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< 3 月 5 月 >
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下呂支所でニジマスの発眼卵をふ化室に収容しました。
ふ化室への収容は、検卵を実施した後に行っています。ふ化室では、まず
「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を
500〜1000 個に小分けして入れます。ふ化盆は
10 枚程度重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。
ふ化水槽では、井戸水を流してふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。
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ふ化盆に発眼卵を小分けして入れる

卵は乾燥や温度変化に弱いので、手早く作業

発眼卵を小分けした ふ化盆を重ねる

ふ化水槽に入れる

ふ化盆とふ化水槽との隙間を
縄でふさぐ

ふ化水槽に ふたをして遮光

井戸水を流しながら、餌付け直前まで収容
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先日、下呂支所で飼育中のカジカの稚魚を人工海水から淡水に移し替えました
(関連記事 : 4 月 17 日)。
両側回遊性のカジカの仔魚は、冬にふ化してすぐに川を流下して海で生活していますが、春に稚魚に変態した後、川に遡上してきます。下呂支所で飼育しているカジカも、仔魚は人工海水
(循環水槽) で飼育していますが、稚魚に変態した後は、淡水
(かけ流し水槽) に移し替えています。
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稚魚の計数作業
(右手にカウンターを持っている)


稚魚の飼育水槽へ移送


稚魚の飼育水槽 (淡水
かけ流し)
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先週に引き続き、下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施中です。
現在は、今月上旬から中旬にかけて人工受精を行った卵が発眼期を迎えており、検卵作業を順次進めています。
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目視観察と手作業による検卵

白っぽく変色したものが死卵
橙色のものが生卵
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先日、美濃市と関市でカジカの養殖に取り組んでいる
「カジカ養殖研究会」
のメンバーに対して飼育指導を行いました。
すでに変態が完了して稚魚となっている個体が多くなりました。稚魚となってからは、淡水のかけ流しで飼育できるので、成長度合いを見ながら人工海水の循環水槽から淡水のタライ水槽に移していきます。淡水かけ流しでの飼育に移ると、水質の悪化による大量死の危険はなくなりますが、体が小さいまま早く移しすぎると、体力が弱く、病気にかかる危険性が高まります。このような注意点について、魚の状態を見ながら説明しました。
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下呂市内の河川に、アユの稚魚 (平均体重
8 g) を放流しました。1 個体ずつ、脂びれという小さなひれを切って標識してあります
(関連記事 : 4 月 23 日)。
今年の 6 月から 9 月まで定期的に漁獲し、時期別の残り具合や成長などを調査していく予定です。
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本所でアユの標識作業を行いました。
当研究所では、放流後のアユの成長や漁獲状況の調査を予定しており、他の放流アユと識別できるよう、標識として脂びれの切除を行いました。
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今日も下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を行いました。
検卵が終わった発眼卵は、養殖業者に順次発送しています。また、一部の発眼卵を次の親魚養成用として下呂支所に残し、ふ化室に収容する予定です。
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ニジマスの発眼卵

目視観察と手作業による検卵
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昨日に引き続き、下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施中です。
現在、卵が次々に発眼期を迎えており、職員が検卵作業に追われています。
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卵機で分別された
死卵 (左側のざる) と 生卵 (右側のざる)

目視観察と手作業による検卵

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下呂支所では、今週もニジマスの発眼卵の検卵作業を実施しています。
目視観察と手作業による検卵には、時間だけでなく根気が必要です。連日、職員が辛抱強く検卵作業を続けています。
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白っぽく変色したものが死卵
橙色のものが生卵
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両側回遊性のカジカの仔魚は、冬にふ化してすぐに川を流下して海で生活していますが、春に稚魚に変態した後、川に遡上してきます。
下呂支所で飼育しているカジカも、仔魚は人工海水
(循環水槽) で飼育していますが、稚魚に変態した後は、淡水
(かけ流し水槽) に移し替えています。
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仔魚の飼育水槽 (人工海水 循環)

カジカの稚魚

計数しながら 新しい水槽に稚魚を投入
(右手にカウンターを持っている)

稚魚の飼育水槽 (淡水
かけ流し)
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昨日に引き続き、下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施中です。
現在は、3 月中旬から下旬にかけて人工受精を行った卵が発眼期を迎えており、検卵作業を順次進めています。
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卵管理水槽からの発眼卵の取り出し作業

