目でイワナ・タカハヤ・アブラハヤ・アジメドジョウ・カジカ大卵型、2 ヶ所目でイワナ・カジカ大卵型、3 ヶ所目でイワナ・ヤマメ・カジカ大卵型の生息を確認しました。











記 事


イチョウウキゴケ

養殖魚の魚病診断

カワシンジュガイ
学習会

ニホントカゲ

田んぼの学校

アオダイショウ

クマケムシ

水棲生物識別実習

人工産卵河川で
魚類調査

アメンボ

養殖魚の魚病診断

人工産卵河川で
魚類調査

人工産卵河川で
魚類調査

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

配水池の管理

ヌートリア

養殖魚の魚病診断

職場体験学習

シマヘビ

渓流で魚類調査

カモの親子

川魚の朴葉寿司

いとしろ
アウトドア
フェスティバル

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査


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