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2011 年 10 月


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< 9 月  11 月 >



  2011 年 10 月 31 日 (月)


    渓流で魚類調査

                  





 先週とは別の渓流の魚類調査を開始しました。今日は 240 m の区間を調査し、アマゴ ・タカハヤ ・カワヨシノボリの生息を確認しました。

 採捕した 123 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。引き続き、上流側の区間の調査を行う予定です。






  2011 年 10 月 30 日 (日)


    2011 飛騨 ・高山 秋の文化 ・産業フェスティバル

                  





 「2011 飛騨 ・高山 秋の文化 ・産業フェスティバル」 が 28〜30 日に高山市の飛騨 ・世界生活文化センターで開催されました。

 「生物多様性ぎふ展示ブース」 ではワークショップやパネル展示などが行われ、当研究所は展示用の魚類や水槽を提供しました。









  2011 年 10 月 29 日 (土)


    アユの人工ふ化放流

                  





 4 日に続いて 24 日に長良川のアユ人工受精作業に行ってきました (関連記事 : 10 月 8 日)。アユの産卵も盛期となり、前回よりも多くのアユが採れているようでした。流域の漁業協同組合の方々が川で採れたアユから卵と精子を取って人工授精を行っており、今回はその指導という名目で現地に向かったのですが、漁業協同組合の方々は、手慣れた手つきで適切に作業を行っておられ、研究所職員が取り立てて指導すべきことは何もありませんでした。きっと、沢山のアユがふ化することでしょう。関係者の方々、お疲れ様でした。





親魚の蓄養施設




雄親魚からの精液の採取




受精卵を産卵基質 (シュロ) に付着させる作業






  2011 年 10 月 28 日 (金)


    アマゴやヤマメの発眼卵の検卵作業

                  





 下呂支所でアマゴやヤマメの発眼卵 (はつがんらん) の検卵 (けんらん) 作業が始まりました。

 発生の最終段階の卵は、発現した眼球が透けて見えることから 「発眼卵」 と呼ばれます。卵は、受精後しばらく安静が必要ですが、発眼卵の段階になると外部からの衝撃に比較的強くなり、収容水槽から取り出すことができるので、検卵機により生卵と死卵とを分別する作業が可能になります。死卵を放置すると、水カビ発生の原因となるので取り除かなければなりません。ただし、検卵機による除去では、少数の死卵が残るため、残った死卵を目視観察と手作業で取り除く必要があります (関連記事 : 2011 年 4 月 8 日)。

 これらの作業は 「検卵」 と呼ばれ、卵の出荷やふ化室への移送の前に必ず行っています。検卵が終了した発眼卵は、養殖業者への出荷や当研究所での継代飼育などに使用しています。






  2011 年 10 月 27 日 (木)


    渓流で魚類調査

                  





 今日も渓流で魚類調査を行いました。先週の調査区間の上流側の60 m の区間を調査し、アマゴ ・イワナ ・カジカ大卵型の生息を確認しました。

 採捕した 68 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。来週は、別の渓流で調査する予定です。




体サイズの測定作業




カジカ大卵型






  2011 年 10 月 26 日 (水)


    渓流で魚類調査

                  





 渓流で魚類調査を行いました。先週の調査区間の上流側の 90 m の区間を調査し、アマゴ ・イワナ ・カジカ大卵型 ・タカハヤの生息を確認しました。

 採捕した 133 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。明日も調査を行う予定です。




体サイズの測定作業






  2011 年 10 月 25 日 (火)


    アマゴやヤマメの採卵と人工受精

                  





 下呂支所でアマゴやヤマメの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、アマゴ 3 系統とヤマメ 2 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。また、今日は、採卵や人工受精作業の研修のため下呂支所に来訪した鳥取県私都養殖漁業生産組合の方々を作業現場に案内して、採卵や人工受精の要点について解説しました。

 各系統の親魚の成熟度合いに応じて、引き続き来週も採卵と人工受精を行う予定です。




雌親魚からの卵の採取




雄親魚からの精液の採取






  2011 年 10 月 24 日 (月)


    飼育魚の移動

                  





 下呂支所では、屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 今日の作業では、C 号池 1 ヶ所で飼育していたヤマメを 2 ヶ所に分けました。




防鳥ネットの取り付け






  2011 年 10 月 23 日 (日)


