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< 8 月 10 月 >
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下呂支所の飼育用水は、河川水と井戸水があります
(関連記事 : 3 月 4 日 ・9 月 15 日)。メインで使用している井戸は飛騨川
(益田川) の伏流水のため、基本的には河川水と似たような年間の水温変動が見られますが、秋の水温の低下は河川水よりも遅れて現れます。秋はアマゴなどの成熟、産卵の時期でもあります。このような井戸水の水温低下の遅さは、冷水魚であるアマゴの成熟に影響しているかもしれません。
この日、井戸水で飼育していたアマゴの半分を河川水の池に移しました。この群は、下呂支所で飼育しているアマゴの中でも産卵期が非常に遅く、例年
11 月下旬に採卵を行ってきました。しかし、これまではすべて井戸水で飼育していたので、より早く冷たくなる河川水でも同じように遅くに成熟するかはわかりません。河川水の池に移したアマゴと井戸水の水槽に残しておいたアマゴがどのように成熟していくか観察する予定です。
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井戸水を使用している水槽

河川水を使用している池
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下呂支所では、10 月中旬から 11 月下旬にかけて、アマゴ・ヤマメ・イワナの採卵と人工受精を実施する予定です。今日は、アマゴ親魚を飼育池から一旦取り上げて、雌雄の選別を行いました。
アマゴの雌雄は、顔つきなどを目視観察して判断します
(関連記事 : 2013 年8 月 30 日)。ヤマメやイワナも同様の方法で選別しています。
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本所 (各務原市) では、イタセンパラ (国指定天然記念物、種の保存法
国内希少野生動植物種、環境省レッドリスト絶滅危惧
IA 類 (CR)、岐阜県レッドデータブック改訂版
絶滅危惧 I
類) の生息域外保全に取り組むとともに、生物多様性の普及啓発の一環として、当研究所で繁殖したイタセンパラの展示を行っています。イタセンパラの繁殖期間は
9 月から 10
月末頃までと、きれいな婚姻色が見られるのは今の時期だけです。
また、本所では県内に生息するタナゴ類を常設展示しています。今回、新たに
“シロヒレタビラ” と “イチモンジタナゴ”
の 2 種類を追加したことで、県内に生息するタナゴ類全魚種が揃いました。
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シロヒレタビラ

イチモンジタナゴ
本所の見学通路では、研究内容などを紹介するパネルや、岐阜県に分布している魚を水槽で展示しています。平日
9 時から 17 時まで見学可能です。一般の見学者は、予約は不要ですが、来所時に事務所の受付窓口へお越しください。
団体で来所される場合や、当研究所の職員による解説を希望される場合には、事前にご連絡ください。
なお、調査や飼育管理の都合上、ご要望にお応えできない場合があります。あらかじめご了承ください。 |
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台風16号から変わった低気圧の通過に伴う大雨が心配されましたが、下呂支所周辺での雨量は多くなく、河川も大きな増水とはなりませんでした。低気圧通過後の夕方、雲の合間から太陽が顔を見せている一方で霧雨が降っていたため、東の山際に虹がかかりました。
ニジマスを飼育している池からも虹は見えていましたが、ニジマスたちはそんなこと気にも留めず給餌機から出てくる餌を一生懸命食べていました。
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渓流魚の調査候補地の下見を行いました。
今回は計 3 地点を巡回し、河川規模・淵の状況・堰堤の位置などを確認しました。
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26 日に静岡県の天竜川漁業協同組合の方々が視察研修のため下呂支所に訪れました。サツキマスの種苗放流についての説明を行い、活発な質疑が交わされました。その後、場内の見学ではカジカ養殖に興味津々でした。
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渓流で魚類調査を行いました。今日は、2 ヶ所で調査を実施し、1
ヶ所ではイワナ・アマゴ、もう 1 ヶ所ではイワナ・タカハヤ・アカザの生息を確認しました。
採捕した 25 個体および 103 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。
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イワナ
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渓流魚の調査候補地の下見を行いました。
今日は計 3 地点を巡回し、河川規模・淵の状況・堰堤の位置などを確認しました。
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昨日に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。今日も、イワナ・アマゴ・ニジマス・アジメドジョウ・タカハヤ・カジカ大卵型の生息を確認しました。
採捕した 190 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。
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アマゴ
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今週も渓流で魚類調査を実施中です。今日は、イワナ・アマゴ・ニジマス・アジメドジョウ・タカハヤ・カジカ大卵型の生息を確認しました。
採捕した 220 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。
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イワナ
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先月に引き続き、下呂支所で大型マス類の鮮度に関する調査を実施中です
(関連記事 : 7 月 23 日、8 月 6 ・22 日)。
今日は、冷蔵保存中の魚体の硬直度の経時変化を調査しました。
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飛騨川は、木曽川水系で最大の支流です。支流といっても、流程
148 km にも及ぶ大河川です。
この川は、流程が長いだけに、上・中・下流で異なる名称で呼ばれてきました。明治
6 年 (1873 年) に編纂された 「斐太後風土記」
によると、最上流の阿多野郷 (現在の高山市高根町)
では 「阿多野川」 と呼ばれ、益田三郷 (現在の下呂市萩原町)
