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せかぶ日誌
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2013 年 3 月


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< 2 月  4 月 >


2013 年 3 月 29 日 (金)
  アユカケがふ化





 下呂支所でアユカケがふ化しました (関連記事 : 2 月 25 日 ・3 月 17 日)。

 アユカケもカジカと同様、ふ化後しばらくの間は人工海水 (関連記事 : 2 月 24 日 ・3 月 4 日) で飼育し、餌としてアルテミア (関連記事 : 3 月 13 日) を与えています。




アユカケの仔魚




全長 約 3 mm





2013 年 3 月 28 日 (木)
  カワアイサって?





 2013 年 1 月 30 日にカワアイサの胃内容物のお話しをしましたが、カワアイサが何であるかのお話しをしていませんでした。

 カワアイサ (Mergus merganser) とは、カモ目カモ科アイサ属に分類される鳥類の 1 種です。カモの仲間なのですが、魚食性で魚を食べます。渡り鳥で冬季に岐阜県にやってきます。昔から見る鳥ですが、最近、特に飛騨や奥美濃地方で目立つようになり、今回の調査となっています。オスの白黒ツートンカラーも特徴的ですが、その警戒心はさらに特筆もので、写真を撮ろうとしましたが、まったく近寄ることができませんでした。




アオサギはココまで近づける




カワアイサはこれが限界





2013 年 3 月 27 日 (水)
  井戸の日よけシートの取り付け





 下呂支所の井戸で、日よけシートの取り付けを 21 日に行いました。

 井戸の中に藻が生えると、配水管が詰まるなどトラブルの原因になるので、春から秋は、藻が生えないよう井戸に日よけシートをかぶせて遮光しています。ただし、冬は、雪の重みで破れる恐れがあるので、毎年、雪が降り始める直前に日よけシートを取り外しておき、春先に再度取り付けるようにしています (関連記事 : 2012 年 12 月 6 日)。




取り付ける前




取り付けた後





2013 年 3 月 26 日 (火)
  ニジマスの採卵と人工受精





 下呂支所で今年 3 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 成熟した親魚を選別して、引き続き来月も採卵と人工受精を行う予定です。

















2013 年 3 月 25 日 (月)
  井戸水の殺菌施設の足場の修繕





 下呂支所の井戸水の殺菌施設に設置してある鋼製の足場が、老朽化により危険となっていたため 15 日に修繕を行いました。

 今回の修繕では、スチール足場板を新品に交換したほか、支持具のブラケット数を 2 倍に増やしました。この施設は高所にあるため、掃除や殺菌灯交換などの作業 (関連記事 : 2010 年 2 月 15 日 ・2012 年 11 月 13 日 ・2013 年 3 月 15 日) の際に毎回怖い思いをしていましたが、足場が良くなったことで安心して作業できるようになりました。

















2013 年 3 月 24 日 (日)
  恵那漁業協同組合 総代会





 中津川市福岡町の福岡ふれあいセンターで恵那漁業協同組合の総代会が開催されました。

 当研究所の職員は、渓流魚の発眼卵埋設放流について話題提供を行いました。





2013 年 3 月 22 日 (金)
  滋賀県水産試験場との研究交流会





 滋賀県水産試験場との研究交流会が滋賀県彦根市の滋賀県水産試験場で開催されました (関連記事 : 2012 年 3 月 9 日)。

 滋賀県水産試験場からはホンモロコやアマゴの放流後の移動分散など、当研究所からはエドワジエラ ・イクタルリ感染症の調査や底生魚の定位能力を観察する教材 (傾斜可変実験水路) などについてそれぞれ発表し、活発な意見交換が行われました。





2013 年 3 月 21 日 (木)
  カジカがふ化





 下呂支所でカジカのふ化が現在も続いています (関連記事 : 2 月 28 日 ・3 月 14 日)。

 カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水を循環させた水槽で飼育します (関連記事 : 2 月 24 日 ・3 月 4 日)。循環水槽は、かけ流し水槽と異なり、水がすぐに汚れるので、スクリーンの掃除や人工海水の交換が欠かせません。手を抜くと仔魚の大量死を引き起こすおそれがあるので、飼育管理をこまめに行う必要があります。




ふ化用の水槽 (淡水 かけ流し)




仔魚用の水槽 (人工海水 循環)




ふ化直後の仔魚 (全長 約 5 mm)








2013 年 3 月 20 日 (水)
  アオサギ捕まる





 下呂支所で昨年ミサゴがひっかかった池 (関連記事 : 2012 年 3 月 27 日) に今年はアオサギ (Ardea cinerea) が引っかかりました。

 まだ若鳥のようで、防鳥網のすき間から魚を狙って失敗したものと考えられます (関連記事 : 2010 年 1 月 28 日)。このドロボー鳥さんを助けてやろうという人の気も知らないで、網から外すときはギャーギャー叫びながら暴れてくれました。




