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せかぶ日誌
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2013 年 2 月


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2013 年 2 月 28 日 (木)
  カジカがふ化





 下呂支所でカジカが次々にふ化しており、連日、仔魚の回収を行っています。

 カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水の中で飼育します。採卵作業 (関連記事 : 1 月 4 ・16 ・22 ・29 日、2 月 5 ・7 日) や検卵作業 (関連記事 : 1 月 25 日、2 月 14 ・22 日) に併行して飼育水槽や人工海水の準備 (関連記事 : 2 月 24 日) が必要で、毎年、この時期は大忙しです。




ふ化用水槽 (淡水) から 仔魚を回収




ふ化直後の仔魚




仔魚用の水槽 (人工海水) に 仔魚を移す





2013 年 2 月 27 日 (水)
  ニジマス親魚の選別作業





 下呂支所では、来月上旬から 4 月中旬にかけてニジマスの採卵と人工受精を予定しています。

 今日の作業では、H 号池で飼育してきたニジマスの親魚を取り上げ、雌雄を選別して C 号池と G 号池に入れました。







1 個体ずつ選別





2013 年 2 月 26 日 (火)
  カジカの発眼卵の検卵作業





 今週も下呂支所でカジカの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 カジカの卵が次々に発眼期を迎えており、連日、職員が検卵作業に追われています。







卵塊をほぐしながら、
ピンセットで死卵を 1 粒ずつ除去






2013 年 2 月 25 日 (月)
  アユカケの採卵と人工受精





 下呂支所でアユカケの採卵と人工受精を行いました。

 カジカの場合は親魚を産卵用の水槽に入れて自発的に産卵させますが (関連記事 : 1 月 22 日 ・2 月 5 日)、アユカケは自発産卵による受精卵の確保が困難なので、今回は人工受精の方法をとりました。

 アユカケは、川で成長して海で産卵するという降河回遊魚 (こうかかいゆうぎょ) です。カジカと異なり海水中でなければ成熟が進まないため、採卵する前に親魚を淡水から人工海水 (関連記事 : 2 月 24 日) の水槽へ移しておく必要があります。また、受精卵の管理にも人工海水を使用しています。







雌親魚からの採卵作業




雄親魚から摘出した精巣




リンゲル液 (体液に類似した液) を入れる




リンゲル液の中で精巣を破砕




顕微鏡で観察した精子




受精作業




受精卵を水槽 (人工海水) に入れる





2013 年 2 月 24 日 (日)
  人工海水の準備





 下呂支所では、カジカの仔魚や稚魚はふ化直後から海水で飼育するため、ふ化の状況を見ながら人工海水を準備しています。内陸部にある当研究所では海から取水することができないので、カジカの仔魚や稚魚の飼育には人工海水を用いています。

 人工海水は、食塩 ・にがり ・重曹などの主要な成分を調合して自作する場合と、市販の人工海水の素を水に溶かして作る場合とがあります。今回は、食塩 ・にがり ・重曹などを調合して自作しました。




6 種類の成分を調合




仔魚用の飼育水槽に入れて溶かす





2013 年 2 月 22 日 (金)
  カジカの発眼卵の検卵作業





 下呂支所でカジカの発眼卵の検卵作業を実施中です。カジカの卵が次々に発眼期を迎えており、連日、職員が検卵作業を行っています。




検卵前の卵塊
(白く変色しているのが死卵)







卵塊をほぐしながら、
ピンセットで死卵を 1 粒ずつ除去




カジカの発眼卵
(直径 約 2 mm 、重量 約 0.007 g)






2013 年 2 月 21 日 (木)
  研究成果発表会 (下呂会場)





 平成 24 年度の研究成果発表会を下呂市萩原町の岐阜県下呂総合庁舎で開催しました。

 下呂会場では、渓流魚の親魚放流や発眼卵埋設など計 8 課題を発表し、111 名の方々に出席していただきました。ありがとうございました。








2013 年 2 月 20 日 (水)
  ガス病





 魚の養殖では、いろいろな魚の病気に悩まされることもしばしばです。

 カジカの飼育指導に行った際に、ガス病に出くわしました。ガス病は、飼育水中に酸素や窒素などのガスが過剰に溶け込んだときに、魚の体内で気泡となり、様々な障害を引き起こし、魚を死亡させてしまいます。ただし、カジカはガス病にかなり強いようで、体表に気泡が大量に現れて水面に浮いてしまう状態になっても生きています。











