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2014 年 11 月

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< 10 月  12 月 >


2014 11 29 日 (土)
落ち葉大量
 





 低気圧から延びる前線の通過によって降った雨で、下呂支所のそばを流れる飛騨川 (益田川) が増水しました (関連記事 : 9 月 15 日)。

 増水としてはそれほど大きなものではありませんでしたが、落葉シーズンの直後だったため落ち葉が大量に流れました。下呂支所の飼育水を取り込んでいる水門のスクリーンが、この大量の落ち葉で詰まってしまい、取水量が減少してしまいました。このため、職員が水門に急行し、原因となっている落ち葉を除去し対応したものの、2 時間ほどすると再び落ち葉で詰まってしまい、再び同じ作業をする羽目になりました。

 落ち葉は川や海に栄養分を供給する重要な役割もありますので、これをなくすことはできません。そのため、増水が収まるまで地道に作業を続ける必要があります。結局、未明まで定期的に落ち葉除去の作業を行うこととなりました。




落ち葉で詰まったスクリーン




大量の落ち葉を除去




落ち葉を除去した直後のスクリーン





2 時間後、また落ち葉だらけ




再び落ち葉の除去作業





2014 11 28 日 (金)
飼育魚の移動
 





 昨日に引き続き、下呂支所で飼育魚の移動を行いました。

 今日は、B 号池で飼育していたヤマメ 1 系統を C 号池に、A 号池で飼育していたアマゴ 2 系統を B 号池に、ふ化室などで飼育していたイワナ 1 系統とニジマス 2 系統を A 号池にそれぞれ移しました。







計数しながら 魚を新しい飼育池に入れる
(左手にカウンターを持っている)





2014 11 27 日 (木)
飼育魚の移動
 





 下呂支所では、主に屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に魚を移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 今日は、A 号池で飼育していたアマゴ 3 系統を B 号池に、ふ化室で飼育していたニジマス 2 系統を A 号池にそれぞれ移しました。











2014 11 26 日 (水)
ヤマメの発眼卵をふ化室に収容
 





 下呂支所でヤマメの発眼卵をふ化室に収容しました。ふ化室への収容は、検卵 (関連記事 : 11 月 5 ・12 ・19 日) が完了したものから順次行っています。

 ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 個ずつ小分けして入れます。ふ化盆は 9 枚程度重ねた状態で固定し、ふ化水槽の中に収容します。ふ化水槽では、井戸水を流してふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。




ふ化盆に発眼卵を小分けして入れる




発眼卵を小分けした ふ化盆を重ねる




卵は乾燥や温度変化に弱いので、手早く作業




重ねた ふ化盆の上下をひもで固定




ふ化水槽に入れる




ふ化盆とふ化水槽との隙間を 縄でふさぐ




ふ化水槽に ふたをして遮光した後、
井戸水を流しながら、餌付け直前まで収容





2014 11 25 日 (火)
イワナの採卵と人工受精
 





 先週に引き続き、下呂支所でイワナ 1 系統の採卵と人工受精を実施しました。

 今シーズンのアマゴ・ヤマメ・イワナの採卵と人工受精は、今日の作業で完了しました。




雌親魚からの採卵作業









精液




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業




卵管理水槽に受精卵を収容





2014 11 24 日 (月)
親魚放流・産卵行動観察会
 





 高山市で 23 日に親魚放流・産卵行動観察会が のりくら倶楽部により開催されました。

 この企画では、会場そばの渓流でイワナの親魚放流とその産卵行動の観察会が行われました (関連記事 : 11 月 21 日)。当研究所の職員は、飛騨地方の川に分布する魚類を紹介したほか、親魚放流の方法について解説しました。







