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せかぶ日誌
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2015 年 3 月

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< 2 月  4 月 >


2015 3 31 日 (水)
井戸の遮光シートの取り付け
 





 下呂支所の井戸に遮光シートを取り付けました。

 井戸の中に藻が生えると、配水管が詰まるなどトラブルの原因になるので、春から秋は、藻が生えないよう井戸にシートをかぶせて遮光しています。ただし、冬は、雪の重みで破れる恐れがあるので、毎年、雪が降り始める直前に遮光シートを取り外しておき、春先に再度取り付けるようにしています (関連記事 : 2014 年 12 月 2 日)。














2015 3 30 日 (月)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所で今年 3 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 成熟した親魚を選別して、引き続き来月も採卵と人工受精を行う予定です。




親魚の選別作業







1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す




雌親魚からの採卵作業









卵管理水槽に受精卵を収容





2015 3 27 日 (金)
梅が開花
 





 下呂支所の敷地内の梅の花が咲き始めました。

 下呂支所のある下呂市萩原町では、桜はまだ開花していませんが、ウグイス (2012 年 4 月 12 日) の鳴き声が聞こえるようになって、ずいぶん春めいてきました。











2015 3 26 日 (木)
カジカがふ化
 





 下呂支所でカジカのふ化が続いています (関連記事 : 2 月 27 日、3 月 5 ・13 ・20 日)。

 カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水を循環させた水槽で飼育します (関連記事 : 2 月 17 日、3 月 17 日)。循環水槽は、かけ流し水槽と異なり、水がすぐに汚れるので、スクリーンの掃除や人工海水の交換が欠かせません。手を抜くと仔魚や稚魚の大量死を引き起こすおそれがあるので、飼育管理をこまめに行う必要があります。




ふ化用の水槽 (淡水 かけ流し)




仔魚を飼育用の水槽 (人工海水 循環) に移す





2015 3 25 日 (水)
養魚講習会 (マス類編)
 





 下呂支所で平成 26 年度養魚講習会 (マス類編) を開催しました。

 今回の講習会は、岐阜県農政課水産振興室からの 「国内におけるレッドマウス病の発生について」 のほか、「マス類における治療薬とその使用方法について」、「配合飼料の値上げの背景とその対応について」、「配合飼料の種類と養殖魚の成長」、「保存精液の使い方の説明」 の 5 課題について講演しました。

 県内から 13 名の養殖業者が参加され、講演終了後は意見交換会を行い、活発な質問がありました。








2015 3 24 日 (火)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所で今年 2 回目のニジマスの採卵と人工受精を実施しました。

 親魚の成熟度合いを確認しながら、来週以降も採卵と人工受精を行う予定です。







雄親魚からの採精作業




精液




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業





2015 3 23 日 (月)
カジカの飼育指導
 





 美濃市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバー 2 軒への飼育指導を 20 日に行いました。

 産卵が終了する時期となり、飼育管理の中心は仔稚魚の餌付けとなっています。早くに産卵された群ではすでに仔魚から稚魚への変態を終え、間もなく人工海水での循環飼育も終わりに近づいてきました。この段階では、旺盛な食欲で配合飼料の食いも良好である反面、水が汚れやすく、掃除や水替えに気を配らなくてはなりません。また、親魚は、産卵期に消耗した体力が回復するまでの間、病気にかかりやすくなっています。このような飼育管理の注意点について、飼育状況を確認しながら説明しました。







カジカの稚魚





2015 3 20 日 (金)
カジカがふ化
 





 下呂支所では、今週もカジカが次々にふ化しています (関連記事 : 2 月 27 日、3 月 5 ・13 日)。

 カジカは、淡水でふ化させた後、仔魚から稚魚にかけての期間は人工海水で飼育しています (関連記事 : 2 月 17 日、3 月 17 日)。下呂支所では、ふ化用と飼育用の水槽をそれぞれ用意しており、ふ化用の水槽 (淡水のかけ流し) から回収した仔魚は、飼育用の水槽 (人工海水の循環) に移すようにしています。




ふ化用の水槽 (淡水 かけ流し)










ふ化直後の仔魚 (全長 約 5 mm)




仔魚の飼育用の水槽 (人工海水 循環)




仔魚を飼育用の水槽に移す





2015 3 19 日 (木)
滋賀県水産試験場との研究交流会
 





 滋賀県水産試験場との研究交流会が滋賀県彦根市の滋賀県水産試験場で開催されました。

 滋賀県水産試験場からはビワマスの資源構造解析など、当研究所からはイタセンパラの生息域外保全などの研究課題をそれぞれ発表し、活発な意見交換が行われました。








2015 3 18 日 (水)
カジカの仔魚の餌
 





 下呂支所では、カジカの仔魚の餌として 「アルテミア」 を使用しています。アルテミアは、甲殻類の 1 種で、カジカの仔魚の飼育には欠かせない餌です。

 アルテミアは、乾燥状態の卵が市販されており、これを 28 ℃程度に加温した 3 % 食塩水中に入れておくと、1 日ほどでふ化します。下呂支所では、アルテミアを毎日ふ化させており、容器内のアルテミア (全長 約 0.5 mm) をプランクトンネットで回収して、カジカの仔魚に与えています。


