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2016 2 29 日 (月)
技術情報ページに 「大型マス類の鮮度
保持の技術」 ページを追加
 





 技術情報ページに 「大型マス類の鮮度保持の技術」 ページを追加しました。

 海産魚 (マダイ・ヒラメなど) では、魚種ごとに絞め方や保存条件等の特徴が明らかにされており、それに基づいて鮮度保持マニュアルが作成されているため、安定的に高鮮度のものが供給されるようになっています。しかし、淡水産の大型マス類では鮮度保持に関する知見が少なく、鮮度保持マニュアルがありませんでした。

 そこで下呂支所では、大型マス類の高鮮度保持のために最適な活魚輸送方法や絞め方、氷冷方法について岐阜大学大学院連合農学研究科と共同研究を行いました (関連記事 : 2015 年 9 月 8 日)。今回、その結果を元に 「大型マス類の鮮度保持マニュアル」 を作成し、このマニュアルの PDF を 「大型マス類の鮮度保持の技術」 ページに掲載しました。

 近年、県内では生食用の大型ニジマス (三倍体ニジマス) の需要が伸びています。消費者に高鮮度で美味しいマスを提供するために、このマニュアルが役立つことを願っています。








2016 2 26 日 (金)
岐阜県水産研究所 研究発表会
 





 中濃総合庁舎 (美濃市) で平成 27 年度 「岐阜県水産研究所 研究発表会」 を開催しました。

 今回は、魚類が往来できる河川−農業用排水路−水田における生態系ネットワークの再生、大型マス類の鮮度保持マニュアルの紹介 (関連記事 : 2016 年 2 月 29 日)、アユの致死条件及び貯蔵温度の違いが鮮度保持に与える影響、長良川におけるアユの産卵環境、渓流魚人工産卵河川の整備作業に対する従事者の意識 (関連記事 : 2015 年 10 月 18 日) の計 5 課題を発表しました。












2016 2 25 日 (木)
カジカがふ化
 





 先日、下呂支所でカジカのふ化が始まりました。

 カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水の中で飼育します。毎年、この時期は、採卵作業 (関連記事 : 1 月 11・18・21・25・28 日、2 月 1・12・19 日) や検卵作業 (関連記事 : 2 月 3・22 日) のほか、飼育水槽や人工海水の準備 (関連記事 : 2 月 23 日) で大忙しです。




仔魚 (全長 約 5 mm)




ふ化用の水槽 (淡水 かけ流し)




飼育用の水槽 (人工海水 循環) に仔魚を移す





2016 2 24 日 (水)
卵管理室の水槽の点検
 





 下呂支所の卵管理室で水槽の点検を行いました。

 下呂支所では、来月上旬からニジマスの採卵と人工受精を実施する予定です。受精卵は、卵管理室にある専用の水槽で管理します。今回は、水槽を点検したほか、配管の中に残っていた泥の排出作業を行いました。








2016 2 23 日 (火)
人工海水の準備
 





 下呂支所では、カジカの仔魚や稚魚はふ化直後から海水で飼育するため、ふ化の状況を見ながら人工海水を準備しています。内陸部にある下呂支所では、海から取水することができないので、カジカの仔魚や稚魚の飼育には人工海水を用いています。

 人工海水は、食塩・にがり・重曹など主要な成分を調合して自作する場合と、市販の人工海水の素を水に溶かして作る場合とがあります。今回は、食塩・にがり・重曹など 6 種類の成分を調合して自作しました。







6 種類の成分を調合




飼育水槽に入れて溶かす





2016 2 22 日 (月)
カジカの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でカジカの発眼卵の検卵作業を実施中です (関連記事 : 2 月 3 日)。

 産まれた卵はすべてが正常に発生しているわけではなく、死んだ卵も卵塊中には見られます。この死んだ卵には水カビが寄生し、その水カビの菌糸が周囲の生きている卵をおおって窒息死させてしまいます。放っておくと、すべての卵が死んでしまうので、死んだ卵をピンセットで取り除いていきます。根気がいりますが、カジカの養殖では非常に大事な作業です。