に入ると 「益田川」 に名が変わり、さらに下原郷大舟渡村
(現在の下呂市金山町) から美濃国に入ると
「飛騨川」 に名が変わっていました。現在は河川法により
「飛騨川」 という名称に統一されていますが、下呂支所のある下呂市萩原町付近では今もなお
「益田川」 と呼ばれて親しまれています。
下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。下呂支所の前身である岐阜縣冷水魚養殖試験場が昭和
33 年 (1958 年) に設立されて半世紀あまり、現在も益田川から水路を使って導水し、魚を飼育し続けています。
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昨日に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。今日は、イワナ・アマゴ・ニジマス・アジメドジョウ・タカハヤ・カジカ大卵型の生息を確認しました。
採捕した 179 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。
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アマゴ
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渓流で魚類調査を行いました。今週の調査は先週とは別の渓流で実施し、イワナ・アマゴ・ニジマス・アジメドジョウ・カジカ大卵型の生息を確認しました。
採捕した 145 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。
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下呂支所では、主に屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に魚を移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。
今回の作業では、A 号池で飼育していたニジマス
1 歳魚をより大きい C 号池に移動させました。
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計数しながら 魚を新しい飼育池に入れる
(左手にカウンターを持っている)
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写真は、下呂支所にあった古い剥製で、全長
32 cm という特大サイズのアユです。
アユは、年魚という異名の通り、寿命は 1
年です。このように成育期間が短いアユでは、全長が
25 cm にもなれば大型の部類に入ります。江戸時代末期の萬延元年
(1860 年) 頃に原典が著されたという 「新撰美濃志」
の武儀郡小瀬村 (現在の関市小瀬) の項には、長良川のアユのサイズに関する記述があります
(岡田 1972)。それによると、小瀬村で漁獲されるアユは
「其形殊に大きくして其大概よき魚七八寸」
とあり、当時、7〜8 寸 (21〜24 cm) のアユでも大型の個体として扱われていたことが分かります。
釣り人によって体サイズや名称の見解が分かれるところですが、目安としては
8 寸 (24 cm) 以上の個体は 「大アユ」、その中でも
9 寸 (27 cm) 以上の個体は 「巨アユ」 と呼ばれ、大きいものほど珍重されています。さらに
1 尺 (30 cm) に達する 「尺アユ」 は、特にまれな存在であり、釣り人の羨望の的です。
山梨県の富士川の例では、全長 30 cm 以上の特大サイズのアユが漁獲されるのは
8 月下旬以降であり、最大で 33 cm ほどの個体が記録されています
(大浜 2013)。また、先ほどの 「新撰美濃志」
の小瀬村の項では、「極めて大なるは長一尺餘寸」
のアユが 「稀に産す」 と紹介されています。一尺餘寸を仮に
1 尺 1〜2 寸として換算すると 33〜36 cm になり、やはり、これくらいがアユの最大サイズであるようです。
参考文献
大浜秀規.2013.魚拓による大型アユ釣獲状況の検討.
山梨県水産技術センター事業報告書,40:
16-20.
岡田 啓.1972.新撰美濃志 (訂正版).大衆書房,
岐阜市.
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下呂支所で飼育魚の移動の準備を始めました。魚の大きさと数に合わせて池の魚を移動します。ただ、移動の前に、鳥などに襲われないように池に網を張る準備を進めています。
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9 月に入ってから朝晩はめっきり涼しくなりました。屋外での調査や作業もずいぶんと楽になってきました。
下呂支所の池のそばでもススキの穂が見られています。アマゴやヤマメの採卵シーズンも間近です。
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今日も渓流魚の調査候補地の下見を行いました。
今回は、先日とは別の計 8 地点を巡回し、河川規模・淵の状況・堰堤の位置などを確認しました。
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渓流で魚類調査を行いました。今週の調査は先月
5 日と同じ渓流で実施し、イワナとアマゴの生息を確認しました
(関連記事 : 8 月 5 日)。
この渓流も 8 月の大雨でしばらくの間、増水していました。先月までは
40 個体以上が生息していましたが、増水時に流されたためか、今回確認されたのは
27 個体にとどまりました。
採捕した個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。
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アマゴ
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今月も下呂支所で大型マス類の鮮度維持に関する調査を実施中です
(関連記事 : 7 月 23 日・8 月 5 日)。
今回は、5 個体を使用して複数の締め方や保存方法を試行し、硬直指数の測定を行いました。
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渓流魚の調査候補地の下見を行いました。
今回は計 6 地点を巡回して、河川規模・淵の状況・堰堤の位置などを確認しました。
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記 事
飼育魚の移動
アマゴの雌雄選別
今だけ!
国の天然記念物
イタセンパラの
繁殖展示
虹
調査候補地の下見
天竜川漁業協同組合
視察
渓流で魚類調査
調査候補地の下見
渓流で魚類調査
渓流で魚類調査
大型マス類の
鮮度の分析
飛騨川 (益田川)
渓流で魚類調査
渓流で魚類調査
飼育魚の移動
特大サイズのアユ
飼育魚の移動準備
秋の気配
調査候補地の下見
渓流で魚類調査
大型マス類の
鮮度の調査
調査候補地の下見
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