2013 年 2 月 19 日 (火)
  研究成果発表会 (美濃会場)





 平成 24 年度の研究成果発表会を美濃市の岐阜県中濃総合庁舎で開催しました。

 今回は、アユの増養殖や水田魚道に関する内容など計 7 課題を発表しました。当日は、107 名の方々に出席していただきました。ありがとうございました。








2013 年 2 月 18 日 (月)
  除雪





 下呂支所では、夜半から雪が降り続いています。職員が通路の除雪や飼育施設の点検に追われています。














2013 年 2 月 17 日 (日)
  極寒の出張





 この時期の飛騨方面への出張では、時として強い寒さや雪に見舞われることがあります。飛騨圏域を 1 日がかりで広範囲に巡回すると、車も雪まみれになってしまうこともあります。














2013 年 2 月 16 日 (土)
  イワナ稚魚





 下呂支所で昨年 11 月に採卵 ・人工受精を行ったイワナです (関連記事 : 2012 年 11 月 12 日 ・12 月 14 日)。卵黄を吸収し、餌を食べ出す頃です。








2013 年 2 月 15 日 (金)
  巡回指導





 先週に引き続き、下呂市内の養殖業者への巡回指導を行いました。

 今回は 2 軒を訪問し、生産魚の流通状況や魚病の発生状況について聞き取りを行うとともに、昨秋に採卵した種苗の生育状況を確認しました。また、採卵作業の点検と改善点等について意見交換を行いました。




イワナ





2013 年 2 月 14 日 (木)
  カジカの発眼卵の検卵作業





 下呂支所でカジカの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 卵はすべてが正常に発生しているわけではなく、死んだ卵も見られます。この死んだ卵には水カビが寄生し、放置しておくと菌糸が広がって周囲の卵を窒息死させてしまいます。そのため、卵塊をほぐしながら、死んだ卵をピンセットで 1 粒ずつ取り除く検卵作業が欠かせません (関連記事 : 1 月 25 日)。




ほぐして検卵を行った卵




発生の最終段階の卵は、発現した眼球が
透けて見えることから 「発眼卵」 と呼ばれ





検卵後の卵は、ふ化用の水槽に収容





2013 年 2 月 13 日 (水)
  除雪





 下呂支所では、12 日から 13 日にかけてまとまった量の雪が積もりました。職員が通路の除雪や飼育施設の点検に追われています。







F号池の防鳥ネットへの着雪





雪を落としたところ





2013 年 2 月 12 日 (火)
  寒さ復活





 三連休中に寒さが戻ってきました。この寒さが終われば春が来るのでしょうか?




氷柱柳になっていますが、芽はふくらみつつあります





2013 年 2 月 11 日 (月)
  カジカ飼育指導





 高山市と飛騨市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバーの所へ、8 日に飼育指導に行きました。

 すでに発眼期に達した卵がふ化水槽でふ化を待っている状態になっているところもありましたが、カジカの産卵期は長いので、そのような飼育施設でも、まだこれからも採卵を続けていく予定です。




市販のタライを改造して自作した飼育水槽




飼育水槽への給餌機の設置作業




卵管理用の水槽




ふ化用の水槽





2013 年 2 月 10 日 (月)
  研究所ホームページに 「技術情報」 ページを追加





 当研究所のホームページ内に 「技術情報」 ページを 8 日に新設しました。

 この 「技術情報」 ページでは、アユ ・アマゴなどの資源増殖および養殖に関する技術や、水生生物の保護 ・繁殖や水域環境の保全 ・修復に関する技術などを紹介しており、今後、随時追加していく予定です。漁業協同組合 ・養殖業者 ・農林事務所 ・土木事務所などの業務で、このページが一助となれば幸いです。








