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2015 年 6 月

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2015 6 30 日 (水)
アマゴとイワナとの交雑個体
 





 先日、渓流での調査の際、アマゴとイワナとの交雑と考えられる個体が発見されました。

 飛騨地方では、アマゴとイワナとの交雑あるいはヤマメとイワナとの交雑と考えられる個体が散発的ながらも広い範囲で見つかっています (関連記事 : 2009 年 6 月 8 日・7 月 14 日、2010 年 7 月 8 日、2011 年 7 月 26 日・9 月 14 日、2012 年 8 月 7 日・11 月 20 日、2015 年 6 月 1 日)。今回の個体は、当研究所が確認したものとしては 13 河川計 20 地点目の事例です。







イワナ (上側)、アマゴ (下側)、
交雑と考えられる個体 (中央)





2015 6 29 日 (水)
オタマジャクシの体色変異
 





 先日、下呂支所に白いオタマジャクシが持ち込まれました。この個体は、下呂市萩原町の水路で発見され、地元の小学生により採集・提供されたものです。

 魚類の体色変異の例には、黒い色素をつくる能力を持たない個体 (白化個体やアルビノなどと呼ばれる)、体表の全面または一部に黒い色素がないものの黒い色素をつくる能力は持っている個体 (白変個体や黄変個体などと呼ばれる)、体表に銀色の色素がなく半透明に見える個体 (透明鱗などと呼ばれる) といった例があります。当研究所が魚類以外でこうした体色変異を確認するのは、今回のオタマジャクシが初めてです。





 当研究所では、白化個体 (アルビノ) はアマゴ・アカザ・ドジョウ (関連記事 : 2009 年 9 月 2 日、2011 年 3 月 21 日・6 月 10 日)、体表の全部または一部に黒い色素がない白変 (黄変) 個体はアジメドジョウやイワナ (関連記事 : 2009 年 10 月 31 日、2011 年 6 月 14 日、2012 年 7 月 27 日・11 月 16 日)、透明鱗はアユ (関連記事 : 2012 年 7 月 2 日) でそれぞれ確認しています。

 今回のオタマジャクシは、体表全面が白いものの、目などに黒い色素があるようなので、白変個体と推測されます。




白変個体 (左側) と 通常の個体 (右側)





2015 6 26 日 (水)
配水管の修理
 





 下呂支所の井戸水の配管から多量の漏水が発生しました。

 この配管は 「岐阜県水産試験場」 の時代から使用しているもので、設置からすでに 40 年ほど経過しています。漏水箇所を確認するとともに、配管を接続し直して漏水を止めました。











2015 6 25 日 (木)
ナデシコ
 





 下呂支所の横を流れる飛騨川 (益田川) の堤防でナデシコが咲き始めました。

 ナデシコは、秋の七草のひとつですが、下呂支所周辺では毎年夏至を過ぎた頃に咲き始めます。











2015 6 24 日 (水)
魚肉の硬さ (歯ごたえ) の測定
 





 下呂支所では、昨年から大型マス類の鮮度に関する研究を行っています。魚を処理してから時間の経過とともに、魚肉の硬さ (歯ごたえ) は変化していきます。

 そこで、レオメーターという測定機器を使い、魚肉の硬さの経時変化を調べています (関連記事 : 2014 年 7 月 7 日)。この実験では、魚肉を 1 cm の厚さに切り出して、5 mm 押し込み、魚肉が断裂する時にかかる力の大きさを測定しています。今週は、魚の処理方法や保存方法を変えて硬さの経時変化を調べました。








2015 6 23 日 (火)
標識アユの漁獲調査
 





 下呂市内の河川で、4 月に標識・放流したアユの漁獲調査が始まりました (関連記事 : 4 月 23 ・24 日)。

 当研究所の職員 2 名と漁協組合員の方々 2 名とで釣り調査を行い、標識アユも含めて十分な数のサンプルを得られました。当初は 21 日に調査する予定でしたが、増水・雷雨のため 23 日に延期しています。当日も天気が心配でしたが、調査終了時まで何とかもってくれました。

 漁獲したアユは下呂支所に持ち帰り、体サイズの測定や標識の有無の確認を行った後、病気でないかどうかを調べる保菌検査を行いました。




















2015 6 22 日 (月)
タモの補修
 





 タモは、野外での魚類調査や所内での飼育魚の管理に欠かせない道具です。使用頻度が高いので、よくほつれたり穴が開いたりしますが、その都度、職員が手作業で補修して、少しでも長く使用できるようにしています。











2015 6 19 日 (金)
渓流で魚類調査
 





 今日も渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査は15 ・17 ・18 日と同じ渓流のさらに上流側の区間で実施し、イワナ・アマゴ・タカハヤ・アジメドジョウ・カジカ大卵型の生息を確認しました。







