トップページ



せかぶ日誌
バックナンバー





2010 年 7 月

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

< 6 月  8 月 >



  2010 年 7 月 29 日 (木)


    河川環境楽園 環境教育ネットワーク
    5 施設合同イベント
    「川の楽校 2010 〜川にすむ生きものの目〜」


                  





 河川環境楽園内の 5 施設合同イベント 「川の楽校 2010」 が開催されました。

 今年は、「鳥の目」 「魚の目」 「川虫の目」 「生きものみんなの目」 という 4 つの視点でプログラムを実施しました。「鳥の目プログラム」 では、空から撮影した川の写真を見ながら流域について学び、「魚の目プログラム」 では、川にスーパーボールを流して川の形や流域がつながっていることを体感してもらいました。主に当研究所が担当した 「川虫の目プログラム」 では、川の生きものがすんでいる場所と生きものの特徴の関係についてクイズを行いながら楽しく学んでもらいました。最後は岐阜県世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふでいろんな生きもの展示を “生きものみんなの目” になって経験してもらうことができました。








  2010 年 7 月 28 日 (水)


    アユの保菌検査

                  





 県内の漁業協同組合から河川に放流したアユ種苗について冷水病原因菌等の保菌検査の依頼がありました。

 えらと腎臓の組織片を寒天培地に塗り、後日、生えてきた菌を遺伝子診断します。








  2010 年 7 月 27 日 (火)


    脂ビレ (あぶらびれ)

                  





○で示したのが脂ビレ
(アユ)


 アユやヤマメなどには、背ビレと尾ビレの間に 「脂ビレ」 と呼ばれるヒレがあります。




サケ目の魚には 脂ビレがある
(ヤマメ)


 このヒレは、日本の淡水魚の中では、サケ目 (アユ・ワカサギ・アマゴ・ヤマメなど) や、ナマズ目の一部 (ネコギギ・アカザなど) などの魚に特有のヒレです。



 脂ビレは、コイ目 (コイ・ギンブナなど) の魚にはありません。また、スズキ目 (スズキ・カワヨシノボリなど) やカサゴ目 (カジカ・アユカケなど)の仲間は背中にヒレが 2 つありますが、両方とも背ビレです。




コイ目の魚には 脂ビレがない
(ヤリタナゴ)




スズキ目の魚にも 脂ビレがない
○で示したのはどちらも背ビレで、鰭条がある
(カワヨシノボリ)





標識として脂ビレを切除しているところ
(アマゴ)


 この脂ビレは、他のヒレと違い肉質で、中に 「鰭条 (きじょう)」 という骨が通っていないためのっぺりとしています。切り取ると二度と再生しません。役目についてはよくわかっていませんが、切り取っても生存上不利にならないことから重要な機能はないようです。この 「再生しないこと」 と、「生存上重要でないこと」 という二大特徴を利用して、アユやアマゴの放流試験では、このアブラビレを切除することで標識とします (関連記事 : 2009 年 5 月 26 ・27 日、6 月 5 日; 2010 年 5 月 27 ・29 日)。

 脂ビレは、魚にとっては重要な機能がないヒレかもしれませんが、それゆえに研究者にとっては重要な機能をもつヒレなわけです。






  2010 年 7 月 26 日 (月)


    猛暑

                  





 ちょっと前に大雨だったのが嘘だったような猛暑続きです。セミも暑さでダウン?していました。下呂支所では、8 月 1 日に行われる 「一日開放事業」 の準備を行っています。





芝生の整備






  2010 年 7 月 24 日 (土)


    アマゴの試験放流

                  





 増水のため延期になっていたアマゴの試験放流をようやく実施できました。

 今までは増水に気をもむ日々でしたが、猛暑となったこれから夏場は、水温上昇と渇水に気をもむことになりそうです。






  2010 年 7 月 23 日 (金)


    アユの漁獲調査

                  





 調査河川の友釣り解禁後の漁獲状況を調査するため、アユの友釣り採捕調査を行いました。

 2 つの調査区間において 4 人で各区間 2 時間アユを友釣りで採捕し、1 時間当たり 1 人平均何尾釣れるかを調べました。また、採捕したアユは下呂支所に持ち帰り、鰓や腎臓から冷水病原因菌などの保菌検査を行いました。






