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せかぶ日誌
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2010 年 2 月

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  2010 年 2 月 27 日 (土)


    大雨による増水

                  





 26日から大雨が降り、下呂支所の飼育用水の水源である飛騨川が増水しました。

 この時期の増水は、冬の間にたまった河原の枯れ草等のゴミが一気に流れるので、取水口が詰まる原因になります。下呂支所では、27日深夜 2時から朝までごみ取り作業に追われました。








  2010 年 2 月 26 日 (金)


    岐阜大学フェア in 飛騨高山

                  





 岐阜大学や県の試験研究機関の研究成果を紹介する 「岐阜大学フェア in 飛騨高山」 が 「ひだホテルプラザ」 で開催されました。

 当研究所からは、清流魚 「カジカ」 の簡易的な養殖技術の確立をパネルで紹介するとともに、水槽でカジカを展示しました。水槽展示されているカジカに多くの来場者が足を止め、出展者に質問が寄せられました。








  2010 年 2 月 25 日 (木)


    ウシモツゴ勉強会

                  





 関市立瀬尻小学校において、ウシモツゴの飼育を担当する児童が交代するにあたり、ウシモツゴに関する勉強会が開催されました。

 当研究所の職員は、指導者への専門技術の補助として参加しました。この勉強会は、飼育を担当する 4 ・5年生の児童を対象に、「ウシモツゴについて」、「外来種について」、「飼育方法について」 講義を行いました。その後、児童から飼育に関する質問があり、参加した児童達は飼育を通した保全活動に積極的に参加する必要性を感じてくれたようです。






  2010 年 2 月 24 日 (水)


    渓流で魚類調査

                  





 今年2回目の魚類調査を行いました。今回の調査では、アマゴ ・イワナ ・カジカ大卵型・タカハヤが確認されました。

 まだ雪の残る中での作業でしたが、気温が上がり、ジャンパーは必要ありませんでした。これから寒さとの戦いはなくなりそうですが、花粉症の職員にとっては寒さよりはるかに恐ろしい敵 “スギ花粉” との戦いがぼちぼち始まりそうです。




アマゴ




カジカ大卵型






  2010 年 2 月 23 日 (火)


    こうなご

                  





 写真の魚は、スズキ目イカナゴ科イカナゴ属に分類されるイカナゴという海水魚です。

 イカナゴは、全国に生息しており、伊勢湾でも重要な漁業対象種です。伊勢湾では “こうなご” と呼ばれており、海に回遊したサツキマスの重要な餌にもなっています。今年は豊漁のようなので、われわれが放流したサツキマス (関連記事 : 2009年 12月 14 ・17 ・28日) も “こうなご” を腹一杯食べて大きくなって欲しいところです。






  2010 年 2 月 22 日 (月)


    カジカの引っ越し

                  





 カジカの飼育水槽の移し替えを行いました。

 カジカは、淡水で飼育するようになる稚魚期以降は、タライで自作した水槽で飼育しています。成長とともに水槽が手狭になるので、その都度、いくつかの水槽に分けたり、大きな水槽に移しています。




計数しながら移し替え






  2010 年 2 月 21 日 (日)


    ビオトープ作り

                  





 希少魚保全のためのビオトープ作りがあり、当研究所から 2名が参加しました。

 当日は関係者や地域の方々が 30名ほど集まり、魚の住みやすさや、子供たちが観察できるように工夫しながらビオトープを作りました。ビオトープの外観はほぼ完成し、後は水をためて様子を見ることにしました。






  2010 年 2 月 19 日 (金)


    メコンオオナマズ学術調査委員会

                  





 岐阜県世界淡水魚園水族館アクア ・トト ぎふにおいて 「第7回メコンオオナマズ学術調査委員会」 が開催され、当研究所から 2名が委員として参加しました。

 メコンオオナマズの生態等については未解明な部分が多いため、岐阜県世界淡水魚園水族館アクア ・トト ぎふで飼育し、メコンオオナマズの種の保存に寄与することを目的として、メコンオオナマズ学術調査委員会が設立されています。今回は、メコンオオナマズの飼育経過や発音についての報告がありました。






  2010 年 2 月 18 日 (木)


    特定外来生物移入防止研修会

                  





 揖斐総合庁舎において 「特定外来生物移入防止研修会」 が開催されました。

 この研修会は、揖斐川上流水源地域の豊かな自然環境を保全するために行われています。今回は、当研究所からも職員が講師として出席し、「生物多様性の保全と意義」 について 1時間程度の講演を行いました。そのほか、外来生物の影響や外来魚駆除の実例についての講演がありました。