人工産卵場に定位するイワナ親魚




産卵行動の観察





2014 11 22 日 (土)
アナログプロジェクタ
 





 下呂支所でA3 型アナログプロジェクタ (17 インチ) 用の新しいスライドを製作しました。

 アナログプロジェクタは、2006 年に下呂支所で製作したスライド上映装置です (関連記事 : 2013 年 7 月 17 日・2014 年 6 月 18 日)。PC プロジェクタが投影できない屋外での生物教育企画で重用しています。

 アナログプロジェクタの本体は、塩ビ管で組んだ簡素な外見ではあるものの、直径 16 ・20 ・25 mm の管を使い分けて計 31 個の部材で設計しています。装置の前面には、実際のアナログテレビ (17 インチ) の外枠を流用しました。内部には A3 サイズのスライドを連結した 「巻き物」 を装備しており、ハンドルを回すと次のスライドが表示される仕掛けになっています。手動ですが、巻き戻しも可能です。現在、企画の内容に応じて 5 種類の巻き物があり、必要に応じて新しい巻き物を随時製作しています。





 巻き物の元となるファイルは、パソコンで作成しています。ただし、PC プロジェクタ用のファイルとは異なり、文字のサイズや配置など特別な調整が必要で、その作成は容易ではありません。また、その印刷後の作業にも時間と労力が必要で、A3 サイズで印刷したページを表裏で 2 種類のテープを使い分けて連結するという細かい作業を延々と行わなければなりません。

 今回の新作は、計 34 ページ 10 m にも及ぶ長編です。A3 サイズでの印刷後、この巻き物 1 本の製作に3人がかりで半日を費やしました。











2014 11 21 日 (金)
渓流魚の人工産卵場造成
 





 渓流で産卵場造成を実施しました。この渓流では、23 日にイワナの親魚放流とその産卵行動の観察会が予定されていますが、産卵適地が少ないため、事前に人工産卵場を造成することとなりました。

 今日の作業では、放流予定の区間内に 3 ヶ所の人工産卵場を造成しました。







造成前





造成後








2014 11 20 日 (木)
アマゴやヤマメの発眼卵をふ化室に収容
 





 下呂支所でアマゴやヤマメの発眼卵をふ化室に収容する作業を実施中です。ふ化室への収容は、検卵 (関連記事 : 11 月 5 ・12 ・19 日) が完了したものから順次行っています。

 ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 個に小分けして入れます。ふ化盆は 9 枚程度重ねた状態で上下を針金かひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。ふ化水槽では、ふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。




ふ化盆に発眼卵を小分けして入れる




発眼卵を小分けした ふ化盆を重ねる




重ねたふ化盆の上下を針金で固定




ふ化水槽に入れる




ふ化盆とふ化水槽との隙間を 縄でふさぐ







ふ化水槽に ふたをして遮光




井戸水を流しながら、餌付け直前まで収容





2014 11 19 日 (水)
アマゴやヤマメの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でアマゴやヤマメの発眼卵の検卵作業を実施しました。

 検卵が終わった発眼卵は、養殖業者に順次発送しています。また、一部の発眼卵を次の親魚養成用として下呂支所に残し、ふ化室に収容しています。




発生の最終段階の卵は、発現した眼球が
透けて見えることから 「発眼卵」 と呼ばれる




目視観察と手作業による検卵




白っぽく変色したものが死卵 (右)
橙色のものが生卵 (左)






2014 11 18 日 (火)
放流用種苗育成手法開発事業 および
内水面資源生息環境改善手法開発事業の
渓流魚の課題に係る研究打ち合わせ
 





 水産庁で平成 26 年度 「放流用種苗育成手法開発事業」 および 「内水面資源生息環境改善手法開発事業」 の渓流魚の課題に係る研究打ち合わせが開催されました。

 当研究所の職員は、これまでに実施したアマゴ調査の中間結果について発表し、(独) 水産総合研究センターや他県の研究機関の職員と意見交換を行いました。





2014 11 17 日 (月)
イワナの採卵と人工受精
 





 下呂支所でイワナ 1 系統の採卵と人工受精を実施しました。

 親魚の成熟状況を確認し、可能であれば、採卵と人工受精をあと 1 ・2 回実施する予定です。




親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す





2014 11 16 日 (日)
飼育魚の移動
 





 下呂支所では、主に屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に魚を移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 先週の作業では、ふ化室で飼育しているニジマス稚魚の中から 「選別かご (関連記事 : 2009 年 7 月 6 日・2013 年 2 月 4 日)」 を使って大型の個体を選び出し、台車に積んで A 号池に移しました。




