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せかぶ日誌
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< 12 月  2 月 >



  2010 年 1 月 29 日 (金)


    渓流で魚類調査

                  





 2ヶ所の渓流で魚類相調査を行いました。

 新年になって初めての野外調査であり、正月の不摂生がたたってエレクトリックショッカー (総重量 20kg) を背負っての川遡りはしんどかったですが、なんとか無事終えることができました。1ヶ所ではアマゴ ・イワナ ・カワヨシノボリ、もう 1ヶ所ではカジカ大卵型 ・アブラハヤ ・アマゴ ・ニジマスが確認されました。




アマゴ




イワナ






  2010 年 1 月 28 日 (木)


    アオサギ

                  










入ったはいいが、出口が見つからなくて
養魚池の中でおろおろしているアオサギ

延享2年 1745年 飛州志 飛州誌
食用鳥 鵁? アヲサギ 青鷺 アオサギ


叱ってから 放逐






  2010 年 1 月 27 日 (水)


    川のスズキ

                  





 スズキは、本来は海の魚ですが、淡水への適応能力を持っており、一時的に川に遡上してくる 「周縁性淡水魚」 でもあります。

 岐阜県内では、木曽川や長良川の下流域でのスズキの確認例があります。江戸時代後期に著された 「新撰美濃志」 では、美濃國羽栗郡笠松村 (現在の羽島郡笠松町) の項目に “ 『木曾川』 は村の南にあり。圓城寺村 (現在の笠松町円城寺)、当村 (笠松村のこと) の辺にて鱒、年魚 (アユ)、鱸 (スズキ) 等の諸魚をとる” と記述されています。漁業対象種としてサツキマスやアユのほか、スズキが挙げられているところを見ると、当時の木曽川には、まとまった量のスズキが遡上していたのかもしれません。






  2010 年 1 月 26 日 (火)


    第2回 養魚講習会

                  





 本年度第 2回の養魚講習会を中濃総合庁舎の大会議室で開催しました。

 講習では、サケ科魚類養殖における防疫技術、新規アユ系統に関する取り組み等について説明を行いました。








  2010 年 1 月 25 日 (月)


    アマゴのアルビノ

                  





 当研究所では、アマゴのアルビノ (白化個体) を系統保存しています。この冬に生まれた稚魚も無事に餌付き、順調に育っています。

 アルビノ (白化個体) とは、先天的に黒色の色素をつくる能力がない個体のことです。魚類を含めさまざまな動物でごくまれに出現しますが、自然界で生き残る個体は少ないと考えられ、発見されるとよくニュースになります。鳥類やほ乳類では名前の通り白い個体が多いですが、魚類では黄色っぽくなるものが多いようです。

 当研究所のアマゴのアルビノは、通常の系統のアマゴの中から突然変異によって出現した個体を初代親魚とし、交配を繰り返してアルビノ系統として固定したものです。




通常の個体 (中央) と アルビノ (周囲)






  2010 年 1 月 22 日 (金)


    小学生へのウシモツゴ飼育に関するアンケート

                  





 これまで、せかぶ日誌で何度かご紹介している 「ウシモツゴを守る会」 の活動の一環として、ウシモツゴの飼育を行っている関市立瀬尻小学校へ、飼育に関するアンケート調査への協力依頼へ行きました。

 この調査は、ウシモツゴの飼育など実践的学習が、小学生にどのような影響を与えるのかを把握し、今後の希少生物に関する環境教育のあり方を考えていく目的で実施しており、快く協力して頂けることになりました。




ウシモツゴ






  2010 年 1 月 21 日 (木)


    冷え込みが続く

                  





 寒い日が続きます。つららがどんどん成長してきます。








  2010 年 1 月 20 日 (水)


    配管の修理

                  





 下呂支所で井戸水の配管の修理を行いました。

 先日、F号池の配管が老朽化により破損し、水もれが止まらなくなりました。この配管は 「岐阜県冷水魚養殖試験場」 の時代から使用しているもので、設置からすでに 50年が経過しています。古い配管を撤去した後、止水栓の取り付けを行いました。










  2010 年 1 月 19 日 (火)


    岐阜大学応用生物科学部3年生が来訪

                  





 岐阜大学応用生物科学部 3年生 35名が、水棲生物識別実習の一環として本所に来訪しました。

 この実習では、当研究所の職員が 「岐阜県の研究機関の概要」、「水田 ・水路における水質 ・物理環境と水棲生物相との関係解明」、「淡水魚の絶滅危惧種とその減少要因」 について講演しました。学生の皆さんは、とても熱心にメモをとりながら講演を聞いていました。また、実験室や飼育室の見学では、初めて見る大規模水槽の設備や魚類の仔稚魚などに興味を持っていた様子でした。








  2010 年 1 月 18 日 (月)


    魚類へい死に関する研修会

                  





 平成 21年度魚類へい死に関する研修会が岐阜県地球環境課により開催され、当研究所も参加しました。

 岐阜県保健環境研究所から河川における魚類へい死の原因究明について調査方法等の講義があり、当研究所からは、河川で発生する魚病の概要や診断用の魚のサンプリング方法について説明を行いました。その後、実験室で実習を行いました。






  2010 年 1 月 15 日 (金)


    カジカが産卵しています

                  





 カジカの産卵が真っ盛りとなりました。

 カジカは、水槽に設置した産卵巣の屋根の部分に卵を産み付けます。河川では産み付けられた卵は、雄の親魚によってふ化まで保護されますが、種苗生産では次から次へと卵を産ませるために、親魚はそのままにして、卵だけを別の水槽に移して管理しています。