  2010 年 2 月 17 日 (水)


    生態系に配慮した増殖指針作成事業 年度末報告会

                  





 東京都港区の南青山会館で開催された 「生態系に配慮した増殖指針作成事業 年度末報告会」 にオブザーバー参加しました。

 この事業は、種苗放流ではなく、主に産卵場造成による魚類の増殖について研究を行うものです。渓流魚、アユ、コイ ・フナ、オイカワ、カジカの産卵場を造成し、その増殖効果を調べる実践的な研究が紹介されました。






  2010 年 2 月 16 日 (火)


    人工海水の準備

                  





 当研究所では、カジカの仔稚魚の飼育に使う海水は、人工海水を使っています。人工海水は、食塩 ・にがり ・重曹などの主要な成分を調合して自作する場合 (関連記事 : 2月 2日) と、市販の人工海水の素を水に溶かして作る場合とがあります。

 今回は、市販の人工海水の素を水に溶かして作りました。作った人工海水は 100%の濃度 (海の水と同じ塩分濃度) で、必要に応じて薄めて使っています。








  2010 年 2 月 15 日 (月)


    井戸水殺菌灯の確認ランプの交換

                  





 井戸水の殺菌灯が稼働しているかどうかを確認するランプが切れたので交換しました。

 交換作業そのものは家庭での電球交換と変わりませんが、高所から身を乗り出すので、結構恐ろしい作業です。交換の回数が少なくて済む LED電球を購入したいところです。









  2010 年 2 月 12 日 (金)


    研究成果発表会 (下呂会場)

                  





 平成 21年度の研究成果発表会を下呂市萩原町で開催しました。

 10日の発表会と同様、「人と魚が共存する豊かな水域環境の創出と水産業の振興」 をメインテーマとして、第 1セッション 「水産物の地域特産品づくりをめざして」 および第 2セッション 「健全な水域生態系の保全をめざして」 で、計 8課題の最新の研究成果を発表しました。当日は、約 90名の方々に来場していただき、盛況のうちに終了することができました。






  2010 年 2 月 11 日 (木)


    漁場環境調査指針作成事業 年度末報告会

                  





 東京都港区の南青山会館において、「平成 21年度漁場環境調査指針作成事業 年度末報告会」 が開催されました。

 この事業は、水産庁からの受託事業で、(独) 水産総合研究センター中央水産研究所がチームリーダーとなって、当研究所など 9県の研究機関、市民団体、埼玉大学で行っています。各機関の今年度の調査結果報告を行い、それをとりまとめている中央水産研究所からはこの 2年間の全体のデータから得られた評価指針が報告されました。






  2010 年 2 月 10 日 (水)


    研究成果発表会 (各務原会場)

                  





 平成 21年度の研究成果発表会を各務原市で開催しました。

 今回の発表会は 「人と魚が共存する豊かな水域環境の創出と水産業の振興」 をメインテーマとして、第 1セッション 「水産物の地域特産品づくりをめざして」 および第 2セッション 「健全な水域生態系の保全をめざして」 で、計 8課題の最新の研究成果を発表しました。当日は、約 80名の方々に来場していただき、盛況のうちに終了することができました。






  2010 年 2 月 9 日 (火)


    カジカがふ化しました

                  





 ふ化水槽に収容していたカジカの発眼卵から次々と仔魚がふ化してきました。

 検卵後の発眼卵は、ふ化水槽に吊したザルに収容していました。ふ化した仔魚は、このザルの網目を抜けて水槽内を泳ぎ回っています。ここから回収した仔魚を仔稚魚飼育水槽に移し、人工海水の中で 1ヶ月半程度飼育します (関連記事 : 2月 1 ・2日)。




ふ化水槽




ふ化直後の仔魚 (全長 約 5mm)




仔魚の飼育水槽






  2010 年 2 月 6 日 (土)


    研究所ホームページに 「環境教育」 ページを追加

                  





 2月1日、当研究所のホームページ内に 「環境教育」 ページを新設しました。

 当研究所では、産業や学術分野に対する情報発信だけでなく、小学生から社会人までのさまざまな年齢層を対象として、水域環境や水生生物に関する教育活動を行っています。また、学校や各種教育機関に対して、専門知識や技術面での支援を行っています。水域環境や水生生物に関する教育活動を行う際に、この 「環境教育」 ページを参考としていただければ幸いです。








  2010 年 2 月 5 日 (金)


    冬場の必需品 − ロングカバーの手袋

                  