白っぽく変色したものが死卵




卵塊をほぐしながら、
ピンセットで死卵を 1 粒ずつ除去




カジカの発眼卵
直径 約 2 mm 、重量 約 0.007 g)





2016 2 19 日 (金)
カジカの採卵作業
 





 先週に引き続き、下呂支所でカジカの採卵を実施中です (関連記事 : 1 月 11・18・21・25・28 日、2 月1・12 日)。

 回収した受精卵は、卵管理用の水槽に移しています。




屋根瓦の裏側 (天井部分) に
産み付けられた卵塊







重量の測定





2016 2 18 日 (木)
水路の掃除
 





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。

 河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しており、草や枯れ葉のほか空き缶などのごみも流れてくるため、昼夜を問わず、配水池にあるごみ取り用のスクリーンの掃除を行っています (関連記事 : 2015 年 6 月 14 日・12 月 11 日)。また、通水性を維持するため、流木や草などの除去作業を行っています。














2016 2 17 日 (水)
飼育魚の移動
 





 下呂支所では、主に屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に魚を移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 今週の作業では、FRP (強化プラスチック) 水槽で飼育していたイワナなどを A 号池に移動させました。








2016 2 16 日 (火)
放流用種苗育成手法開発事業 成果検討会
 





 水産庁で 「放流用種苗育成手法開発事業」 の成果検討会が開催されました。

 当研究所の職員は、アマゴの稚魚放流の調査結果について報告し、(独) 水産総合研究センターや他県の研究機関の職員と意見交換を行いました。








2016 2 15 日 (火)
水門の維持管理
 





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しています (関連記事 : 2014 年 9 月 15 日)。

 飛騨川は、土曜日の晩の雨で大幅に増水しており、流下してくるごみで水門の取水口や飼育池のスクリーンが詰まりやすい状況です。昨日は取水口が流下物で閉塞して通水量が減少したため、職員が現場に急行して復旧作業を行いました。











2016 2 12 日 (火)
カジカの採卵作業
 





 下呂支所でカジカの採卵が続いています (関連記事 : 1 月 11・18・21・25・28 日、2 月1・12・19 日)。

 産み付けられた卵は、卵管理用の水槽に移して管理しています。この後、発生が進んだ卵から、検卵作業 (死卵や水カビの除去) を順次行う予定です (関連記事 : 2 月 3 日)。










鉄製アングル材の裏側 (天井部分) に
産み付けられた卵塊と、それを守っていた雄親




卵塊を卵管理用の水槽に収容





2016 2 11 日 (木)
配管の修理
 





 先日、下呂支所で E 号池の井戸水の配管が老朽化により破損したため、修理を行いました (関連記事 : 2010 年 1 月 20 日・2012 年 12 月 27 日・2013 年 3 月 11 日・2014 年 2 月 13 日・2015 年 6 月 26 日・2016 年 1 月 29 日)。

 この配管は 「岐阜県水産試験場」 の時代から使用しているもので、設置からすでに 40 年ほど経過しています。今回の作業では、破損した部品を外した後、止水栓の取り付けを行いました。




















2016 2 10 日 (水)
渓流で魚類調査
 





 今日も渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査は、昨日・一昨日とは別の 2 ヶ所の渓流で実施しました。そのうち 1 ヶ所ではイワナとカジカ大卵型、もう 1 ヶ所ではカジカ大卵型の生息がそれぞれ確認されました。




タモがすぐに凍るほどの寒さ








2016 2 9 日 (火)
渓流で魚類調査
 





 昨日に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査は、昨日とは別の渓流で実施し、イワナ・アマゴ・カジカ大卵型の生息を確認しました。




調査地の周辺は吹雪








2016 2 8 日 (月)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査は、2 ヶ所の渓流で実施しました。そのうち 1 ヶ所ではアマゴ・タカハヤ・カジカ大卵型・カワヨシノボリの生息が、もう1 ヶ所ではイワナ・アマゴ・カジカ大卵型・カワヨシノボリの生息がそれぞれ確認されました。