2013 年 2 月 8 日 (金)
  巡回指導





 下呂市内の養殖業者への巡回指導を行いました。

 今回は 3 軒を訪問し、生産魚の流通状況や魚病の発生状況について聞き取りを行うとともに、昨秋に採卵した種苗の生育状況を確認しました。また、採卵作業の点検と改善点等について意見交換を行いました。




イワナ





2013 年 2 月 7 日 (水)
  カジカの採卵作業





 下呂支所でカジカの採卵が続いています。

 連日、職員が卵を回収して卵管理用の水槽に移しています。




回収した卵塊の重量の測定




卵塊を卵管理用の水槽に入れる











2013 年 2 月 6 日 (水)
  準備完了





 下呂支所周辺の山のスギが赤々としてきました。花粉放出の準備が整ったようです。

 今年は例年より多いとのこと、さらに大陸から黄砂と PM 2.5 が加わりトリプルパンチになる様相です。花粉症持ちには憂鬱な日々がはじまりそうです。





2013 年 2 月 5 日 (火)
  カジカの採卵作業





 先月に引き続き、下呂支所でカジカの採卵を行っています (関連記事 : 1 月 29 日)。

 産み付けられた卵は、卵管理用の水槽に移して管理しています。この後、発生が進んだ卵から、検卵作業 (死卵や水カビの除去) を順次行う予定です。




産卵用の水槽




産卵用の巣として、瓦や鉄材
(L字型の鉄製アングル材) を使用




雄親




雌親




雄が巣を守り、雌を誘い込んで産卵させる




卵の回収作業




鉄製アングル材の裏側 (天井部分) に
産み付けられた卵塊





2013 年 2 月 4 日 (月)
  選別かご




選別かご (左 : 小型魚用の狭い幅、
右 : 大型魚用の広い幅)



 「選別かご」 は、アユやアマゴなどの魚の体サイズを揃える時に使う道具です (関連記事 : 2009 年 7 月 6 日 ・2011 年 7 月 6 日 ・2013 年 1 月 8 日)。

 木の枠に棒を等間隔に並べて柵状にした構造で、この柵の幅よりも細い魚は外に抜けて、大きいものは残るので、大きすぎる個体や小さすぎる個体を取り除いて、必要なサイズを選別することができます。魚のサイズに応じて選別カゴも様々なサイズが用意されています。




選別かごに魚を入れる




小さい魚がすき間から抜け、大きい魚が残る





2013 年 2 月 2 日 (土)
  ホームページアドレスの変更のお知らせ





 当研究所のホームページのアドレスが変更されます。


  現行のアドレス (3月 31日まで)
     http://www.cc.rd.pref.gifu.jp/fish/

  新しいアドレス
   http://www.fish.rd.pref.gifu.lg.jp/



 このほど、新しいアドレスでも接続が可能になりました。

 みなさまにはお手数をおかけしますが、リンクやブックマーク等の変更をお願いします。

 なお、当研究所のホームページは、「かせんけん」、「河川研」、「 kasenken 」 などのキーワードで検索すると、上位に表示されます。4 月 1 日以降に新しいアドレスが分からない場合は、これらのキーワードで検索してください。





2013 年 2 月 1 日 (金)
  カジカ飼育指導





 中津川市でカジカの養殖に取り組んでいる 「カジカ養殖研究会」 のメンバーの所へ、飼育指導に行きました。

 今回は、採卵の状況を確認するとともに、卵の管理方法について実際に作業をしながら説明しました。











記 事


カジカがふ化

ニジマス親魚の
選別作業

カジカの発眼卵の
検卵作業

アユカケの
採卵と人工受精

人工海水の準備

カジカの発眼卵の
検卵作業

研究成果発表会
(下呂会場)

ガス病

研究成果発表会
(美濃会場)

除雪

極寒の出張

イワナ稚魚

巡回指導

カジカの発眼卵の
検卵作業

除雪

寒さ復活

カジカ飼育指導

研究所ホームページに
「技術情報」 ページを
追加

巡回指導

カジカの採卵作業

準備完了

カジカの採卵作業

選別かご

ホームページ
アドレスの変更の
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カジカ飼育指導




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