参考文献

森美津雄・藤井亮吏.2012.カジカの初期飼育に
  おける日間摂餌量.岐阜県河川環境研究所
  研究報告,57: 11-14. < PDF >




アルテミアは橙色で、大量にいると、写真の
ように水が橙色に染まったように見える







カジカ仔魚の飼育水槽にアルテミアを投入





2015 3 17 日 (火)
人工海水の準備
 





 カジカの仔魚・稚魚の飼育 (関連記事 : 2 月 27 日、3 月 5 ・13 日) や、アユカケの親魚の蓄養や受精卵の管理や仔魚・稚魚の飼育 (関連記事 : 3 月 9 日) には、海水が必要です。内陸部にある下呂支所では、海から取水することができないので、人工海水を作成して使用しています。

 人工海水は、食塩・にがり・重曹などの主要な成分を調合して自作する場合 (関連記事 : 2 月 17 日) と、市販の人工海水の素を水に溶かして作る場合とがあります。今回は、市販の人工海水の素を水に溶かして作りました。人工海水は 100 % の濃度 (実際の海水と同じ塩分濃度) で作成しておき、必要に応じて薄めて使っています。














2015 3 16 日 (月)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所でニジマスの採卵と人工受精が始まりました。

 今後、4 月中旬まで、成熟した親魚を選別しながら採卵と人工受精を順次行う予定です。










親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す




雌親魚からの採卵作業







受精作業





2015 3 15 日 (日)
渓流で魚類調査
 





 13 日に渓流で魚類調査を行いました。

 今回の調査では、カジカ大卵型とアマゴの生息が確認されました。








2015 3 14 日 (土)
養殖衛生管理技術講習会
 





 東京都奥多摩町で 11 日に開催された 「養殖衛生管理技術講習会 (魚病講習会)」 に、下呂支所の職員が講師として招聘され、「マス類とアユの魚病−現状とその対策について−」 という表題で講演を行いました。

 養殖業者、河川漁協、遊漁団体、東京都関係等、40 人以上の参加者がありました。講演後、活発な質疑応答や意見交換が行われました。





2015 3 13 日 (金)
カジカがふ化
 





 下呂支所では、カジカが次々にふ化しています (関連記事 : 2 月 27 日、3 月 5 日)。連日、仔魚の回収を行っています。

 カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水の中で飼育します。採卵作業 (関連記事 : 1 月 9 ・13 ・15 ・23 ・26 日、2 月 2 ・6 ・16 日) や検卵作業 (関連記事 : 2 月 4 ・23 ・25 日、3 月 3 日) に併行して飼育水槽や人工海水の準備 (関連記事 : 2 月 17 日) が必要で、毎年、この時期は大忙しです。




ふ化直後の仔魚 (全長 約 5 mm)




ふ化用の水槽 (淡水 かけ流し)




仔魚を飼育用の水槽に移す




仔魚の飼育用の水槽 (人工海水 循環)





2015 3 12 日 (木)
 





 下呂市萩原町では、一昨日の晩から雪が降り続き、久しぶりのまとまった量の積雪になりました。

 下呂支所では、通路の除雪や飼育池の防鳥ネットの点検などの作業に職員が追われています。














2015 3 11 日 (水)
カジカの飼育指導
 





 飛騨市と高山市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバー 2 軒に対して飼育指導を行いました。

 この 2 軒は地理的にはあまり離れてはいませんが、用いる飼育水の水温が大きく異なるため、同じような時期に採卵をしても、ふ化するまでに要する時間が大きく異なっていました。比較的温かい水で管理された卵から早く生まれた仔魚はすでに変態を終え、ほぼ着底稚魚になっている一方で、冷たい水で管理されている卵はまだふ化もしていませんでした。

 温かい水、冷たい水、それぞれ一長一短がありますが、その水に合わせた飼育管理をしていくことが、好成績につながるポイントと思われます。











2015 3 10 日 (火)
ニジマス親魚の選別作業
 





 下呂支所では、今月から 4 月下旬にかけてニジマスの採卵と人工受精を実施する予定です。

 今日の作業では、B 号池や H 号池で飼育してきたニジマスの親魚を一旦取り上げ、雌雄の選別作業を実施しました。親魚の成熟度合いを確認しながら、早ければ来週から採卵と人工受精を行う予定です。







