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2014 年 8 月

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< 7 月  9 月 >


2014 8 29 日 (金)
ハリガネムシ
 





 下呂支所の水路でハリガネムシが発見されました (関連記事 : 2011 年 9 月 5 日)。

 ハリガネムシは寄生性で、最初は水生昆虫に寄生します。その水生昆虫が羽化して成虫となり、それが陸上でカマドウマやカマキリといった昆虫に捕食されると、今度はその捕食者に寄生して成長します。そして、秋に繁殖期を迎えると、宿主を水辺に誘導して入水させ、その体内から抜け出て、水中で繁殖活動をするという変わった生活史を持つ生物です。

 今回見つけたハリガネムシは、ちょうどカマキリの体内から出てきたところでした。しばらく置いておいたところ、計 4 個体が出てきました。








2014 8 28 日 (木)
ミサゴ
 





 先週、下呂支所の飼育池にミサゴが飛来しました (関連記事 : 2012 年 3 月 27 日)。

 ミサゴは、タカ目ミサゴ科の猛禽類で、魚を主食としています。今回飛来した個体は、C 号池や G 号池の脇の電柱に止まって魚の様子を見ていたほか、H 号池では水中に飛び込んでニジマスの捕獲を試みる様子が目撃されました。

 今のところ飼育魚の被害は出ていませんが、油断なりません。











2014 8 27 日 (水)
調査候補地の下見
 





 渓流魚の調査候補地の下見を行いました。

 今日は、一昨日とは別の水系の計 3 地点を巡回して、河川規模・淵の状況・堰堤の位置などを確認しました。








2014 8 26 日 (火)
飼育池の掃除
 





 下呂支所で飼育池の掃除を行いました。

 魚を飼育している池では、残餌や排泄物の掃除が必要です。使用していない池でも藻が生えたり落ち葉がたまったりするので、飼育を再開する前に掃除しています。








2014 8 25 日 (月)
調査候補地の下見
 





 渓流魚の調査候補地の下見を行いました。

 今回は計 6 地点を巡回して、河川規模・淵の状況・堰堤の位置などを確認しました。








2014 8 22 日 (金)
大型マス類の鮮度の分析
 





 下呂支所で大型マス類の鮮度に関する調査を実施中です (関連記事 : 7 月 23 日 ・8 月 6 日)。

 前回に引き続き、今回も計 20 個体分の分析用サンプルの調製を行いました。











2014 8 21 日 (木)
カルガモ
 





 下呂支所の飼育池には多くの鳥が訪れます。各地の水辺でよくみられるカルガモもしばしば見ることができます (関連記事 : 2011 年 12 月 13 日)。

 先週火曜日は、1 羽のカルガモが飼育池のそばで座り込んでいました。前日まで台風で大荒れの天候でしたので、その関係で体調を崩したのかもしれません。カルガモはアオサギなどと異なり、飼育魚に悪さはしませんのでそっとしておきました。しばらくするとどこかへ行ってしまったので、大事には至らなかったようです。








2014 8 20 日 (水)
親子で楽しむカワゲラウォッチングと魚のふしぎ
 





 中津川市文化会館で 「親子で楽しむカワゲラウォッチングと魚のふしぎ」 が開催されました。

 このイベントは、中津川市自然環境団体の主催によるもので、川での水生生物の採集や観察が行われました。このほか、当研究所の職員が現地に 「傾斜可変実験水路」 を持ち込んで公開実験 「ヨシノボリの不思議を研究しよう」 を実施し、ヨシノボリやカジカの定位能力と腹鰭の形状との関係について解説しました。また、魚類の分類方法についてスライドや配布資料を使って解説しました。

















