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せかぶ日誌
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2014 年 3 月


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< 2 月  4 月 >


2014 年 3 月 31 日 (月)
  ニジマスの採卵と人工受精





 下呂支所で今年 3 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 成熟した親魚を選別して、引き続き来月も採卵と人工受精を行う予定です。
















親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して選別




雌親魚からの採卵作業




受精作業





2014 年 3 月 30 日 (日)
  河川水 取水口のごみ取り





 30 日から 31 日にかけての晩にまとまった量の雨が降りました。それとともに下呂支所の横を流れる飛騨川の水位も上昇し、枯れ木のくずをはじめとする多くのゴミも流れてきました。下呂支所で使う飼育水をとっている農業用水の取水口がこのゴミでつまり、研究所への流入量が減りました。そのため、職員が頭首工に出向き、詰まっているごみを取り除きました。




取水口を詰まらせていた流木や落ち葉





2014 年 3 月 29 日 (土)
  井戸の日よけシートの取り付け





 下呂支所の井戸で、日よけシートの取り付けを 27 日に行いました。

 井戸の中に藻が生えると、配水管が詰まるなどトラブルの原因になるので、春から秋は、藻が生えないよう井戸に日よけシートをかぶせて遮光しています。ただし、冬は、雪の重みで破れる恐れがあるので、毎年、雪が降り始める直前に日よけシートを取り外しておき、春先に再度取り付けるようにしています (関連記事 : 2013 年 12 月 21 日)。












2014 年 3 月 28 日 (金)
  カジカの飼育指導





 郡上市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバーに対して飼育指導を行いました。

 今年が初めての挑戦となるメンバーでしたが、順調に仔魚がふ化をしており、初期のアルテミア幼生 (関連記事 : 3 月 20 日) の給餌もしっかりこなしていました。水替えなどの飼育管理や、間もなく始める配合飼料の給餌方法についてアドバイスを行いました。




ふ化まもない仔魚




全長 約 5 mm





2014 年 3 月 27 日 (木)
  カジカの飼育指導





 飛騨市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバー2軒に対して飼育指導を行いました。

 仔魚や稚魚は、ふ化したての状態からすでに変態が完了して着底したものまで、様々なステージのものが各水槽に入っており、飼育管理が忙しい時期になっていました。効率的に飼育生産ができるよう、給餌方法などについてアドバイスを行いました。また、今年は、採卵の経過があまりよくない状況だったので、次のシーズンに向けて改善点などを検討しました。




着底した稚魚





2014 年 3 月 26 日 (水)
  養殖魚の魚病診断





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼が27日にありました。

 今回、診断の依頼があったのはアマゴです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫 ・細菌 ・ウイルスの有無などを調べて死亡原因を明らかにし、養殖業者に対応策を指導しています。











2014 年 3 月 25 日 (火)
  カジカがふ化





 下呂支所でカジカのふ化が続いています (関連記事 : 2 月 28 日 ・3 月 14 日)。

 カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水を循環させた水槽で飼育します (関連記事 : 2 月 24 日 ・3 月 4 日)。循環水槽は、かけ流し水槽と異なり、水がすぐに汚れるので、スクリーンの掃除や人工海水の交換が欠かせません。手を抜くと仔魚の大量死を引き起こすおそれがあるので、飼育管理をこまめに行う必要があります。




ふ化用の水槽 (淡水 かけ流し)




仔魚用の水槽 (人工海水 循環)