    漁業体験学習会

                  





 21 日に大垣市の杭瀬川スポーツ公園で綾里小学校 5 年生を対象に漁業体験学習会が行われました。

 今回の学習会は、川の魚をとるための方法を学んだり、体験したりするものです。投網の実演、河川漁業や魚の生態などの講演、釣り体験が行われました。地元の川に一人でも多くの子が興味を持ってくれることを願っています。









  2011 年 10 月 22 日 (土)


    渓流魚の人工産卵河川の整備

                  





 高山市奥飛騨温泉郷の蒲田川 (高原川漁業協同組合管内) で渓流魚の人工産卵河川の整備が実施されました。

 当研究所の職員は、作業前に渓流魚の基礎知識をスライドで解説した後、造成の補助を行いました。




この淵にはすでにイワナ親魚が遡上していました。
鳥よけに丸太を乗せてあります。




取水の沈砂池が大水で土台の土砂を
削られ河川に落下していました。現状は
仮設の水路で水を引っ張っていました。
増水の力を思い知らされる共に、早く
本格的な復旧がなされることを願っています。






  2011 年 10 月 21 日 (金)


    アユ精液の出荷

                  





 当研究所では、県内アユ養殖生産者における子持ちアユの生産を支援するために、全雌化精液の販売を行っています。この精液を受精させた卵は全て雌になるために、効率的に子持ちアユを生産できるのです。全雌化精液は、本来雌になる魚 (XX) を雄に性転換することにより得られます。我々は、この魚を性転換雄と呼んでいます。性転換雄は、本来は雌 (XX) なので雄になる遺伝子 (Y) を持っていません。このため、その精子 (X) を卵 (X) に受精させると全て雌 (XX) になります。20 個体程度から精巣を摘出して重量を量ってみじん切りにし、人工精漿中で簡易培養して、出荷精液を作ります。





体重測定




開腹作業




痕跡的に残る卵の除去






  2011 年 10 月 20 日 (木)


    渓流で魚類調査

                  





 昨日 ・今日と渓流で魚類調査を行いました。昨日は 120 m の区間で調査し、イワナ ・アマゴ ・ニジマス ・カジカ大卵型 ・タカハヤ ・アカザの生息を確認しました。今日は上流側の 90 m の区間で調査し、イワナ ・アマゴ ・カジカ大卵型の生息を確認しました。

 採捕した 164 個体および 179 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。引き続き、来週も調査を行う予定です。




体サイズの測定作業




アカザ






  2011 年 10 月 19 日 (水)


    高山市立丹生川中学校 2 年生の職場体験学習

                  





 17 〜 19 日の 3 日間、高山市立丹生川中学校 2 年生の生徒 1 名が職場体験学習のため下呂支所に来訪しました。丹生川中学校は、毎年秋に職場体験学習を行っていて、遠いにもかかわらず魚が大好きな生徒 1 名が当研究所を希望して来ました。

 最終日の今日は、午前中はニジマスに手撒きで餌を与えた後、池掃除を行いました。午後からは職員と一緒に養殖業者から依頼のあったニジマスの魚病診断を行いました。顕微鏡で鰓を観察したり、腎臓の標本を染色して病原菌がいないか調べました。




アマゴ親魚の飼育池からの取り上げ作業




親魚の選別作業




親魚からの採卵作業






  2011 年 10 月 18 日 (火)


    アマゴやヤマメの採卵と人工受精

                  





 下呂支所でアマゴやヤマメの採卵と人工受精を実施中です。

 今日の作業では、アマゴ 4 系統とヤマメ 1 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。各系統の親魚の成熟度合いに応じて、来週以降も採卵と人工受精を行う予定です。




親魚の選別作業 (成熟が完了した個体を
選び出して、採卵と人工受精に使用する)




親魚の成熟度合いは 1 個体ずつ触診して確認






  2011 年 10 月 17 日 (月)


    飼育魚の移動

                  





 下呂支所では、屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 今日の作業では、A 号池 1 ヶ所で飼育していたアマゴを 2 ヶ所に分けました。








  2011 年 10 月 16 日 (日)


    岐阜県農業フェスティバルで カジカを展示

                  