  2010 年 7 月 22 日 (木)


    アユの餌の調査

                  





 アユの餌になる付着藻類が 1 日でどのくらい増えるのか調査するため、石から付着藻類を採集しました。






  2010 年 7 月 21 日 (水)


    アユ漁場の環境調査

                  





 5 月 27 日に試験放流したアユの友釣り解禁後の生息状況を調べるため、放流場所の周辺で潜水観察を行いました。

 今回は、アユの標識個体の数を調査したほか、調査区間の水深や流速の測定を行いました。また、川底の石の大きさも調べました。








  2010 年 7 月 20 日 (火)


    渓流で測量

                  





 ようやく渓流の増水が収まったので、調査区間で河床勾配の測量ができました。








  2010 年 7 月 19 日 (月)


    小学生向け 自由研究テキスト 「水草の光合成実験」

                  





 小学生向けの自由研究テキスト 「水草の光合成実験」 は、川や水路で見られる水草を使用して、明るさと光合成の活性との関係について実験しながら学習する教材です。

 このテキストは、当研究所が昨年度まで実施していた 「水生生物保全のための環境教育活動に関する研究」 の一環で作成した教材です (関連記事 : 2009 年 8 月 10 日)。夏休みの自由研究に活用できるよう、テキストには、必要な道具 ・実験の手順 ・観察の方法 ・まとめ方の例などを一通り記載しています。

 水草や光合成に興味のある小学生向けの教材として、あるいは、夏休みに自由研究の題材をお探しのご家庭で、このテキストを役立てていただければ幸いです。



 テキスト 「水草の光合成実験」 ダウンロード → < PDF >

両面印刷したものを左とじにすると冊子ができます。




こんな感じのテキストです






  2010 年 7 月 15 日 (水)


    渓流魚の成魚放流についての講演

                  





 (社) 日本水産資源保護協会の依頼を受けて、当研究所の職員が平成 22 年度内水面利用啓発事業の講師として山梨県水産技術センターに招聘され、渓流魚の成魚放流について講演を行いました。

 長丁場の講演は初めてで緊張してしまいました。聞いていただいた漁協関係者の皆様になにか少しでも役に立ったと思っていただければ幸いです。






  2010 年 7 月 14 日 (水)


    新ばえ寿司

                  





 美濃地方南部など木曽三川下流域では、フナの稚魚のことを “はえ” や “新ばえ” と呼びます。その甘露煮を押し寿司にしたものが、この地域の郷土料理 「新ばえ寿司 (はえ寿司)」 です。

 木曽三川下流域は、木曽川 ・長良川 ・揖斐川の 3 大河と多くの支流や水路を有する水郷地帯で、フナ ・コイ などさまざまな魚が漁獲されてきました。「新ばえ寿司」 は、かつては祭事など特別な日に作られてきたごちそうであり、「もろこ寿司 (関連記事 : 6 月 16 日)」 と同様に地域特産品として現在もなお親しまれ賞味されている郷土料理です。




ギンブナ






  2010 年 7 月 13 日 (火)


    養殖魚の魚病診断

                  





 県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今回診断の依頼があったのはアマゴとイワナです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、迅速に寄生虫 ・細菌 ・ウイルスの有無などを調べて死亡原因を明らかにし、養殖業者に対応策を指導しています。






  2010 年 7 月 12 日 (月)


    大雨で川が増水

                  





 11 日夜からの連日の雨で飛騨地方の川は大増水しています。

 下呂支所の横を流れる益田川 (飛騨川) も水位が上昇し、河原が水没しました。空梅雨では飼育用水が足りなくなって困るのですが、このような増水も河川調査に支障を来すため困りものです。








  2010 年 7 月 9 日 (金)


    アマゴの定着状況の調査

                  





 昨年の秋にアマゴの発眼卵を埋設した渓流 (関連記事 : 2009 年 11 月 26 日) の 7 ヶ所目で、稚魚の残存状況を調査しました。

 全長は平均 98.0 mm と良い成長だったものの、確認されたアマゴの稚魚は5個体だけで、残念ながら定着率は予想よりも低い値でした。








  2010 年 7 月 8 日 (木)