ふ化直後の仔魚




全長 約 5 mm





2014 年 3 月 24 日 (月)
  ニジマスの採卵と人工受精





 下呂支所で 2 回目のニジマスの採卵と人工受精を実施しました。

 親魚の成熟度合いを確認しながら、来週以降も採卵と人工受精を行う予定です。




雌親魚からの採卵作業









受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




雄親魚からの採精作業




精液




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業





2014 年 3 月 21 日 (金)
  研究所の名称が変わります




本所


 研究所の名称が平成 26 年 4 月 1 日に岐阜県河川環境研究所から 「岐阜県水産研究所」 に変わります。

 引き続きご高配を賜りますよう、よろしくお願いします。




下呂支所





2014 年 3 月 20 日 (木)
  カジカの仔魚の餌





 下呂支所では、カジカの仔魚の餌として 「アルテミア」 を使用しています。アルテミアは、甲殻類の 1 種で、カジカの仔魚の飼育には欠かせない餌です。

 アルテミアは、乾燥状態の卵が市販されており、これを 28 ℃程度に加温した 3 % 食塩水中に入れておくと、1 日ほどでふ化します。下呂支所では、アルテミアを毎日ふ化させており、容器内のアルテミア (全長 約 0.5 mm) をプランクトンネットで回収して、カジカの仔魚に与えています。


参考文献

森美津雄 ・藤井亮吏.2012.カジカの初期飼育に
  おける日間摂餌量.岐阜県河川環境研究所
  研究報告,57: 11-14. < PDF >




アルテミアのふ化装置




ふ化したアルテミア幼生を
プランクトンネットで回収




アルテミアは橙色で、大量にいると、写真の
ように水が橙色に染まったように見える







アルテミア幼生 (全長 約 0.5 mm)










カジカ仔魚の飼育水槽にアルテミアを投入






2014 年 3 月 19 日 (水)
  滋賀県水産試験場との研究交流会





 隣県であり、ともに “海なし” 県である滋賀県と岐阜県の水産関係研究機関の研究員が一堂に会し、内水面漁業の振興や河川 ・湖沼の環境保全に関する研究成果を発表し合いました。

 研究員同士が研究成果情報を共有し活発に意見交換することにより、両県の内水面が抱える課題に迅速かつ適切に対応しようと、毎年、交互に開催地を移して開催しています。








2014 年 3 月 18 日 (火)
  ニジマスの採卵と人工受精





 下呂支所でニジマスの採卵と人工受精が始まりました。

 今日は、冷たい雨の中で作業を行いました。今後、4 月中旬まで、成熟した親魚を選別しながら採卵と人工受精を順次行う予定です。













雌親魚






2014 年 3 月 17 日 (月)
  カジカがふ化





 下呂支所では、カジカが次々にふ化しています。連日、仔魚の回収を行っています。

 カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水の中で飼育します。採卵作業 (関連記事 : 1 月 8 ・14 日、2 月 3 ・7 ・17 日) や検卵作業 (関連記事 : 2 月 19 ・27 日、3 月 5 日) に併行して飼育水槽や人工海水の準備 (関連記事 : 2 月 21 日 ・3 月 14 日) が必要で、毎年、この時期は大忙しです。

















2014 年 3 月 14 日 (金)
  人工海水の準備





 下呂支所では、カジカの仔魚や稚魚はふ化直後から海水で飼育するため、ふ化の状況を見ながら人工海水を準備しています。内陸部にある当研究所では海から取水することができないので、カジカの仔魚や稚魚の飼育には人工海水を用いています。

 人工海水は、食塩 ・にがり ・重曹などの主要な成分を調合して自作する場合と、市販の人工海水の素を水に溶かして作る場合とがあります (関連記事 : 2 月 21 日)。今回は、食塩 ・にがり ・重曹などを調合して自作しました。







6 種類の成分を調合




仔魚用の飼育水槽に入れて溶かす





2014 年 3 月 13 日 (木)
  巡回指導





 下呂市内の養殖業者への巡回指導を行いました。

 今回は 1 軒を訪問し、生産魚の流通状況や魚病の発生状況について聞き取りを行うとともに、昨秋に採卵した種苗の生育状況を確認しました。また、採卵作業の点検と改善点等について意見交換を行いました。




アマゴの稚魚





2014 年 3 月 12 日 (水)
  養殖魚の魚病診断





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今回、診断の依頼があったのはアマゴです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫 ・細菌 ・ウイルスの有無などを調べて死亡原因を明らかにし、養殖業者に対応策を指導しています。