2014 8 19 日 (火)
新境川の増水
 





 先日、岐阜県を襲った激しい豪雨により、本所のそばを流れる新境川が大きく増水しました。

 河川環境楽園内に隣接する本所施設は、木曽川と新境川に挟まれた堤防の上にあり、新境川が増水すると、2 ヶ所しかない出入り口が全て通行不能になってしまいます。








2014 8 18 日 (月)
昨夜も大雨
 





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。

 河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しています。飛騨川は、このところの雨で大幅に増水しており、流下してくるごみで水門の取水口や飼育池のスクリーンが詰まりやすい状況です。土曜日も日曜日も、職員が夜を徹して水門の点検や飼育池のスクリーンの掃除など維持管理を行いました。








2014 8 17 日 (日)
昨夜から大雨
 





 未明からの大雨で下呂支所の飼育用水の水源である飛騨川 (益田川) が増水しています。

 下呂支所では、職員が水門の点検や飼育池のスクリーンの掃除など維持管理に追われています。








2014 8 15 日 (金)
カラムナリス病
 





 先日、下呂支所に県内の養殖場からチョウザメの魚病診断の依頼がありました (関連記事 : 8 月 12 日)。診断の際、顕微鏡で鰓や患部を観察したところ、「カナムナリス病」 を引き起こす 「長桿菌 (ちょうかんきん)」 という細菌が多数確認されました。




細長いものが長棹菌


 カラムナリス病は、夏場の水温の高い時期に発生する魚病です。高密度で飼育している時や、飼育池の注水量が不足している時に発生しやすく、さまざまな魚種が被害を受けています。

 この魚病は、投与できる薬がないため、飼育池の水換わりを良くするなどの飼育環境の改善で対応するしか方法がありません。魚病の発生を抑制するためには、普段から注水量を十分確保しておくほか、高密度での飼育を避けることが大切です。








2014 8 14 日 (木)
ニジマスのコバルト
 





 今年も、下呂支所で飼育中のニジマス稚魚の中から 「コバルト」 が 3 個体見つかりました (関連記事 : 2012 年 3 月 20 日 ・2013 年 8 月 16 日)。

 「コバルト」 とは、体が淡い青色 (コバルト色) を呈した個体の通称で、脳下垂体を持たない個体といわれています。このコバルト個体は、昔から各地の養魚場のニジマスで見つかっているほか、2009 年には本所で飼育中のアユでも見つかっています (関連記事 : 2009 年 12 月 6 日 ・2012 年 4 月 2 日)。

 体サイズを測定したところ、昨年と同様、コバルト個体は通常個体よりも小さいようで、成長不良であることが示唆されました。次年度も、コバルト個体の出現状況を調べる予定です。




コバルト個体 (上側) と 通常個体 (下側)












2014 8 13 日 (水)
下呂市萩原南中学校2年生の職場体験学習
 





 11 〜13 日の 3 日間、下呂市立萩原南中学校 2 年生の生徒1 名が職場体験学習のため下呂支所に来訪しました。

 萩原南中学校は、毎年職場体験学習を行っていて、魚が大好きな生徒1名が希望して来ました。今回は、カワウの胃の内容物調査ニジマスの計測等の研究補助、養殖業者からの依頼のあった魚病診断の見学、ニジマスへの給餌、ニジマスの池移動を行いました。また、ニジマスの解剖実習を行い、それぞれの臓器の役割を勉強しました。最終日には水路に生息している魚類を採捕して、観察やスケッチを行いました。











2014 8 12 日 (火)
養殖魚の魚病診断
 





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今回、診断の依頼があったのはチョウザメです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫 ・細菌 ・ウイルスの有無などを調べて死亡原因を明らかにし、養殖業者に対応策を指導しています。








2014 8 11 日 (月)
台風で増水
 





 台風 11 号の通過に伴い、下呂支所のそばを流れる飛騨川 (益田川) が大きく増水しました。

 下呂支所の飼育池の多くは飛騨川から引いた水を使用しているので、トラブルの多い増水時には職員が監視を行い、必要に応じてごみ取りなどの対応をします。大きな増水では、河川水は強く濁りますが、それよりも流れてきた枯草などが取水口に詰まったりすることの方が、飼育管理上では問題となります。
 