 われわれの職場では、調査でも研究でも水から離れることはできません。氷が張るような水温でも 「冷たいから」 などという理由で水に触らないことなど許されません。そんなときに大活躍しているのがこのロングカバーの手袋です。カバーが肘より上に来るため、滅多なことでは水が入ってきません (河川調査で夢中になっているとたまに水没しますが…)。

 これが販売される前は、家庭用の丈の短いゴム手袋で作業していたそうです。当然水深のある場所に手を入れられる訳もなく、冬場の調査研究は制約を受けていたことでしょう。そう考えるとこの手袋、冬期の研究を飛躍的に発展させた偉大なる発明品といえなくもありません。







調査での使用例
(2009年11月24日 : アマゴ産卵床の調査






  2010 年 2 月 4 日 (木)


    水路での間伐材の設置による淵の造成

                  





 小川は、小さな水域ですが、さまざまな魚種が産卵や成長に利用する重要な場所です。しかし 現在、その多くは護床・護岸されて、浅くて流れが単調な 「水路」 につくり変えられており、魚が暮らしにくい環境になってしまいました。

 そこで、当研究所では、水路に魚が定着しやすくなるよう、間伐材を使って 「淵」 を造成してみました。この研究では、2007 ・2008年に下呂支所の実験水路で調査を行い、淵を造成した区間と、何もしないそのままの状態の区間 (淵のない区間) とで、魚の生息量を比べました。








間伐材で造成した淵










10月の遊泳魚の生息量の調査結果




 調査の結果、造成前 (2007年10月) は、遊泳魚 (ウグイ ・アブラハヤ ・カワムツ ・アマゴなど) の生息量は同程度でしたが、造成後 (2008年10月) は、淵を造成した区間が、淵のない区間よりも生息量が多くなりました。また、アブラハヤやカワムツについては、淵の造成後に初めて稚魚の生息が確認されるようになり、造成の効果を裏付けることができました。

 今回造成した淵は、簡素な構造であり、まだまだ改善の余地があります。ただし、費用も大型機械も必要なく、身近な材料を用いて手作業で実施できるという長所を持っています。資源量の増大または希少魚の保全のために、水路の有効活用が注目されています。安価で平易に実施できるこの方法は、実用的な手段のひとつになるものと考えられます。




カワムツ




アブラハヤ






  2010 年 2 月 3 日 (水)


    巡回指導

                  





 下呂市内の養殖業者への巡回指導を行いました。

 下呂市内の養殖業者 5軒を訪問し、生産魚の流通状況や魚病の発生状況について聞き取りを行うとともに、昨秋に採卵した種苗の生育状況を確認しました。また、採卵作業の点検と改善点等について意見交換を行いました。






  2010 年 2 月 2 日 (火)


    人工海水の準備

                  





 下呂支所では、先月からカジカの採卵を続けており、初期の卵はそろそろふ化の時期を迎えます。ふ化に備えて、人工海水の準備が始まりました。

 カジカの仔稚魚は、ふ化直後から海水で飼育します。内陸部にある当研究所では海水を採取することができないので、カジカの仔稚魚の飼育には人工海水を用いています。食塩 ・にがり ・重曹などの主要な成分を調合して人工海水を自作しています。






ふ化仔魚の飼育水槽に入れて溶かす






  2009 年 2 月 1 日 (月)


    カジカの検卵作業

                  






 
現在、下呂支所ではカジカの採卵を続けています。

 産み付けられた卵は、卵管理用の水槽で管理しています。初期に採取した卵では、発生が進み、眼球が確認できる段階 (発眼期) となりました。この段階になると、塊だった卵をほぐしながら死卵や水カビの除去作業 (検卵作業) を行い、ふ化用の水槽に移してふ化を待ちます。





死卵や水カビをピンセットで除去








記 事


大雨による増水

岐阜大学フェア
in 飛騨高山

ウシモツゴ勉強会

渓流で魚類調査

こうなご

カジカの引っ越し

ビオトープ作り

特定外来生物
移入防止研修会

生態系に配慮した
増殖指針作成事業
年度末報告会

人工海水の準備

井戸水殺菌灯の
確認ランプの交換

研究成果発表会
(下呂会場)

漁場環境調査
指針作成事業
年度末報告会

研究成果発表会
(各務原会場)

カジカが
ふ化しました

研究所
ホームページに
「環境教育」
ページを新設

冬場の必需品 −
ロングカバーの手袋

水路での間伐材の
設置による淵の造成

巡回指導

人工海水の準備

カジカの検卵作業




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