2014 年 3 月 11 日 (火)
  ニジマス親魚の選別作業





 下呂支所では、今月から 4 月下旬にかけてニジマスの採卵と人工受精を実施する予定です。

 今日の作業では、G 号池や H 号池で飼育してきたニジマスの親魚を取り上げ、雌雄の選別を実施しました。親魚の成熟度合いを確認しながら、来週から採卵と人工受精を順次行う予定です。



















1 個体ずつ選別





2014 年 3 月 10 日 (月)
  カジカの発眼卵の検卵作業





 今月も下呂支所でカジカの発眼卵の検卵作業を実施中です (関連記事 : 2 月 19 ・27 日)。

 卵管理水槽に収容した卵塊 (関連記事 : 1 月 8 ・14 ・17 日、2 月 3 ・7 ・17 日) が次々に発眼期を迎えており、職員が検卵作業に追われています。




卵塊をほぐしながら、
ピンセットで死卵を 1 粒ずつ除去





直径 約 2 mm 、重量 約 0.007 g





2014 年 3 月 7 日 (金)
  カジカの飼育指導





 郡上市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバー 2 軒に対して飼育指導を行いました。

 どちらも今シーズンから始めたばかりで、まだ手探りの状況にありますが、採卵作業や卵管をこなしており、順調な経過と思いました。これからのふ化に備えて、検卵作業などについてのアドバイスや仔稚魚飼育水槽の準備を行いました。








2014 年 3 月 6 日 (木)
  カジカの飼育指導





 中津川市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバーに対して飼育指導を行いました。

 挑戦を始めて 2 シーズン目となり、採卵作業や検卵も慣れてきたところですが、あまり多くの受精卵が得られずに苦労している状況でした。なんとか多くの卵、仔稚魚が得られるように採卵や卵管理等についてアドバイスを行いました。








2014 年 3 月 5 日 (水)
  アマゴの採卵と人工受精





 下呂支所でアマゴの採卵と人工受精を行いました。

 アマゴの産卵期は通常 10 月頃ですが、夏以降に電照による長日 (昼が長い) 条件での飼育を続けると産卵期を翌年に遅らせることができます。




雌親魚からの採卵作業









雄親魚からの採精作業




精液




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業





2014 年 3 月 4 日 (火)
  第5号井戸浚渫修繕工事





 下呂支所の第 5 号井戸の浚渫工事に合わせて魚類の飼育用水ポンプを止める必要があるため、昨日から魚の池移動等準備をしたうえで早朝から工事にかかりました。

 まず、排水ポンプで水位を 30 cm 程度下げてからサンドポンプを使って堆積土を排出しました。約 40 年分の土砂が厚いところで 20 cm 余り堆積していましたが (関連記事: 1 月 10 日)、人力でかき寄せながらの作業を 3 時間程度行ったところ、きれいに土砂を排出することができました。

 これで当分は安心して取水できると思います。安全に作業して下さった業者の方には感謝しています。











2014 年 3 月 3 日 (月)
  水路の掃除





 下呂市萩原町羽根地区で農業用水路の掃除が 2 日に行われました。

 下呂支所の導水路も一時的に水を止めて、職員が草の除去やごみの回収を行いました。

















記 事


ニジマスの
採卵と人工受精

河川水 取水口の
ごみ取り

井戸の日よけ
シートの取り付け

カジカの飼育指導

カジカの飼育指導

養殖魚の魚病診断

カジカがふ化

ニジマスの
採卵と人工受精

研究所の名称が
変わります

カジカの仔魚の餌

滋賀県水産試験場
との研究交流会

ニジマスの
採卵と人工受精

カジカがふ化

人工海水の準備

巡回指導

養殖魚の魚病診断

ニジマス親魚の
選別作業

カジカの発眼卵の
検卵作業

カジカの飼育指導

カジカの飼育指導

アマゴの
採卵と人工受精

第5号井戸
浚渫修繕工事

水路の掃除



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