目視観察と手作業による検卵

死卵

生卵
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下呂支所でニジマスの発眼卵 (はつがんらん)
の検卵 (けんらん)
作業が始まりました。
発生の最終段階の卵は、発現した眼球が透けて見えることから
「発眼卵」
と呼ばれます。卵は、受精後しばらく安静が必要ですが、発眼卵の段階になると外部からの衝撃に比較的強くなり、収容水槽から取り出すことができるので、検卵機により生卵と死卵とを分別する作業が可能になります。死卵を放置すると、水カビ発生の原因となるので取り除かなければなりません。ただし、検卵機による除去では、少数の死卵が残るため、残った死卵を目視観察と手作業で取り除く必要があります。
これらの作業は 「検卵」 と呼ばれ、卵の出荷やふ化室への移送の前に必ず行っています。検卵が終了した発眼卵は、養殖業者への出荷や当研究所での継代飼育などに使用しています。
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検卵機

検卵機で分別された
死卵 (左側のざる)
と 生卵 (右側のざる)

死卵

生卵

検卵機を使用しても少数の死卵が残るため、
目視観察と手作業による検卵も不可欠

目視観察と手作業による検卵
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昨年 5 月、下呂支所で飼育中のアマゴから雌雄同体が
1 個体発見されました。2009 年に確認されたサクラマスの雌雄同体
1 個体 (関連記事 : 2009 年 11 月 23 日)
に続いて 2 例目です。下呂支所では、水産試験場の時代からアマゴやヤマメなどの飼育を半世紀ほど続けていますが、雌雄同体の確認事例はこれら
2 例しかなく珍しい事例といえます。
下呂支所では、この個体の計測形質を調査し、通常の雌や雄と比較しました。その結果、頭長・上顎長・吻長は雌に類似するものの、背鰭前長は雄に類似しており、雌雄両方の特徴を有することが分かりました。
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卵巣 (橙色の部分) と 精巣 (白色の部分)
この個体は採卵作業中に偶然発見されたもので、当初は外観から雌と判断していましたが、実際には雌・雄それぞれの形質が混在していることが明らかになりました。
ただし、雌雄同体個体の計測形質の調査事例が不足しているため、こうした現象がサケ科魚類の雌雄同体個体に普遍的なものであるのか、あるいは今回の
1 個体に特異的なものであるのかどうかは判断できません。今後も、雌雄同体個体が発見された場合には、計測形質の知見を蓄積することが望まれます。
参考文献
岸 大弼・藤井亮吏・原 徹・熊ア隆夫・苅谷哲治・森
美津雄・コ原哲也.2014.継代飼育サクラマス
から得られた雌雄同体個体.魚類学雑誌,61:
44-46.
岸 大弼・藤井亮吏・辻 寛人.2015.継代飼育アマゴ
から得られた雌雄同体個体.岐阜県水産研究所
研究報告,60: 6-9. < PDF >
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下呂支所で今年 5 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。
同じ系統の同じ年齢のニジマスで、かつ同じ池で飼育してきたものであっても、成熟の時期には個体差
(最大で 1 ヶ月半ほど) が生じます。そのため、毎回、親魚の成熟度合いを確認して採卵可能な個体だけを選び出して採卵と人工受精を行うようにしています。
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雌親魚からの採卵作業

卵

雄親魚からの採精作業

精液

受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認

受精作業

卵管理水槽に受精卵を収容
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下呂支所の桜 (ソメイヨシノ) が満開になりました。今年は、例年よりも早めでした
(関連記事
: 2013 年 4 月 7 日・2014 年
4 月 11 日)。
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淡水魚の標準和名あるいは方言には、少数ながら、桜の名を冠したものがあります。サクラマス
(関連記事 : 2012 年 4 月 20 日) のほか、さくらばえ
(=カワヒガイの方言、関連記事 : 2010 年
4 月 10 日) や さくらうぐい (=ウグイの方言、関連記事
: 2011 年 4 月 18 日) がその例です。 |

サクラマス

カワヒガイ

ウグイ
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アユの放流効果の検証のため、標識放流を行いました。
放流したアユ種苗は、平均 10g サイズで、1
尾ずつ脂びれを切除して標識してあります。
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下呂支所でカジカのふ化が続いています (関連記事
: 2 月 27 日、3 月 5 ・13 ・20 ・26 日、4
月 3 日)。
カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水
(関連記事 : 2 月 17 日、3 月 17 日) を循環させた水槽で飼育します。循環水槽は、かけ流し水槽と異なり、水がすぐに汚れるので、スクリーンの掃除や人工海水の交換が欠かせません。手を抜くと仔魚の大量死を引き起こすおそれがあるので、飼育管理をこまめに行う必要があります。
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ふ化直後の仔魚 (全長 約 5 mm)

ふ化用の水槽 (淡水 かけ流し)

飼育用の水槽 (人工海水 循環)
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下呂市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」
のメンバーに対して飼育指導を行いました。
ふ化仔魚が稚魚へと形を変える変態のステージに来ており、この時期は、外部からの刺激にとても弱い時期なので、より一層慎重な飼育管理が必要です。また、生物餌料から配合飼料へと切り替え始めるタイミングでもあるため、給餌方法などについての指導を行いました。
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仔魚
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下呂支所で今年 4 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。
親魚の成熟度合いを確認しながら、来週も採卵と人工受精を行う予定です。
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親魚の選別作業

