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せかぶ日誌
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2012 年 3 月


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  2012 年 3 月 30 日 (金)


    飼育水槽の改造

                  





 購入した飼育用具はそのままでは使い勝手が悪い場合があるので、職員が使いやすいように改造する場合があります。

 今回は、下呂支所のアマゴなどの稚魚飼育用の FRP (強化プラスチック )水槽に脱着可能な排水板を付けました。






自作したスクリーン




FRP 水槽への組み込み作業




隙間を埋める






  2012 年 3 月 29 日 (木)


    飼育池の掃除

                  





 下呂支所は、屋外に飼育池を有する施設です。

 魚を飼育している池では、残餌や排泄物の掃除が必要です。使用していない池でも藻が生えたり落ち葉がたまったりするので、使用を再開する前には掃除をしています。








  2012 年 3 月 28 日 (水)


    ニジマスの採卵と人工受精

                  





 雨の中、下呂支所で今年 4 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 親魚の成熟度合いを確認しながら、来月も採卵と人工受精を行う予定です。






雌親魚から採取した卵




雄親魚から採取した精液




受精させる前に精子の運動性を確認




受精作業




受精卵を卵収容水槽に入れる






  2012 年 3 月 27 日 (火)


    ミサゴ

                  





 下呂支所のニジマス飼育池の防鳥網に変わった鳥が引っかかっていました。

 池に入り、網から外してやろうとすると興奮した鳥は見るからに凶悪そうな嘴で攻撃してきました。首が全方向に動くため、かなりおっかない状況です。おまけに足のかぎ爪もかなりの攻撃力をもっていそうです。一人がなんとか首と足をつかみ、もう一人が網を外すという二人がかりでやっと網から外すことができました。

 見た感じは猛禽類ですが、誰も種名がわかりません。調べてみるとタカ目ミサゴ科のミサゴ (Pandion haliaetus) でした。海岸近くで魚を主食とする鳥ですが、ウィキペディアによると春の渡りの季節には内陸部を移動する個体が観察されるとのことです。移動している最中にニジマスを失敬しようとしたのでしょう。猛禽類は目がよいと聞いていたのですが、こやつは網が目に入らないくらい腹が減っていたようです。

 幸い骨には異常がなかったようで、放鳥後は飛んで逃げていきました。








網地を切って救出














  2012 年 3 月 26 日 (月)


    恵那漁業協同組合 総代会

                  





 25 日に中津川市福岡町の福岡ふれあいセンターで恵那漁業協同組合総代会が開催されました。

 当研究所の職員は、アマゴの親魚放流 (関連記事 : 2010 年 9 月 13 日) など渓流魚の増殖について講演しました。






  2012 年 3 月 23 日 (金)


    レイクトラウト

                  





 栃木県日光市にある (独) 水産総合研究センター増養殖研究所内水面研究部日光支所の研究施設横の水槽で展示されていたレイクトラウト (英名 lake trout、学名 Salvelinus namaycush) です。北アメリカ北部原産の魚で、最初のレイク (湖) が示すように湖の環境に適応した魚です。

 後ろの名前にトラウト (マス) とついていますが、正確にはイワナの仲間であり、原産地では lake charr (charr : 英語でイワナという意味) という呼び方もあるようです。大型の個体は 1m を超えるため遊漁対象種として人気がある魚です。






  2012 年 3 月 22 日 (木)


    アユカケの発眼卵の検卵作業

                  





 下呂支所でアユカケの発眼卵の検卵作業を行っています (関連記事 : 3 月 7 日)。

 アユカケは、自然界では海域で産卵・ふ化します。下呂支所では、人工海水の中で卵を管理しています (関連記事 : 2 月 13 ・29 日)。




死卵を 1 粒ずつピンセットで除去




アユカケの発眼卵
(直径 約 1.4 mm 、重量 約 0.003 g)






  2012 年 3 月 21 日 (水)


    ニジマスの採卵と人工受精

                  





 下呂支所で今年 3 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 親魚の成熟度合いを確認しながら、来週以降も採卵と人工受精を行う予定です。




雌親魚からの卵の採取




雄親魚からの精液の採取






  2012 年 3 月 20 日 (火)


    ニジマスの体色異常 (コバルト)

                  





 その昔、下呂支所で飼育していたニジマスから出現したコバルトマスです。「コバルト」 とは体が青色 (コバルト色) を呈した突然変異個体のことで、ニジマスでは各地の養魚場でときどき見つかっています。原因について、脳下垂体が欠損した個体に現れる特徴のひとつといわれています。

 下呂支所で出現したコバルトマスは体色がコバルトになる他、パーマークや黒点が出現せず、各鰭のバランスも通常のニジマスと異なるようでした。

 今のところ、下呂支所で飼育しているサケ科魚類での出現はニジマスだけで、アマゴやイワナでは発見されていません。






  2012 年 3 月 19 日 (月)


    井戸の日よけシートの取り付け

                  





 下呂支所の井戸で、日よけシートの取り付けを行いました。

 井戸の中に藻が生えると、配水管が詰まるなどトラブルの原因になるので、春から秋は、藻が生えないよう井戸に日よけシートをかぶせて遮光しています。ただし、冬は、雪の重みで破れる恐れがあるので、毎年、雪が降り始める直前に日よけシートを取り外しておき、春先に再度取り付けるようにしています (関連記事 : 2011 年 12 月 21 日)。










  2012 年 3 月 16 日 (金)


    梅花一輪

                  





 寒が戻ったような寒さの中、下呂支所の梅の花が一輪だけ開きました。春が近いようです。








  2012 年 3 月 15 日 (木)


    カジカがふ化

                  





