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2013 年 10 月


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2013 年 10 月 31 日 (金)
  フードタイマー





 下呂支所周辺では、秋も深まり、山の木々が色づいてきました。

 この時期になると、昼の時間が短くなってきます。それに合わせて自動給餌機のタイマーの時間も微調整します。夏であれば朝の 5 時から夕方の7時ぐらいまで設定できますが、冬は朝 7 時すぎから夕方 5 時前ぐらいまでに設定して、明るいうちに餌を与えるようにします。その分、1 回ごと給餌の間隔は狭くなります。どちらにしても、元気に餌は食べているようです。




ニジマスの採餌の様子





2013 年 10 月 30 日 (木)
  退治!





 寒くなってきた途端に、魚のえさ置き場の周辺で何者かの “ふん” が見られるようになりました。

 心当たりがあったので、えさ置き場の付近に粘着シートを仕掛けてみましたが、“ふん” だけ残して空振りでした。次に、餌を入れたボールをバランスの悪い状態で設置して、その下に粘着シートを仕掛けてみました。

 次の朝、粘着シートを見てみると犯人が捕らえられていました。バランスを崩して、御用となったようです。いたずらをしなければこんな姿にならなかったのに。











2013 年 10 月 29 日 (水)
  アマゴやヤマメの採卵と人工受精





 今週も下呂支所でアマゴの採卵と人工受精を実施しています。

 今日の作業では、アマゴ 3 系統とヤマメ 2 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。各系統の親魚の成熟度合いに応じて、採卵と人工受精を引き続き行う予定です。




親魚の輸送




雌親魚からの採卵作業




受精作業




卵管理水槽に受精卵を収容





2013 年 10 月 28 日 (月)
  岐阜大学 自然科学実験講座
   森と川のフィールド科学





 26 日に岐阜大学位山演習林 (下呂市萩原町) で 「自然科学実験講座 森と川のフィールド科学」 が開催されました。

 当研究所の職員は、渓流の魚類や渓畔林の機能について紹介しました。








2013 年 10 月 25 日 (金)
  アマゴやヤマメの採卵と人工受精





 台風 27 号接近に伴う風雨の中、下呂支所でアマゴやヤマメの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、アマゴ 4 系統とヤマメ 2 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。同じ種の同じ系統の魚で、かつ同じ池で飼育してきた魚であっても、成熟の時期には個体差 (最大で半月ほど) が生じます。そのため、週 2 回、親魚の成熟度合いを確認して採卵可能な個体だけを選び出し、採卵と人工受精を行うようにしています。







親魚の選別作業







1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す






2013 年 10 月 24 日 (木)
  毒蛇




ヤマカガシ


 渓流での調査中、ヘビを見かけることは珍しいことではなく、ときどきヤマカガシやマムシのような毒蛇にも遭遇します (関連記事 : 2010 年 5 月 3 日、2012 年 10 月 7 日 ・11 月 4 日)。

 ヤマカガシもマムシもおとなしい性格とはいえ毒を持っているので、いつも足元に注意しながら調査を行っています。




マムシ








2013 年 10 月 23 日 (水)
  ヒル





 渓流で調査していると、首筋にかゆみを感じることがあります。そんな時はだいたいヤマビルが吸い付いています。

 ウィキペディアには、ヤマビルの生息環境として 「山地の森林に生息し、特に湿潤な、渓流沿いのコケの多いところなどに多数見られることがある」 とあります。最近はこんなところで毎日調査しているので、遭遇することは仕方がありませんが、心が折れそうな瞬間です。







あははははー





2013 年 10 月 22 日 (水)
  アマゴの採卵と人工受精





 先週に引き続き、下呂支所でアマゴの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、アマゴ 4 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。そのうち 1 系統の人工受精には、あらかじめ作成しておいた保存精液を使用しました (関連記事 : 10 月 21 日)。各系統の親魚の成熟度合いに応じて、引き続き採卵と人工受精を行う予定です。







保存精液を使用した受精作業





2013 年 10 月 21 日 (月)
  アマゴの保存精液の作成





 下呂支所でアマゴの保存精液の作成を行いました。

 下呂支所の飼育環境では、アマゴは雄の方が早く成熟して斃死する傾向があります。10 月下旬から 11 月にかけての時期は雄が不足しがちで、雌のすべてが成熟しきる前に雄が死に絶えてしまう場合もあります。そこで雄が不足した場合でも人工受精を実施できるよう、あらかじめ保存精液を準備しています。

 保存精液は、雄から摘出した精巣を破砕して人工精漿 (精巣内の成分に近い液) で希釈して作成します。冷蔵状態なら、この保存精液は、受精能力を 1 週間程度は維持できます。