1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す

雌親魚からの採卵作業

卵

卵管理水槽に受精卵を収容
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本所 (各務原市) では、イタセンパラの生息域外保全の一環として、所内の野外池においてイタセンパラの自然繁殖に取り組んでいます。しかし、イタセンパラをはじめとするタナゴ類は、二枚貝のエラの卵を産み付ける習性があり、たくさんの卵が産み付けられた二枚貝では、呼吸困難などで死んでしまうものもいます。そのため、池で死んだ二枚貝を発見次第、エラからふ化仔魚を救出して、人工飼育を行っています
(関連記事 : 2014 年 10 月 21 日)。
昨年の秋から冬の間に死んだ二枚貝から救出したイタセンパラの仔魚は、約
3 か月の間、5℃の冷蔵庫で冬の水温を経験させます。その後、保温庫で
20℃に水温を上げて春頃の水温にして上げると魚の形まで一気に発生が進みます。3
月の終わり頃から、ヨークサック(栄養をたくわえた袋)を使い切った稚魚たちが水面に浮いてきて、餌
(動物プランクトン) を求めて泳ぎ始めています。
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(1) 頭と尻尾がはっきりしてきました

(2) 魚の形になってきました

(3) 浮上 (浮袋に空気を取り込む) した稚魚たち
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下呂市内の川でアユの標識放流が地元の市民団体により行われました。
当研究所の職員は、現地での作業に立ち会い、ヒレの切除による標識方法を指導しました。
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下呂支所でアユカケがふ化しました (関連記事
: 3 月 9 日)。
アユカケの卵はカジカに比べてとても小さく、ふ化仔魚も小さな体をしています。全長は5
mm もないぐらいですが、体の半分以上は透明な尻尾のため、見た目ではさらに小さく、目のついた黒ゴマが泳いでいるようにも見えます。食欲が旺盛なため、餌のアルテミア幼生
(関連記事 : 3 月 18 日) を腹いっぱい食べ、体が真っ赤に見える個体もいます。
アユカケは産卵から稚魚期までを海で生活するので、卵の管理も仔魚の飼育も人工海水
(関連記事 : 2 月 17 日・3 月 17 日) で行っています。循環ろ過での飼育となるため、水質の悪化に気を付けながらの慎重な飼育管理が求められ、気を抜けない毎日が続きます。
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下呂支所でカジカのふ化が続いています (関連記事
: 2 月 27 日、3 月 5 ・13 ・20 ・26 日)。
カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水
(関連記事 : 2 月 17 日、3 月 17 日) で飼育し、餌としてアルテミアを与えています
(関連記事 : 3 月 18 日)。
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ふ化用の水槽 (淡水
かけ流し)

仔魚の移送

ふ化直後の仔魚 (全長 約 5 mm)

仔魚を飼育用の水槽 (人工海水 循環) に移す
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下呂支所では、アマゴやヤマメなどの稚魚は屋内で飼育しています
(関連記事
: 2014 年 12 月 30 日・2015 年
1 月 7 日)。
昨年の秋から冬にかけてふ化したアマゴやヤマメは、現在、全長
4〜6 cm ほどに成長しています。稚魚は病気に弱いため、水が汚れると大量死を引き起こす恐れがあります。下呂支所では、水槽の底面やスクリーンの掃除をこまめに行っています。
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「Poisson d'avril (ポワソン ダブリル)」
は、フランス語で 4 月の魚という意味です。
4 月 1 日は、日本では 「エイプリルフール」
としてすっかり定着していますが、フランスでは
「ポワソン ダブリル」 といって、由来は定かではないものの、魚をかたどったパイやチョコレートなどをこの日に食べる風習があるそうです
(関連記事 : 2011 ・2013 ・2014 年 4 月
1 日)。
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魚だぜ
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記 事
ニジマスの発眼卵を
ふ化室に収容
カジカの稚魚
ニジマスの
発眼卵の検卵作業
カジカ飼育指導
アユの放流試験
アユの標識作業
ニジマスの
発眼卵の検卵作業
ニジマスの
発眼卵の検卵作業
ニジマスの
発眼卵の検卵作業
カジカの稚魚
ニジマスの
発眼卵の検卵作業
ニジマスの
発眼卵の検卵作業
アマゴの雌雄同体
ニジマスの
採卵と人工受精
桜
アユの標識放流
カジカがふ化
カジカの飼育指導
ニジマスの
採卵と人工受精
イタセンパラの稚魚
アユの標識方法の
現地指導
アユカケがふ化
カジカがふ化
水槽の掃除
ポワソン ダブリル
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