カジカ大卵型





2015 6 18 日 (木)
渓流で魚類調査
 





 昨日に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査は15 ・17日と同じ渓流のさらに上流側の区間で実施し、イワナ・アマゴ・アジメドジョウ・カジカ大卵型の生息を確認しました。







イワナ





2015 6 17 日 (水)
渓流で魚類調査
 





 今日も渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査は一昨日と同じ渓流の上流側の区間で実施し、イワナ・アマゴ・ニジマス・アジメドジョウ・カジカ大卵型の生息を確認しました。引き続き、さらに上流側の区間で調査を行う予定です。




アジメドジョウ





2015 6 16 日 (火)
ヤマカガシ
 





 下呂支所の庁舎付近にヤマカガシが現れました (関連記事 : 2012 年 5 月 26 日・6 月 18 日、2014 年 5 月 29 日)。この個体は、全長 1 m ほどで、臆することなく庁舎に出入りして職員を恐慌状態に陥れました。

 下呂支所は、飛騨川 (益田川) の河原の薮がすぐ近くにあるためか、敷地内にさまざまなヘビが現れます(関連記事 : 2010 年 5 月 2 日)。ヘビは、アオサギ (関連記事 : 2013 年 3 月 20 日・11 月 26 日、2014 年 7 月 21 日、2015 年 1 月 8 日) などの水鳥と違って、飼育魚を食害する心配はありません。ただし、ときどきマムシやヤマカガシといった毒蛇も現れるので、草むらに近い場所では足元に注意しながら作業を行っています。








2015 6 15 日 (月)
渓流で魚類調査
 





 今週も渓流で魚類調査を実施しています。

 今日の調査は、先週とは別の渓流で実施し、イワナ・アマゴ・ニジマス・アジメドジョウ・カジカ大卵型の生息を確認しました。







上側 : アマゴ、下側 : イワナ





2015 6 14 日 (日)
配水池の管理
 





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。

 河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しており、草や枯れ葉のほか空き缶などのごみも流れてくるため、昼夜を問わず、配水池にあるごみ取り用のスクリーンの掃除を行っています。特に、飛騨川の増水 (関連記事 : 2014 年 11 月 29 日) あるいは水路沿いの草刈り (関連記事 : 2014 年 6 月 8 日) の際には大量の流下物があり、スクリーンがすぐに目詰まりしてしまうため、配水池に常時待機して回収しなければなりません。

 今日は、この水路沿いで草刈りが行われました。刈り払われた草が大量に流れてくるため、地元の方々の協力を得て回収にあたりました。











2015 6 13 日 (土)
下呂市立萩原北中学校 2 年生の
職場体験学習
 





 9〜11 日の 3 日間、下呂市立萩原北中学校 2 年生の生徒 1 名が職場体験学習のため下呂支所に来訪しました。

 今回は、飼育魚への給餌や池の移動を行いました。また、ニジマスの解剖実習を行い、それぞれの臓器の役割を勉強しました。このほか、敷地内の水路に生息している魚類を採捕して、観察やスケッチを行いました。








2015 6 12 日 (金)
渓流で魚類調査と測量
 





 昨日も渓流で魚類調査を行いました。

 今回の調査は、一昨日とは別の渓流で実施し、アマゴとイワナの生息を確認しました。また、午後は、一昨日に調査した渓流に移動し、水面幅・水深・流速などの計測を行いました。




アマゴ





2015 6 11 日 (木)
アユの放流体験
 





 10 日に笠松町の笠松幼稚園の園児 50 名を対象にアユの放流体験が行われました。

 当日、子どもたちは育樹祭の森づくりリレーに参加後、木曽川の川岸に移動し、アユの放流を体験しました。アユの放流体験後、子どもたちは紙芝居形式でアユの生態等について学びました。多くの子どもたちが、ふるさとの自然に興味を持ってもらえれば、うれしいです。








2015 6 10 日 (水)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今回の調査は先日とは別の渓流で実施し、アマゴ・イワナ・カワヨシノボリの生息を確認しました。








2015 6 9 日 (火)
ウシモツゴが産卵
 





 本所の屋外に設置してあるウシモツゴの水槽で産卵を確認しました。ウシモツゴは春に複数回にわたって産卵します。産卵されている卵の数は少なかったため、産卵初期の卵であると思われます。