雄親魚から摘出した精巣




精巣を破砕




人工精漿 (精巣内の成分に近い液) で希釈




希釈後、ビニール袋に入れる




酸素を封入し、冷蔵状態で保管





2013 年 10 月 18 日 (金)
  アマゴの採卵と人工受精





 下呂支所でアマゴの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、アマゴ 2 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。各系統の親魚の成熟度合いに応じて、来週以降も採卵と人工受精を行う予定です。




採卵作業










雌親魚から採取した卵




受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




採精作業




雄親魚から採取した精液




受精作業




卵管理水槽に受精卵を収容





2013 年 10 月 17 日 (木)
  渓流で魚類調査





 渓流で魚類調査を行いました。今日は、先週と同じ渓流の上流側で調査し、210 m の区間でイワナ ・アマゴ ・カジカ大卵型 ・タカハヤの生息を確認しました。

 採捕した 146 個体は、体サイズを測定した後、調査区間内に戻しました。




イワナ





2013 年 10 月 16 日 (水)
  アマゴの受精卵の管理




卵管理水槽


 下呂支所では、アマゴ ・ヤマメ ・イワナの採卵と人工受精を順次実施する予定で、現在はまずアマゴが盛期を迎えています (関連記事 : 10 月 15 日)。

 受精卵は、アマゴやヤマメでは15 度以下、イワナでは 11 度以下の水温で管理する必要があります。しかし、今年はこの時期でも井戸水が 18 度と異常に高く、卵管理水槽に収容したアマゴ受精卵への悪影響が心配される状況です。下呂支所では、卵管理水槽の配管を一時的に組み替えて冷却装置を追加し、管理用水の冷却を行っています。




冷却装置





2013 年 10 月 15 日 (火)
  アマゴの採卵と人工受精





 下呂支所でアマゴ ・ヤマメ ・イワナの採卵と人工受精が始まりました。

 今日は雨の中、アマゴ2 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。各系統の親魚の成熟度合いを確認しながら、採卵と人工受精を順次行う予定です。




親魚の選別作業
1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す)





2013 年 10 月 14 日 (月)
  イタセンパラの繁殖





 当研究所では、環境省等の機関と連携し木曽川イタセンパラの生息域外保全に取り組んでいます。先日、イタセンパラの繁殖準備のため、産卵母貝となるイシガイを本所の野外池 (関連記事 : 4 月 23 日) に収容しました。

 イタセンパラをはじめとするタナゴ類は卵を二枚貝に産み付けるおもしろい繁殖生態を持っています。産み付けられた卵は、貝の中で成長し、自分の力で泳げるようなると貝の中から出てきます。イタセンパラの繁殖期は秋季で、産み付けられた卵は貝内で越冬し、翌年の 5 月頃に貝から泳出してきます。来年、多くの稚魚が野外池で泳ぐ姿が待ち遠しいです。




イタセンパラ




イシガイ





2013 年 10 月 11 日 (金)
  ネコギギを一時預かり





 先日、県土木事務所から、河川の付け替え工事の予定区域で国の天然記念物であるネコギギの生息が確認されたため、工事完了までの間、河川環境研究所で一時保管して欲しいとの依頼がありました。

 ネコギギは、伊勢湾及び三河湾に注ぐ東海地方の河川の中流域にのみ分布し、県内では、揖斐川、長良川、木曽川に分布しています。典型的な夜行性魚類で、昼間や冬期などの非活動期には、川岸や岩の下などにできる隠れ家の中に潜んでいます。そこで、当研究所では、水槽内に塩ビ管などをたくさん沈めて、隠れ場所をつくり飼育することとしました。元いた川に元気に帰れるよう大切に管理していきたいと思います。











2013 年 10 月 10 日 (木)
  渓流で魚類調査





 渓流で魚類調査を行いました。今日は、一昨日と同じ渓流の上流側で調査し、180 m の区間でイワナ ・アマゴ ・カジカ大卵型 ・アジメドジョウ ・タカハヤの生息を確認しました。

 採捕した 323 個体は、体サイズを測定した後、調査区間内に戻しました。来週も調査を行う予定です。




アマゴ





2013 年 10 月 9 日 (水)
  ウシモツゴ勉強会





 当研究所が参加している 「ウシモツゴを守る会」 の勉強会が関市の富岡小学校で開催されました。ウシモツゴを守る会は、毎年、ウシモツゴの生息地である関市・美濃市で保護活動に取り組んでいる小学校において実施しています。

 勉強会では、ウシモツゴの生態や保護の取り組み状況のほか、小学校での飼育方法について、岐阜県博物館や世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ、地元の自然保護団体の担当者から解説がありました。参加した 4 年生児童は楽しく学習できたと思います。