親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して、成熟度合いを確認

















2015 3 9 日 (月)
アユカケの採卵と人工受精
 





 先週、下呂支所でアユカケの採卵と人工受精を行いました。

 カジカの場合は親魚を産卵用の水槽に入れて自発的に産卵させていますが(関連記事 : 1 月 9 ・13 ・15 ・23 ・26 日、2 月 2 ・6 ・16 日)、アユカケは自発産卵による受精卵の確保が困難なので、人工受精を行うようにしています。




雌親魚からの採卵作業









雄親魚からの精巣の摘出作業




摘出した精巣




リンゲル液 (体液に類似した液) を入れる




リンゲル液の中で精巣を破砕




上澄み部分を使用




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




顕微鏡で観察した精子




受精作業


 アユカケは、川で成長して海で産卵するという降河回遊魚 (こうかかいゆうぎょ) です。カジカと異なり海水中でなければ成熟が進まないため、あらかじめ親魚を淡水から人工海水 (関連記事 : 2 月 17 日) の水槽へ移しておく必要があります。また、受精卵の管理にも人工海水を使用しています。




ふ化用の水槽 (人工海水) に受精卵を入れる




2015 3 7 日 (土)
カジカの飼育指導
 





 昨日、郡上市と関市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバー 2 軒に対して飼育指導を行いました。

 2 月から 3 月にかけて、採卵、検卵、ふ化仔魚収容、生物餌料給餌といった採卵から餌付けまでの作業を同時に進めなくてはいけない、最も忙しい時期になっています。なかなか思うようにできなかったりと、いろいろ苦労は絶えませんが、それぞれ工夫をしながら毎日の飼育管理を進めているようでした。










仔魚 (全長 約 5 mm)





2015 3 6 日 (金)
巡回指導
 





 飛騨市と下呂市の養殖業者への巡回指導を行いました。

 今回は計 3 軒を訪問し、生産魚の流通状況や魚病の発生状況について聞き取りを行うとともに、飼育魚の生育状況を確認しました。また、採卵作業の点検と改善点等について意見交換を行いました。







アマゴの稚魚





2015 3 5 日 (木)
カジカがふ化
 





 下呂支所でカジカのふ化が続いています (関連記事 : 2 月 27 日)。

 カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水を循環させた水槽で飼育します (関連記事 : 2 月 17 日)。循環水槽は、かけ流し水槽と異なり、水がすぐに汚れるので、スクリーンの掃除や人工海水の交換が欠かせません。手を抜くと仔魚の大量死を引き起こすおそれがあるので、飼育管理をこまめに行う必要があります。




ふ化用の水槽 (淡水 かけ流し)




仔魚の飼育用の水槽 (人工海水 循環)




仔魚 (全長 約 5 mm)





2015 3 4 日 (水)
巡回指導
 





 郡上市と高山市の養殖業者への巡回指導を行いました。

 今回は計 3 軒を訪問し、生産魚の流通状況や魚病の発生状況について聞き取りを行うとともに、飼育魚の生育状況を確認しました。また、採卵作業の点検と改善点等について意見交換を行いました。











2015 3 3 日 (火)
カジカの発眼卵の検卵作業
 





 今月も下呂支所でカジカの発眼卵の検卵作業を実施中です (関連記事 : 2 月 19 ・27 日)。

 卵管理水槽に収容した卵 (関連記事 : 1 月 9 ・13 ・15 ・23 ・26 日、2 月 2 ・6 ・16 日) が次々に発眼期を迎えており、職員が検卵作業に追われています。検卵完了後の発眼卵は、ふ化用の水槽に入れて管理しています。







卵塊をほぐしながら、
ピンセットで死卵を 1 粒ずつ除去




カジカの発眼卵
(直径 約 2 mm 、重量 約 0.007 g)




ふ化用の水槽





2015 3 2 日 (月)
飼育池の掃除
 





 下呂支所で飼育池の掃除を行いました。

 魚を飼育している池では、残餌や排泄物の掃除が必要です。使用していない池でも藻が生えたり落ち葉がたまったりするので、使用を再開する前には掃除をしています。








2015 3 1 日 (日)
水路の掃除
 





 下呂市萩原町羽根地区で農業用水路の掃除が行われました。

 下呂支所の導水路も一時的に水を止めて、職員が草の除去やごみの回収を行いました。











記 事


井戸の遮光シートの
取り付け

ニジマスの
採卵と人工受精

梅が開花

カジカがふ化

養魚講習会
(マス類編)

ニジマスの
採卵と人工受精

カジカの飼育指導

カジカがふ化

滋賀県水産試験場
との研究交流会

カジカの仔魚の餌

人工海水の準備

ニジマスの
採卵と人工受精

渓流で魚類調査

養殖衛生管理技術
講習会

カジカがふ化



カジカの飼育指導

ニジマス親魚の
選別作業

アユカケの
採卵と人工受精

カジカの飼育指導

巡回指導

カジカがふ化

巡回指導

カジカの発眼卵の
検卵作業

飼育池の掃除

水路の掃除


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