 22 ・23 日に岐阜県農業フェスティバルのぎふ清流国体 ・ぎふ清流大会 PR コーナーで、カジカの商品の展示を行いました。

 このコーナーは、国体に向けて新しくブランド産品として開発している 7 品目 (カジカ ・豚肉 ・栗 ・柿 ・イチゴ ・花 ・食器) を PR するもので、カジカの説明パネルとカジカを使った商品である甘露煮、骨酒セットを展示しました。






 展示とともに、甘露煮の試食を行い、カジカの知名度と食味の簡単なアンケートも実施しました。

 アンケートの結果は、カジカを知っていると答えた方は 38.5 %、カジカを美味しいと答えた方は 97.7 % と、知名度はやや低めたったものの、食味に関しては良好な評価を頂きました。




カジカの知名度に関するアンケート結果




カジカの食味に関するアンケート結果






  2011 年 10 月 15 日 (土)


    岐阜県内水面漁場管理委員会

                  





 岐阜県内水面漁場管理委員会が 5 日に岐阜市で開催されました。

 当研究所の職員は、昨年度から実施しているアマゴ ・ヤマメの発眼卵埋設の調査について報告しました。






  2011 年 10 月 14 日 (金)


    渓流と実験水路で魚類調査

                  





 今日も渓流で魚類調査を行いました。

 午前中は、昨日の調査区間の上流側の 30 m の区間を調査し、アマゴ ・イワナ ・カジカ大卵型の生息を確認しました。採捕した 44 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。引き続き、来週も調査を行う予定です。

 午後は、下呂支所に戻って実験水路で魚類調査を行い、アマゴ ・イワナ ・カワヨシノボリ ・アブラハヤ ・ウグイ ・カワムツ ・ドジョウ ・スナヤツメの生息を確認しました





アマゴ




実験水路






  2011 年 10 月 13 日 (木)


    渓流で魚類調査

                  





 渓流で魚類調査を行いました。昨日の調査区間の上流側の 150 m の区間を調査し、アマゴ ・イワナ ・カジカ大卵型の生息を確認しました。

 採捕した 206 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。明日も調査を行う予定です。




イワナ






  2011 年 10 月 12 日 (水)


    渓流で魚類調査

                  





 渓流で魚類調査を行いました。先週の調査区間の上流側の 120 m の区間を調査し、アマゴ ・イワナ ・カジカ大卵型の生息を確認しました。

 採捕した 155 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。昨日の午後も調査を行っており、別の 30 m の区間で 48 個体を確認しています。明日も調査を行う予定です。








  2011 年 10 月 11 日 (火)


    アマゴの採卵と人工受精

                  





 下呂支所で、アマゴの採卵と人工受精が始まりました。

 今日は、アマゴ 2 系統の採卵と人工受精を行いました。今後、成熟した親魚を選びながら、11 月上旬まで採卵と人工受精を行う予定です。




雌親魚から採取した卵






  2011 年 10 月 10 日 (月)


    アユの側線上方横列鱗数の計数作業

                  





体表の粘液の除去作業



 長良川水系で採捕されたアユについて、天然遡上魚と放流された人工種苗を判別するため、鱗の枚数を計測しています。

 アユの鱗は細かく、肉眼では計数しにくいので、飽和食塩水に浸し、ティッシュ等で体表の粘液を拭い去ります。その後、鱗が際立つように、体表に塗料や墨汁等を塗り、実体顕微鏡で計数を行います。





体表に塗料を塗る




顕微鏡下で鱗の数を計測




アユの鱗






  2011 年 10 月 9 日 (日)


    漁業協同組合の研修会

                  





 2 日に飛騨地方の漁業協同組合の研修会で講師を務めました。アユ冷水病の現状と対策について講義をしたところ、予定された時間ぎりぎりまで質問があり、現場の貴重な意見をお聞きすることができました。






  2011 年 10 月 8 日 (土)


    アユの人工ふ化放流

                  





 長良川では、流域の漁業協同組合によってアユの人工ふ化放流が行われています。人工授精によって作出したアユ仔魚を長良川河口堰の人工河川から放流するのです。

 今年度の人工授精作業が始まりましたので、4 日に現地へ採卵技術指導に行ってきました。漁業協同組合の方々は、手慣れた手つきで適切に採卵作業を行っておられました。今年も沢山のアユ仔魚を放流することができるものと思われます。





雌親魚からの卵の採取




雄親魚からの精液の採取






  2011 年 10 月 7 日 (金)