2013 年 10 月 8 日 (火)
  渓流で魚類調査





 渓流で魚類調査を行いました。今日は、先週とは別の渓流で調査し、150 m の区間でイワナ ・アマゴ ・ニジマス ・カジカ大卵型 ・アジメドジョウの生息を確認しました。

 採捕した 190 個体は、体サイズを測定した後、調査区間内に戻しました。引き続き、同じ渓流の上流側で調査を行う予定です。








2013 年 10 月 7 日 (月)
  アマゴの放流体験学習会





 関市の寺尾小学校で全学年を対象に放流体験学習会が行われました。

 子どもたちは、アマゴについてクイズ形式で生態等を学んだ後に、寺尾川に移動してアマゴの放流を体験しました。興味を持っている子が多く、熱心に話を聞いていました。





2013 年 10 月 6 日 (日)
  錦鯉品評会




大正三色


 山県市で錦鯉の品評会の県大会が行われ、当研究所の職員が審査員を務めました。

 出品された鯉はいずれもすばらしい鯉でした。全体総合優勝には、墨質の良さが際立つ品位のある美しい大正三色が選ばれました。全体総合次席には、体格が優れた風格のある紅白が選ばれました。

 なお、本県は錦鯉養殖が盛んで、養殖経営体数は全国第 3 位 (2008 年漁業センサス) となっています。




紅白





2013 年 10 月 5 日 (土)
  アマゴの放流体験学習会





 3 日に中津川市の南小学校でアウトドアクラブの活動として放流体験学習会が行われました。

 子どもたちは、アマゴについてクイズ形式で生態等を学んだ後に、四ツ目川に移動してアマゴの放流を体験しました。放流した所は、子ども専用釣り場に指定されているので、来年、釣りが解禁になったら、多くの子が釣りに親しんでくれるとうれしいです。








2013 年 10 月 4 日 (金)
  渓流で魚類調査





 今日も渓流で魚類調査を行いました。今日は、昨日 ・一昨日と同じ渓流の上流側で調査し、92 m の区間でイワナとアマゴの生息を確認しました。

 採捕した 69 個体は、体サイズを測定した後、調査区間内に戻しました。来週は別の渓流で調査を行う予定です。




イワナ





2013 年 10 月 3 日 (木)
  渓流で魚類調査





 渓流で魚類調査を行いました。今日は、昨日と同じ渓流の上流側で調査し、240 m の区間でイワナとアマゴの生息を確認しました。

 採捕した 147 個体は、体サイズを測定した後、調査区間内に戻しました。明日も同じ渓流で調査を行う予定です。




アマゴの成熟親魚
雄 (上側) の方が雌 (下側) よりも大きいペア




アマゴの成熟親魚
雄 (上側) と雌 (下側)が同程度の大きさのペア





アマゴの成熟親魚
雌 (下側) の方が雄 (上側) よりも大きいペア






2013 年 10 月 2 日 (水)
  渓流で魚類調査





 渓流で魚類調査を行いました。今日は、140 m の区間で調査を行い、イワナ ・アマゴ ・カジカ大卵型の生息を確認しました。

 採捕した 193 個体は、体サイズを測定した後、調査区間内に戻しました。明日は、同じ渓流の上流側の区間で調査を行う予定です。








2013 年 10 月 1 日 (火)
  日本水産資源保護協会 資源保護啓発研究事業
   巡回教室





 公益財団法人 日本水産資源保護協会の資源保護啓発研究事業の巡回教室が石川県庁で開催されました。

 今回の巡回教室では、下呂支所の職員が講師として招聘され、石川県内の漁業協同組合や自治体の関係者約 50 名を対象として、渓流魚の発眼卵埋設放流について解説しました。








記 事


フードタイマー

退治!

アマゴやヤマメの
採卵と人工受精

岐阜大学
自然科学実験講座
森と川の
フィールド科学

アマゴやヤマメの
採卵と人工受精

毒蛇

ヒル

アマゴの
採卵と人工受精

アマゴの
保存精液の作成

アマゴの
採卵と人工受精

渓流で魚類調査

アマゴの
受精卵の管理

アマゴの
採卵と人工受精

イタセンパラの繁殖

ネコギギを一時預かり

渓流で魚類調査

ウシモツゴ勉強会

渓流で魚類調査

アマゴの
放流体験学習会

錦鯉品評会

アマゴの
放流体験学習会

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

日本水産資源保護
協会 資源保護啓発
研究事業 巡回教室




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せかぶ日誌  岐阜県河川環境研究所




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