今回も、増水が落ち着くまで、夜を徹して職員が出動し、用水の取水口のごみの除去や水位のチェックを行いました。




ごみが押し寄せた水門の取水口




命綱を装着して、取水口のごみを除去





2014 8 9 日 (土)
サマーセミナー in 水辺共生体験館
 





 本所施設に隣接する水辺共生体験館 (中部地方整備局木曽川上流河川事務所所管) では、昨年から、夏休み限定の企画として、サマーセミナーを開催しており、今年は、「人・川・生き物のつながりを考える」 をテーマに、国、県、大学等の担当者が持ち回りで親子教室を開催しています。

 先日、当研究所の職員が 「イタセンパラから学ぶ 〜生きものたちのつながり〜」 というタイトルで、イタセンパラと産卵母貝となるイシガイの関係を中心に、生物多様性保全の大切さについてお話をしました。








2014 8 8 日 (金)
コクワガタ
 





 下呂支所の事務室にコクワガタが飛来しました。

 クワガタムシは、ヒル (関連記事 : 2013 年 10 月 23 日 ・2014 年 5 月 27 日) や毛虫 (関連記事 : 2014 年 6 月 20 日) やムカデ (関連記事 : 2012 年 9 月 17 日) と違って、職員に歓待される存在です。写真を撮影した後、近くの木に逃がしました。











2014 8 7 日 (木)
飼育施設の掃除
 





 下呂支所のカジカの飼育施設では、床面に藻類が生えるため、こまめに掃除しています。

 日照時間が長いこの時期は、とりわけ藻類が生えやすいようなので、掃除が大変です。








2014 8 6 日 (水)
大型マス類の鮮度の分析
 





 下呂支所で大型マス類の鮮度に関する調査を実施中です (関連記事 : 7 月 23 日)。

 今週は、計 20 個体分の分析用サンプルの調製を行いました。








2014 8 5 日 (火)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。今週の調査は先月 25 日と同じ渓流で実施し、イワナとアマゴの生息を確認しました (関連記事 : 7 月 25 日)。

 採捕した 44 個体は、体サイズ測定の後、調査区間内に戻しました。








2014 8 4 日 (月)
一日開放の片付け
 





 下呂支所で昨日開催した 「水産研究所 一日開放」 のあと片付けを行いました。








2014 8 3 日 (日)
一日開放
 





 「水産研究所 一日開放」 を下呂支所で開催しました。

 この一日開放は夏休み期間中に毎年実施しており、今回は水産試験場の時代から数えて 18 回目となりました。釣り ・つかみどり ・体験学習などの企画を実施し、多くの方々に参加していただきました。こうしたイベントをきっかけとして、川や魚への興味をより深めていただければ幸いです。




釣り堀




水槽 ・パネル展示




体験学習 「魚拓」







完成した魚拓




つかみ取り




体験学習 「養魚体験」




つかみ取り






2014 8 1 日 (金)
一日開放の準備
 





 明後日 3 日 (日) に下呂支所で開催予定のイベント 「水産研究所 一日開放」 の準備を行いました。

 今日は、テントの組み立て作業や展示水槽などの設置作業を行い、おおよその準備が完了しました。











記 事


ハリガネムシ

ミサゴ

調査候補地の下見

飼育池の掃除

調査候補地の下見

大型マス類の
鮮度の分析

カルガモ

親子で楽しむカワ
ゲラウォッチングと
魚のふしぎ

新境川の増水

昨夜も大雨

昨夜から大雨

カラムナリス病

ニジマスのコバルト

下呂市萩原南中学校
2年生の職場
体験学習

養殖魚の魚病診断

台風で増水

サマーセミナー in
水辺共生体験館

コクワガタ

飼育施設の掃除

大型マス類の
鮮度の分析

渓流で魚類調査

一日開放の片付け

一日開放

一日開放の準備


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