    渓流で魚類調査

                  





 渓流で魚類調査を行いました。

 この渓流は、禁漁区だけあってアマゴ ・イワナとも資源量が豊富でした。また、珍しいアマゴとイワナの交雑個体も採捕されました (関連記事 : 2009 年 6 月 8 日 ・7 月 14 日)。




イワナ




アマゴとイワナとの交雑個体






  2010 年 7 月 7 日 (水)


    アマゴの定着状況の調査

                  





 昨年の秋にアマゴの発眼卵を埋設した渓流 (関連記事 : 2009 年 11 月 26 日) の 6 ヶ所目で、稚魚の残存状況を調査しました。

 今回調査した渓流でも、アマゴの稚魚は発眼卵を埋設した地点の下流側 (範囲 17 ~ 194 m、平均 128.3 m) でのみ確認されました。全長は平均 79.0 mm でした。








  2010 年 7 月 6 日 (火)


    アマゴの定着状況の調査

                  





 昨年の秋にアマゴの発眼卵を埋設した渓流 (関連記事 : 2009 年 11 月 26 日) の 5 ヶ所目で、稚魚の残存状況を調査しました。

 今回調査した渓流でも、アマゴの稚魚は発眼卵を埋設した地点の下流側 (範囲 127 ~ 263 m、平均 195.0 m) でのみ確認されました。全長は 107 mm および 172 mm と非常に良い成長だったものの、確認されたのは 2 個体だけで、残念ながら定着率は予想よりも低い値でした。








  2010 年 7 月 5 日 (月)


    岐阜県漁業協同組合連合会 理事会

                  





 岐阜県漁業協同組合連合会の理事会が岐阜市で開催されました。

 当研究所の職員は、現在取り組んでいるアマゴ ・ヤマメの発眼卵埋設について調査の中間報告を行いました (関連記事 : 2009 年 11 月 16 ・26 日、2010 年 6 月 10 ・21 ・24 ・25 日)。






  2010 年 7 月 4 日 (日)


    馬瀬川フィッシングアカデミー
     アユ友釣り中級編講座

                  





 下呂市馬瀬のフィッシングセンター水辺の館において、「馬瀬川フィッシングアカデミー アユ友釣り中級編講座」 が 3 ・4日に開催されました。

 この講座は、NPO 法人 馬瀬川プロデュースにより毎年実施されている釣り教室で、県内だけでなく、近隣県から 13 名の参加者がありました。3 日の座学では、当研究所の職員が講演を担当し、「アユの生態と習性」 について解説しました。






  2010 年 7 月 1 日 (木)


    ため池で外来魚駆除

                  






 
農業用のため池で外来魚駆除が実施されました。当研究所の職員は、地元の自治体から依頼を受けて作業を手伝いました。

 投網などを使用して採捕を行ったところ、産卵直前のブルーギル親魚のほか、オオクチバスの親魚と稚魚が採捕されました。池にはまだオオクチバスとブルーギルが残っていることから、今後、池の水位を下げて駆除が再度行われる予定です。










記 事


河川環境楽園
環境教育ネットワーク
5 施設合同イベント
「川の楽校 2010
〜川にすむ
生きものの目〜」

アユの保菌検査

脂ビレ
(あぶらびれ)

猛暑

アマゴの試験放流

アユの漁獲調査

アユの餌の調査

アユ漁場の環境調査

渓流で測量

小学生向け
自由研究テキスト
「水草の光合成実験」

渓流魚の成魚放流に
ついての講演

新ばえ寿司

養殖魚の魚病診断

大雨で川が増水

渓流で魚類調査

アマゴの
定着状況の調査

アマゴの
定着状況の調査

アマゴの
定着状況の調査

岐阜県漁業協同組合
連合会 理事会

馬瀬川フィッシング
アカデミー
アユ友釣り
中級編講座

ため池で
外来魚駆除




11 12 13 14 15 16 17
2010年 2010 年 2010年
11 12 13 14 15 16 17
< 6 月 7 8 月 >
せかぶ日誌  岐阜県河川環境研究所




せかぶ日誌のトップに戻る