 下呂支所でカジカのふ化が続いています。

 カジカは、ふ化から1 ヶ月半ほどの間は人工海水 (関連記事 : 2 月 13 ・29 日)の中で飼育し、餌としてアルテミアを与えています(関連記事 : 2 月 24 日)。






カジカの仔魚 (全長 約 5 mm)






  2012 年 3 月 14 日 (水)


    岐阜県漁業協同組合連合会 講習会

                  





 岐阜県漁業協同組合連合会主催の平成 23 年度河川流域振興活動実践事業による講習会に参加してきました。

 講習では独立行政法人水産総合研究センターの研究者より漁業協同組合の現状、渓流魚の放流効果についての講義がありました。また,旅行会社よりコンビニに設置されたチケット券売機による遊漁券の取扱いについての説明がありました。






  2012 年 3 月 13 日 (火)


    水路の掃除

                  





 11 日に下呂市萩原町羽根地区で水路の掃除が行われました。
 下呂支所の導水路も一時的に水を止めて、職員が草の除去やごみ拾いを行いました (関連記事 : 1 月 25 日)。






回収したごみ






  2012 年 3 月 12 日 (月)


    ニジマスの採卵と人工受精

                  





 雪の中、下呂支所で 2 回目のニジマスの採卵と人工受精を実施しました。

 親魚の成熟度合いを確認しながら、来週以降も採卵と人工受精を行う予定です。






親魚の選別作業






  2012 年 3 月 9 日 (金)


    滋賀県水産試験場との研究交流会

                  





 滋賀県水産試験場との研究交流会が各務原市の河川環境楽園内の国土交通省水辺共生体験館で開催されました。

 滋賀県水産試験場からは水田を活用した魚類の種苗生産技術やアユ ・ビワマスの資源構造など、当研究所からはアユの遡上量予測や水路での木製構造物の設置による環境改善などについてそれぞれ発表し、活発な意見交換が行われました。








  2012 年 3 月 8 日 (木)


    巡回指導

                  





 下呂市内の養殖業者への巡回指導を行いました。

 今回は 3 軒を訪問し、生産魚の流通状況や魚病の発生状況について聞き取りを行うとともに、昨秋に採卵した種苗の生育状況を確認しました。また、採卵作業の点検と改善点等について意見交換を行いました。






  2012 年 3 月 7 日 (水)


    アユカケの採卵と人工受精

                  





 下呂支所でアユカケの採卵と人工受精を行いました。

 アユカケは海で産卵をする降河回遊魚のため、海水中でないと成熟が進みません。そのため、あらかじめ親魚を淡水から海水の水槽へ移しておき、1 週間ほどですっかり成熟も進んだところで、排卵が確認された個体から採卵をしました。

 カジカの採卵は雌雄を水槽に入れて自然に産卵させて卵塊を回収しますが (関連記事 : 1 月 5 ・13 ・26 日、2 月 1 ・6 日)、今回のアユカケの採卵は人工受精の方法をとりました。

 雌親魚から卵を搾出して、雄親魚を開腹して取り出した精巣を使って作った精子懸濁液を用いて受精させました。受精卵はふ化まで人工海水中で管理します。




雌親魚の腹部




採卵作業




雄親魚から採取した精巣




受精させる前に精子の運動性を確認




顕微鏡で見た精子






  2012 年 3 月 6 日 (火)


    カジカの発眼卵の検卵作業

                  





 今月も下呂支所でカジカの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 卵管理水槽に収容した卵が次々に発眼期を迎えており、職員が検卵作業に追われています(関連記事 : 1 月 31 日、2 月 8 ・10 日)。検卵後、卵をふ化用の水槽に移してふ化を待ちます。




死卵を 1 粒ずつピンセットで除去






  2012 年 3 月 5 日 (月)


    ニジマスの採卵と人工受精

                  





 下呂支所でニジマスの採卵と人工受精が始まりました。

 今後、4 月中旬まで、成熟した親魚を選別しながら採卵と人工受精を順次行う予定です。




親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す






  2012 年 3 月 2 日 (金)


    冬の中禅寺湖

                  





 会議 (関連記事 : 2 月 23 日) の時に撮影した冬の中禅寺湖です。

 パンフレットやインターネット等の情報によると、面積は約 11.6 km2 で日本の自然湖沼では 25 番目だそうです。まだ、釣りの解禁前で閑散としていました。






  2012 年 3 月 1 日 (木)


    シラサギ

                  






 
下呂支所では、飼育池の魚を狙ったサギ類が多く飛来し、職員を悩ませています (関連記事 : 2010 年 1 月 28 日 ・8 月 9 日)。最も多いのがアオサギで、職員をからかっているかのような厚かましい態度で常に飼育池の側にいます。

 下呂市は、橋の名前や菓子の名前に使われるなど、シラサギ (ダイサギやコサギなど) と深いつながりがあります。シラサギの類は警戒心が強く、これまでは、人けの多い下呂支所の飼育池にはあまり飛来しませんでしたが、職員が近くにいるにもかかわらず、ついにはアオサギに混じってダイサギが飼育池の側に常駐するようになってしまいました。




左は アオサギ








記 事


飼育水槽の改造

飼育池の掃除

ニジマスの
採卵と人工受精

ミサゴ

恵那漁業協同組合
総代会

レイクトラウト

アユカケの発眼卵の
検卵作業

ニジマスの
採卵と人工受精

ニジマスの体色異常
(コバルト)

井戸の日よけ
シートの取り付け

梅花一輪

カジカがふ化

岐阜県漁業協同組合
連合会 講習会

水路の掃除

ニジマスの
採卵と人工受精

滋賀県
水産試験場との
研究交流会

巡回指導

アユカケの
採卵と人工受精

カジカの発眼卵の
検卵作業

ニジマスの
採卵と人工受精

冬の中禅寺湖

シラサギ




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