叱責してから放鳥








2013 年 3 月 19 日 (火)
  飼育用水の取り入れ口の清掃





 本日未明に前日からの降雨により飛騨川が増水し、河川流下物 (ゴミ) が増加したため、下呂支所の飼育用水の取り入れ口が閉塞し用水量が激減してしまいました。そのため、深夜と朝方に取り入れ口のスクリーンを清掃しました。

 飼育用水の確保は最も重要な作業で常に細心の注意が必要です。











2013 年 3 月 18 日 (月)
  ニジマスの採卵と人工受精





 強風の中、下呂支所で 2 回目のニジマスの採卵と人工受精を実施しました。

 親魚の成熟度合いを確認しながら、来週以降も採卵と人工受精を行う予定です。




1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す




雌親魚からの採卵作業










受精作業





2013 年 3 月 17 日 (日)
  アユカケの発眼卵の検卵作業





 先週、下呂支所でアユカケの発眼卵の検卵作業を行いました (関連記事 : 2 月 25 日)。

 アユカケは、自然界では海域で産卵・ふ化します。下呂支所では、卵は人工海水の循環水槽で管理するようにしています (関連記事 : 2 月 24 日 ・3 月4 日)。




アユカケの発眼卵
(直径 約 1.4 mm 、重量 約 0.003 g)





2013 年 3 月 16 日 (土)
  水門の扉体の取り替え





 下呂支所の敷地北端にある配水池で水門の扉体を木製から鋼製に取り替える作業を 11 日に行いました。

 既存の木製扉体は、前回取り替えてから 10 年以上経過しており、腐食により危険な状態となっていました。配水池は、飼育池全体の用水を賄うための重要な施設であることから、今回、鋼製ゲートに更新したことにより安心して作業できるようになりました。














2013 年 3 月 15 日 (金)
  井戸水の殺菌施設の掃除





 下呂支所で井戸水の殺菌施設の掃除を 5 日に行いました。

 この施設では、飼育魚の病気発生を予防するために殺菌灯を設置しています (関連記事 : 2012 年 11 月 13 日)。底面にごみがたまると殺菌灯の効果が下がるため、掃除が不可欠です。




高所での作業







ごみをサイフォンで吸引して除去





2013 年 3 月 14 日 (木)
  カジカがふ化





 先月に引き続き、下呂支所でカジカが次々にふ化しています (関連記事 : 2 月 15 ・28 日)。

 カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水の中で飼育します。毎年この時期は、採卵作業 (関連記事 : 1 月 4 ・16 ・22 ・29 日、2 月 5 ・7 日)、検卵作業 (関連記事 : 1 月 25 日、2 月14 ・22 日、3 月1 日)、人工海水の準備 (関連記事 : 2 月 24 日、3 月 4 日) に仔魚の飼育管理が重なるため、気を抜けない日々が続きます。




ふ化用の水槽 (淡水) から 仔魚を回収




ふ化直後の仔魚 (全長 約 5 mm)




仔魚用の水槽 (人工海水) に 仔魚を移す





2013 年 3 月 13 日 (水)
  カジカの仔魚の餌





 下呂支所では、カジカの仔魚の餌として 「アルテミア」 を使用しています。アルテミアは、甲殻類の 1 種で、カジカの仔魚の飼育には欠かせない餌です。

 アルテミアは、乾燥状態の卵が市販されており、これを 28 ℃程度に加温した 3 % 食塩水中に入れておくと、1 日ほどでふ化します。下呂支所では、アルテミアを毎日ふ化させており、容器内のアルテミア (全長 約 0.5 mm) をプランクトンネットで回収して、カジカの仔魚に与えています。


参考文献

森美津雄 ・藤井亮吏.2012.カジカの初期飼育における
 日間摂餌量.岐阜県河川環境研究所研究報告,57:
 11-14. < PDF >




アルテミア幼生 (全長 約 0.5 mm)




アルテミアは橙色で、大量にいると、
写真のように水が橙色に染まったように見える











カジカ仔魚の飼育水槽にアルテミアを投入




アルテミアに群がるカジカ仔魚








2013 年 3 月 12 日 (火)
  ニジマスの採卵と人工受精





 下呂支所でニジマスの採卵と人工受精が始まりました。

 今後、4 月中旬まで、成熟した親魚を選別しながら採卵と人工受精を順次行う予定です。







1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す




まだ採卵できない個体は飼育池に戻し、
採卵可能な個体のみを採卵室へ移送




雌親魚からの採卵作業









受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)





2013 年 3 月 11 日 (月)
  配管の修理





 下呂支所で E 号池の井戸水の配管が老朽化により破損したため、修理を行いました (関連記事 : 2010 年 1 月 20 日 ・2012 年 12 月 27 日)。

 この配管は 「岐阜県水産試験場」 の時代から使用しているもので、設置からすでに 40 年ほど経過しています。破損した部品を外した後、交換部品の取り付けを行いました。