 今後、卵からふ化したときには、アルテミア幼生 (関連記事 : 3 月 18 日) を与えて飼育する予定です。








2015 6 8 日 (月)
標識アユの漁獲調査
 





 4 月上旬から 5 月中旬にかけて長良川上流域に複数回放流した標識アユの漁獲調査を実施しました (関連記事 : 4 月 10 日・5 月 18 日)。

 調査は、漁協事務所に併設されたアユ集荷場の一部をお借りし、遊漁者の皆さんが持ち込まれたアユについて、釣れた場所や標識の種類等を確認させていただきました。











2015 6 7 日 (日)
渓流で魚類調査
 





 8 日に渓流で魚類調査を行いました。

 今回の調査は 1・4・5 日と同じ渓流のさらに上流側の区間で実施し、アマゴとイワナの生息を確認しました。




イワナ





2015 6 6 日 (土)
渓流で魚類調査
 





 5 日も渓流で魚類調査を行いました。

 今回の調査は 1・4 日と同じ渓流のさらに上流側の区間で実施し、アマゴとイワナの生息を確認しました。








2015 6 5 日 (金)
イタセンパラ稚魚の展示
 





 今春、当研究所で生まれたイタセンパラ稚魚を展示しています (関連記事 : 2015 年 4 月 6 日)。

 イタセンパラは国の天然記念物であり、岐阜県の木曽川下流域の他、大阪府と富山県の一部河川にしか生息していません。当研究所では、木曽川産イタセンパラの野生復帰に向けた個体数を確保するため、本所敷地内の野外池での自然繁殖に取り組んでいます (関連記事 : 2013 年 4 月 23 日・10 月 14 日)。

 この展示により、より多くの皆さんにイタセンパラの生態や保護の必要性について知っていただきたいと思います。








 本所の見学通路では、研究内容などを紹介するパネルや、岐阜県に分布している魚を水槽で展示しています。平日 9 時から 17 時まで見学可能です。一般の見学者は、予約は不要ですが、来所時に事務所の受付窓口へお越しください。

 団体で来所される場合や、当研究所の職員による解説を希望される場合には、事前にご連絡ください。
なお、調査や飼育管理の都合上、ご要望にお応えできない場合があります。あらかじめご了承ください。





2015 6 4 日 (木)
渓流で魚類調査
 





 1 日に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。

 今回の調査は1日と同じ渓流の上流側の区間で実施し、アマゴとイワナの生息を確認しました。また、今回の調査でもアマゴとイワナとの交雑と考えられる個体が確認されました (関連記事 : 6 月 1 日)。







アマゴ





2015 6 3 日 (水)
アユの冷水病感染実験の準備
 





 アユの冷水病は、アユ養殖に最大の被害を与えている病気です。当研究所では、冷水病に強いアユをつくるため、平成 26 年に冷水病に対する耐病性選抜を実施しました。そこで、その効果を評価するため、冷水病感染実験の準備をしました。近日中にアユを収容し、冷水病感染実験を開始する予定です。




冷水病に感染したアユ





2015 6 2 日 (火)
ドジョウの大型個体
 





 下呂市内の水路で、普段見慣れない大きさのドジョウが発見されました。全長 193.7 mm、標準体長 169.8 mm、体重 40.8g という大物です。

 近年、国外からの移入種であるカラドジョウの国内への定着や分布域拡大が懸念されています。カラドジョウは最大で全長 200 mm ほどに達するとされていることから、念のため、この大型個体の種同定を行いました。カラドジョウは一見するとドジョウに似ていますが、ひげの長さ・体高・尾柄高などで両種をほぼ識別することができます。

 測定の結果、ひげの長さ・体高・尾柄高はいずれもドジョウの特徴に一致したことから、この個体はカラドジョウではなくドジョウと判断されました。








2015 6 1 日 (月)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査では、アマゴ・イワナ・カジカ大卵型の生息が確認されました。また、アマゴとイワナとの交雑と考えられる個体も確認されました (関連記事 : 2009 年 6 月 8 日・7 月 14 日、2010 年 7 月 8 日、2011 年 7 月 26 日・9 月 14 日、2012 年 8 月 7 日・11 月 20 日)。

 採捕した 225 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。







上側 : アマゴ、下側 : イワナ









記 事


アマゴとイワナとの
交雑個体

オタマジャクシの
体色変異

配水管の修理

ナデシコ

魚肉の硬さ
(歯ごたえ) の測定

標識アユの漁獲調査

タモの補修

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

ヤマカガシ

渓流で魚類調査

配水池の管理

下呂市立萩原北
中学校2年生の
職場体験学習

渓流で魚類調査と
測量

アユの放流体験

渓流で魚類調査

ウシモツゴが産卵

標識アユの漁獲調査

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

イタセンパラ
稚魚の展示

渓流で魚類調査

アユの冷水病
感染実験の準備

ドジョウの大型個体

渓流で魚類調査


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