選別かごで大型の個体を選び出す




選別後の魚を台車に移す




魚を台車に積んで移動




新しい池に魚を入れる





2014 11 15 日 (土)
郡上漁業協同組合 美並支部 研修会
 





 下呂支所で郡上漁業協同組合 美並支部の研修会が開催されました。

 当研究所の職員は、カジカの生態や養殖技術についてスライドで解説した後、飼育施設を紹介しました。








2014 11 14 日 (金)
河川環境楽園内で全国水産試験場長会による
現地意見交換会を開催
 





 昨日の 「平成 26 年度全国水産試験場長会全国大会」 に引き続き、全国水産試験場長会の会員による現地意見交換会が当研究所のある河川環境楽園 (各務原市) で行われました。

 当研究所の施設をご案内した後、(独) 土木研究所 自然共生研究センターの方々に 「実験河川」 内を歩きながら、この施設で行った研究の概要及び成果についてご説明いただきました。「土砂供給が遊泳魚に及ぼす影響」 「魚類のゆりかご (ワンド) の特徴」 等々、水産研究機関としても大変興味深い内容が多く、活発な意見交換が行われました。

 最後に世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふを見学し、本日の日程を終了しました。




本所のイタセンパラ飼育施設
(関連記事 : 2013 年 4 月 23 日・10 月 14 日)




(独) 土木研究所 自然共生研究センター
実験河川









2014 11 13 日 (木)
全国水産試験場長会全国大会
 





 「平成 26 年度全国水産試験場長会全国大会」 が岐阜市 (JR 岐阜駅隣 じゅうろくプラザ) で開催されました。この全国大会は、各都道府県の水産試験場長が一堂に会して連携、情報交換を密にし、地方の課題を中央の水産行政・研究機関、漁業団体等に発信することを目的に毎年行われているもので、今年はじめて岐阜県での開催となりました。

 会長からの活動報告、副会長からの漁海況モニタリングに関する情報交換などの後、優秀な研究業績を上げられた方々への会長賞の授与式が行われました。

 当研究所の所長からは、「清流の国ぎふづくり」 に向けた当研究所の取組みを紹介しました。








2014 11 12 日 (水)
アマゴやヤマメの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でアマゴやヤマメの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 現在は、10 月中旬から下旬にかけて人工受精を行った卵が発眼期を迎えており、検卵作業を順次進めています。




検卵前の発眼卵
(橙色が生卵、白っぽく変色したものが死卵)




検卵機による死卵と生卵との分別




死卵 (左側のざる) と 生卵 (右側のざる)




検卵機による分別では、少数の死卵
(白く変色した卵) が残るため、残った死卵を
目視観察と手作業で取り除くことが不可欠




目視観察と手作業による検卵





2014 11 11 日 (火)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。今日の調査は先週の調査の上流側の区間で実施し、イワナとアマゴの生息を確認しました。

 採捕した 64 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。




イワナ





2014 11 10 日 (月)
ヤマメの採卵と人工受精
 





 先週に引き続き、下呂支所でヤマメ 2 系統の採卵と人工受精を実施しました。

 来週からは、イワナの採卵と人工受精を実施する予定です。






雌親魚からの採卵作業








2014 11 8 日 (土)
渓流で魚類調査
 





 7 日も渓流で魚類調査を行いました。今回の調査では、イワナとアマゴの生息を確認しました。

 採捕した 27 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。引き続き、同じ渓流の上流側の区間で調査を行う予定です。