  2010 年 1 月 14 日 (木)


    除雪

                  





 下呂支所でもまとまった量の積雪となりました。朝から職員総出で雪かきしています。










日中でも気温は氷点下で、
タモ網が数分で凍る





何の支えもなく自立可能






  2010 年 1 月 13 日 (水)


    雪の中での飼育管理

                  





 県内各地で大雪となり、各務原市の本所でも積雪がありました。

 普段は、あまり雪が降りませんが、敷地内に設置してある水槽の上にも数センチの雪が積もっていました。飼育している魚の世話は、中止するわけにはいかないので、雪の中で作業しています。




吹雪の中で作業






  2010 年 1 月 12 日 (月)


    アマゴ・ヤマメの稚魚

                  





 昨年の秋に採卵と人工受精を行い、12月にふ化したアマゴやヤマメの稚魚がだいぶ大きくなってきました。完全に餌付いていて、エサが撒かれると水面に集まってきます。






  2010 年 1 月 11 日 (月)


    電照によるアユの成熟時期の調節

                  





 本所では、全雌アユ (子持ち鮎) 生産用の雄親魚を飼育しています。

 この親魚は、商品価値の高い “子持ち鮎” の生産に欠かせない貴重な魚なので、出来るかぎり寿命を延ばして有効利用しなくてはなりません。しかし、アユの寿命は 1年であるため、通常の飼育条件では、秋の繁殖期になると、この親魚も成熟して死んでしまいます。

 そこで当研究所では、水中蛍光灯をつけて夏の日照条件を再現することにより、これらの個体の成熟を抑制しています。この操作によって、現在も多くの個体が生き残り、活発に餌を食べ続けています。









  2010 年 1 月 8 日 (金)


    カジカ産卵中

                  





 産卵中と思われるカジカ小卵型の雌雄が巣 (鉄製アングル材) から並んで頭を出していました。黒くて大きい方が雄です。









  2010 年 1 月 7 日 (木)


    今日も雪

                  





 昨年末からまったくよく降ります。アオサギも必死で食べ物を探しに来ているのでしょう。






  2010 年 1 月 6 日 (水)


    カジカの産卵準備

                  





 下呂支所で飼育中のカジカ小卵型 (せかぶ) の産卵期が始まりました。長良川では 12月に入ると産卵期となるようですが、当研究所の飼育魚の場合は例年 12月下旬からです。

 カジカは、河川では大きな石の下に雄が巣を守り、そこに雌が訪れて卵を産み付けますが、当研究所では、水槽に産卵巣となる瓦や鉄製アングル材を入れて産卵させています。




鉄製アングル材を入れた水槽




産卵間近の雌の親魚






  2010 年 1 月 5 日 (火)

    小学校への巡回指導

                  





 岐阜県漁業協同組合連合会が実施している 「アマゴ ・ヤマメ里親教室」 で、県内の小学校 34校に下呂支所から発眼卵を提供しました (関連記事 : 2009年11月12日)。そのうちヤマメの発眼卵を提供した 1校から、ふ化した仔魚の飼育方法について問い合わせがあったため、巡回指導を行いました。

 ふ化仔魚は、与えている餌の量が少なかったため、成長にばらつきが出ていました。そこで、餌を一日に 4〜6回に分けて与えて、ふ化仔魚の餌の食べ方のばらつきをなくすように指導しました。




ヤマメの仔魚






  2010 年 1 月 4 日 (月)


    トラックの水槽

                  





 トラックから水槽や酸素ボンベを下しました。

 トラックは、魚の輸送のほか、大型の器材などの輸送にも使用しており、必要に応じて水槽や酸素ボンベを搭載したり取り外したりしています。




底板の取り外し




鉄枠を下ろす




酸素ボンベの取り外し




あおりを閉じて完了







  2010 年 1 月 3 日 (日)


    年末年始の飼育管理

                  





 本所で飼育中のアユ仔魚の餌には、配合飼料のほか、シオミズツボワムシという動物プランクトンを使用しています(関連記事 : 2009年11月3日)。

 このワムシの培養では、プランクトンネットによるワムシの回収 ・アユの水槽への投入 (給餌) ・培養バケツの再設置 ・掃除用マットの交換といった作業が毎日必要です。年末年始も職員が交代で出勤して作業にあたりました。




プランクトンネットでワムシを集める作業






  2010 年 1 月 2 日 (土)


    年末年始の飼育管理

                  






 
下呂支所では、当番の職員が飼育池のスクリーンの掃除や給餌機への餌の補充などを行いました。









  2010 年 1 月 1 日 (金)


    年末年始の飼育管理

                  





 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。


 本所では、元旦から当番の職員が出勤して、水槽の掃除や給餌機の餌の補充などを行いました。




アユ








記 事


渓流で魚類調査

アオサギ

川のスズキ

第2回 養魚講習会

アマゴのアルビノ

小学生への
ウシモツゴ飼育に
関するアンケート

冷え込みが続く

配管の修理

岐阜大学 応用生物
科学部 3年生が来訪

魚類へい死に
関する研修会

カジカが
産卵しています

除雪

雪の中での飼育管理

アマゴ ・ヤマメの
稚魚

電照によるアユの
成熟時期の調節

カジカ産卵中

今日も雪

カジカの産卵準備

小学校への巡回指導

トラックの水槽

年末年始の飼育管理

年末年始の飼育管理

年末年始の飼育管理



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