左から、イワナ・アマゴ・カジカ大卵型








2016 2 6 日 (土)
梅が開花
 





 昨日、下呂支所の敷地内の梅が開花しました。

 この梅の木は、例年は 3 月中・下旬に開花していますが、今年は暖かい日が多いせいか、40〜50 日も早く開花しました (関連記事 : 2012 年 3 月 16 日・2015 年 3 月 27 日)。今年の冬は、気温の高さや雪の少なさなど、気象の異常ぶりが気になります (関連記事 : 2015 年 12 月 24 日・2016 年 1 月 6 日)。











2016 2 5 日 (金)
カジカの飼育指導
 





 昨日に引き続き、カジカの飼育指導を行いました。今日は、美濃市・関市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバー 3 軒を巡回しました。

 温かい地下水で飼育しているところでは、成熟が進まず採卵に苦戦していましたが、良好な水環境で飼育しているメンバーでは順調に採卵が進み、卵が発眼しているのも確認できました。今後の採卵計画や飼育管理等に関してアドバイスを行いました。











2016 2 4 日 (木)
カジカの飼育指導
 





 高山市・飛騨市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバー 3 軒に対して飼育指導を行いました。

 採卵シーズンのピークとなってきましたが、飼育水温の関係で成熟が遅れてまだ採卵できていないメンバーもいれば、早くに採卵ができているところでは、すでにふ化が始まり、餌付けを行っていました。それぞれのメンバーの状況に合わせて、重要なポイントを中心に指導を行いました。




卵管理用の水槽




仔魚 (全長 約 5 mm)





2016 2 3 日 (水)
カジカの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でカジカの発眼卵の検卵作業が始まりました。

 カジカの卵は巣の中に塊として産み付けられます。巣には雄が常駐して卵の世話をしていますが、養殖生産では、出来るだけたくさんの卵を確保するため、卵塊は巣から取り出して別のところで管理します。

 産まれた卵はすべてが正常に発生しているわけではなく、死んだ卵も卵塊中には見られます。この死んだ卵には水カビが寄生し、この水カビの菌糸は隣の生きている卵も被って窒息死させてしまいます。雄が世話をする場合、死んだ卵も除去していると考えられていますが、雄から引き離された卵ではそうはいきません。このまま放っておくと、すべての卵が死んでしまいますので、死んだ卵と生きた卵が容易に見分けが付く発眼した時期に、卵塊をほぐしながら死んだ卵をピンセットで取り除いていきます。

 根気のいる作業がこれからの時期続いていきます。







カジカの発眼卵
(直径 約 2 mm 、重量 約 0.007 g)





2016 2 2 日 (火)
カジカの飼育指導
 





 郡上市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバー 2 軒に対して飼育指導を行いました。

 産卵シーズンとなりましたが、水温状況からまだうまく産卵させられず、やきもきしている状況も見られました。飼育水温の低いメンバーは例年より遅れ気味ではあるものの順調に産卵させているようでしたので、カジカの産卵には低水温の環境が重要であることを改めて認識しました。

 採卵をスムーズに行うために、水槽内の産卵巣の設置方法や親魚の管理方法などについて、指導を行いました。







産卵用の水槽





2016 2 1 日 (月)
カジカの採卵作業
 





 カジカの産卵が最盛期に入っています。

 下呂支所では、今日もカジカの採卵を実施しました (関連記事 : 1 月 11・18・21・25・29 日)。回収した受精卵は、卵管理用の水槽に移しています。

















記 事


技術情報ページに
「大型マス類の
鮮度保持の技術」
ページを追加

岐阜県水産研究所
研究発表会

カジカがふ化

卵管理室の
水槽の点検

人工海水の準備

カジカの発眼卵の
検卵作業

カジカの採卵作業

水路の掃除

飼育魚の移動

放流用種苗育成
手法開発事業
成果検討会

水門の維持管理

カジカの採卵作業

配管の修理

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

梅が開花

カジカの飼育指導

カジカの飼育指導

カジカの発眼卵の
検卵作業

カジカの飼育指導

カジカの採卵作業


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