2014 11 7 日 (木)
ヤマメの採卵と人工受精
 





 下呂支所でヤマメの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、ヤマメ 2 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。来週も採卵と人工受精を行う予定です。












受精作業





2014 11 6 日 (木)
渓流で魚類調査
 





 5 日と 6 日に渓流で魚類調査を行いました。今回の調査は先月とは別の渓流で実施し、イワナ・アマゴ・カジカ大卵型の生息を確認しました。

 採捕した 150 個体および 57 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。引き続き、同じ渓流の上流側の区間で調査を行う予定です。







イワナ





2014 11 5 日 (水)
アマゴやヤマメの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でアマゴやヤマメの発眼卵 (はつがんらん) の検卵 (けんらん) 作業が始まりました。

 発生の最終段階の卵は、発現した眼球が透けて見えることから 「発眼卵」 と呼ばれます。卵は、受精後しばらく安静が必要ですが、発眼卵の段階になると外部からの衝撃に比較的強くなり、収容水槽から取り出すことができるので、検卵機により生卵と死卵とを分別する作業が可能になります。死卵を放置すると、水カビ発生の原因となるので取り除かなければなりません。ただし、検卵機による除去では、少数の死卵が残るため、残った死卵を目視観察と手作業で取り除く必要があります。

 これらの作業は 「検卵」 と呼ばれ、卵の出荷やふ化室への移送の前に必ず行っています。検卵が終了した発眼卵は、養殖業者への出荷や当研究所での継代飼育などに使用しています。











2014 11 4 日 (火)
アマゴ・ヤマメの採卵と人工受精
 





 先月に引き続き、下呂支所でアマゴやヤマメの採卵と人工受精を実施中です。

 今日は、アマゴ 2 系統とヤマメ 3 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。各魚種の各系統の親魚の成熟度合いに応じて、引き続き採卵と人工受精を行う予定です。




雄親魚からの採精作業




精液




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業





2014 11 3 日 (月)
岐阜県農業フェスティバル
 





 10 月 25 ・26 日に岐阜県庁周辺で岐阜県農業フェスティバルが開催されました。

 当研究所では、ヒマラヤアリーナ内で水田魚道や全雌アユの技術開発等に関するパネル展示と、水田周辺に生息する魚 (フナ、タモロコ) や、アユ (仔魚、成魚、成熟魚) の水槽展示を行いました。

 当日は、展示内容に関するご質問やご意見をいただき、ありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。





2014 11 1 日 (金)
渓流で魚類調査
 





 10 月 31 日に渓流で魚類調査を行いました。今回の調査では、イワナとアマゴの生息を確認しました。

 採捕した 45 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。











記 事


落ち葉大量

飼育魚の移動

飼育魚の移動

ヤマメの発眼卵を
ふ化室に収容

イワナの
採卵と人工受精

親魚放流・
産卵行動観察会

アナログ
プロジェクタ

渓流魚の
人工産卵場造成

アマゴやヤマメの
発眼卵をふ化室に
収容

アマゴやヤマメの
発眼卵の検卵作業

放流用種苗育成手法
開発事業および
内水面資源生息環境
改善手法開発事業の
渓流魚の課題に係る
研究打ち合わせ

イワナの
採卵と人工受精

飼育魚の移動

郡上漁業協同組合
美並支部 研修会

河川環境楽園内で
全国水産試験場
長会による現地
意見交換会を開催

全国水産試験場長会
全国大会

アマゴやヤマメの
発眼卵の検卵作業

渓流で魚類調査

ヤマメの
採卵と人工受精

渓流で魚類調査

ヤマメの
採卵と人工受精

渓流で魚類調査

アマゴやヤマメの
発眼卵の検卵作業

アマゴ・ヤマメの
採卵と人工受精

岐阜県 農業
フェスティバル

渓流で魚類調査


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せかぶ日誌 岐阜県水産研究所


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