    渓流で魚類調査

                  





 渓流で魚類調査を行いました。昨日の調査区間の上流側の 90 m の区間を調査し、アマ ゴ ・イワナ ・カジカ大卵型の生息を確認しました。

 採捕した 51 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。来週も調査が続きます。








  2011 年 10 月 6 日 (木)


    渓流で魚類調査

                  





 渓流で魚類調査を行いました。一昨日の調査区間の上流側の150 m の区間を調査し、アマゴ ・イワナ ・カジカ大卵型の生息を確認しました。

 採捕した 155 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。明日も調査を行う予定です。




アマゴ






  2011 年 10 月 5 日 (水)


    雨の中でのアユの採卵 ・人工受精

                  





雌親魚からの卵の採取



 今日はあいにくの雨。一度水に触れた精子や卵は受精能力が著しく低下するので、水はアユの人工受精作業にとって大敵です。

 しかし、一度 排卵 (卵が筋子の状態から、イクラのようなバラバラの状態になること) されたアユの卵は 2〜3 日ほどで発生能力が低下してしまうので、定期的にアユの人工授精を行わなくてはいけません。本所の屋根の軒下を利用して、人工受精作業を行いました。





受精卵を産卵基質 (シュロ) に付着させる作業




受精卵を付着させたシュロは、
FRP (強化プラスチック) 水槽で管理






  2011 年 10 月 4 日 (火)


    渓流で魚類調査

                  





 渓流で魚類調査を行いました。昨日の調査区間の上流側 90 m の区間を調査し、アマゴ ・イワナ ・カジカ大卵型の生息を確認しました。

 採捕した 64 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。明日も調査を行う予定です。




体サイズの測定作業






  2011 年 10 月 3 日 (月)


    渓流で魚類調査

                  





 先月とは別の渓流で魚類調査を開始しました。今日は 240 m の区間を調査し、アマゴ ・イワナ ・カジカ大卵型の生息を確認しました。

 採捕した 226 個体は、体サイズを測定または個体数を記録した後、調査区間内に戻しました。明日は、同じ川の上流側の区間を調査する予定です。








  2011 年 10 月 2 日 (日)


    錦鯉の品評大会

                  





 山県市で錦鯉の品評大会が行われ、当研究所の職員が審査員を務めました。出品された鯉はいずれもすばらしい鯉でした。特に、全体総合優勝に輝いた紅白は、体形、色彩、模様いずれも申し分なく、ナンバーワンとしての風格がありました。

 なお、本県は錦鯉養殖が盛んで、養殖経営体数は全国第 3 位 (2008 年漁業センサス) となっています。








  2011 年 10 月 1 日 (土)


    冷水病に強いアユ系統の採卵作業

                  





雌親魚からの卵の採取




 
本所では、アユの冷水病被害を軽減するために、冷水病に強いアユ種苗の開発を行っています。

 毎年冷水病に感染させて、生き残ったアユを親にすることによって、冷水病に対する抵抗性を高めようという取り組みです。当初は冷水病に感染させるとほとんど死んでしまいましたが、最近は、8 割程生き残るようになりました。

 今年も感染を生き延びたアユたちが産卵期を迎えたので人工受精を行っています。





雄親魚からの精液の採取




受精卵を産卵基質 (シュロ) に付着させる作業








記 事


渓流で魚類調査

2011 飛騨 ・高山
秋の文化 ・産業
フェスティバル

アユの人工ふ化放流

アマゴやヤマメの
発眼卵の検卵作業

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

アマゴやヤマメの
採卵と人工受精

飼育魚の移動

漁業体験学習会

渓流魚の
人工産卵河川の整備

アユ精液の出荷

渓流で魚類調査

高山市立
丹生川中学校
2 年生の
職場体験学習

アマゴやヤマメの
採卵と人工受精

飼育魚の移動

岐阜県農業
フェスティバルで
カジカを展示

岐阜県内水面
漁場管理委員会

渓流と実験水路で
魚類調査

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

アマゴの
採卵と人工受精

アユの側線上方
横列鱗数の計数作業

漁業協同組合の
研修会

アユの人工ふ化放流

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

雨の中でのアユの
採卵 ・人工受精

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

錦鯉の品評大会

冷水病に強いアユ
系統の採卵作業




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せかぶ日誌  岐阜県河川環境研究所




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