2013 年 3 月 10 日 (日)
  養殖魚の魚病診断





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 先週、診断の依頼があったのはアマゴです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫 ・細菌 ・ウイルスの有無などを調べて死亡原因を明らかにし、養殖業者に対応策を指導しています。








2013 年 3 月 9 日 (土)
  





 下呂支所では、春に成熟する系統のニジマスを飼育しています (関連記事 : 2 月 27 日 ・3 月 5 日)。

 今年も採卵の時期が近づいてきたため、器材や水槽の準備を始めました。水槽には、人が上に乗ってもびくともしないほどのぶ厚い氷が張っており、苦労してつるはしで割って氷を除去しました。

 来週以降、成熟した親魚から順に採卵を実施する予定です。










厚さ 20 cm





2013 年 3 月 8 日 (金)
  巡回指導





 中津川市内の養殖業者への巡回指導を行いました。

 今回は 1 軒を訪問し、生産魚の流通状況や魚病の発生状況について聞き取りを行うとともに、昨秋に採卵した種苗の生育状況を確認しました。また、採卵作業の点検と改善点等について意見交換を行いました。








2013 年 3 月 7 日 (木)
  カジカ飼育指導





 美濃市と関市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバーの所へ、飼育指導に行きました。

 仔魚が次々にふ化している中、早期にふ化した個体はすでに変態 (変質者のことではなく、浮遊型から底生型への体形の変化のこと) の時期に来ており、弱々しいふ化仔魚から着底した稚魚まで様々な成長段階のカジカが水槽の中を泳ぎ回っていました。変態時期からは、配合飼料を与えますので水質管理に気を配らなくてはいけません。














2013 年 3 月 6 日 (水)
  カジカ飼育指導





 本巣市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバーの所へ、飼育指導に行きました。

 採卵用の親魚の管理方法や仔魚・稚魚の飼育水槽の準備などについて指導しました。なかなかうまく仔魚を確保できない状態が続いていますが、悪戦苦闘しながら飼育に励んでいます。








2013 年 3 月 5 日 (火)
  ニジマス親魚の選別作業





 下呂支所では、今月から4月中旬にかけてニジマスの採卵と人工受精を予定しています。

 今日の作業では、先月の作業に引き続き、ニジマス親魚の雌雄の選別作業を行いました (関連記事 : 2 月 27 日)。親魚の成熟度合いを確認しながら、来週から採卵と人工受精を順次行う予定です。







1 個体ずつ選別





2013 年 3 月 4 日 (月)
  人工海水の準備





 下呂支所でカジカが続々とふ化しています (関連記事 : 2 月 28 日)。カジカの仔魚は、ふ化直後から海水で飼育するため、ふ化の状況を見ながら人工海水を準備しています (関連記事 : 2 月 24 日)。

 内陸部にある当研究所では海水を採取することができないので、カジカの仔稚魚の飼育には人工海水を用いています。人工海水は、食塩 ・にがり ・重曹などの主要な成分を調合して自作する場合 (関連記事 : 2 月 24 日) と、市販の人工海水の素を水に溶かして作る場合とがあります。今回は、市販の人工海水の素を水に溶かして作りました。人工海水は 100 % の濃度 (海の水と同じ塩分濃度) で作成しておき、必要に応じて薄めて使っています。




よく攪拌する





2013 年 3 月 3 日 (日)
  水路の掃除





 下呂市萩原町羽根地区で水路の掃除が行われました。

 下呂支所の導水路も一時的に水を止めて、職員が草の除去やごみの回収を行いました。







水路内に落ちていた大石とトタン板





2013 年 3 月 1 日 (金)
  カジカの発眼卵の検卵作業





 今月も下呂支所でカジカの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 卵管理水槽に収容した卵が次々に発眼期を迎えており、職員が検卵作業に追われています (関連記事 : 1 月 25 日、2 月14 ・22 ・26 日)。検卵後、卵をふ化用の水槽に移してふ化を待ちます。




カジカの発眼卵
(直径 約 2 mm 、重量 約 0.007 g)








記 事


アユカケがふ化

カワアイサって?

井戸の日よけ
シートの取り付け

ニジマスの
採卵と人工受精

井戸水の殺菌施設の
足場の修繕

恵那漁業協同組合
総代会

滋賀県水産試験場
との研究交流会

カジカがふ化

アオサギ捕まる

飼育用水の
取り入れ口の清掃

ニジマスの
採卵と人工受精

アユカケの発眼卵の
検卵作業

水門の扉体の
取り替え

井戸水の
殺菌施設の掃除

カジカがふ化

カジカの仔魚の餌

ニジマスの
採卵と人工受精

配管の修理

養殖魚の魚病診断



巡回指導

カジカ飼育指導

カジカ飼育指導

ニジマス親魚の
選別作業

人工海水の準備

水路の掃除

カジカの発眼卵の
検卵作業


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2012年 2013 年 2014年
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< 2 月 3 4 月 >
せかぶ日誌  岐阜県河川環境研究所




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