トップページ



せかぶ日誌
バックナンバー





2009 年 10 月

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

< 9 月  11 月 >



  2009 年 10 月 31 日 (土)


    アジメドジョウの黄変個体

                  





手前側が黄変個体、上側と奥側は通常個体


 
長良川水系でアジメドジョウの黄変個体が見つかりました。これは、全長 8cmほどの成魚で、地元の漁業者の方から提供されたものです。

 アジメドジョウの黄変個体は、これまでにも木曽川水系で見つかっていますが、いずれもまれな例です。黄変個体は、体表の色素が減少または消失しているもので、自然界では非常に珍しいものです。






  2009 年 10 月 30 日 (金)


    岐阜大学フェア

                  






 
岐阜大学祭の一環で行われた岐阜大学フェアに出展し、当研究所の研究成果 「雌のアユだけを生産する技術の開発」 をパネルで紹介しました。

 当研究所では、高値で取引される 「子持ちアユ」 を効率的に生産するために、雌から雄への性転換技術を応用することにより、雌のアユだけを生産できる精液 (全雌化精液) を開発しました。さらに精液の効率的な利用方法を開発し、雌のアユだけを量産することに成功しました。現在、全雌化精液を販売しています。







  2009 年 10 月 29 日 (木)


    ため池で外来魚駆除

                  






 
地元の方々と協力して、28日にため池で外来魚駆除を行いました。

 池の底にたまった泥に足がはまって作業は難航しましたが、曳網やタモ網で魚を取りました。その結果、2尾のオオクチバスを駆除することができました。それ以外には、アブラハヤ ・タカハヤ ・カワヨシノボリなどが確認されました。






  2009 年 10 月 28 日 (水)


    絶滅危惧種の勉強会

                  






 
岐阜市立長良西小学校において、淡水魚の絶滅危惧種に関する勉強会が開催されました。

 今回の勉強会は、長良西小学校の総合学習の授業の中で、「環境コース」 という環境分野に興味のあるグループに所属する 6年生 33名に対して、「淡水魚の絶滅危惧種の減少原因について」 と題した講演を行いました。その後、最近の河川環境に関する質疑があり、「ブラックバスを釣ったらどうしたらいいの?」 といった質問がありました。






  2009 年 10 月 27 日 (火)


    魚類放流体験学習会

                  






 
関市立武儀西小学校において、岐阜県漁業協同組合連合会による魚類放流体験学習会が開催されました。

 今回の魚類放流体験学習会では、当研究所の職員がアマゴについて講演を行いました。講演後は近くの川でアマゴの放流体験を行いました。こどもたちは、スモルト (海に回遊するタイプ) およびパー (川に残留するタイプ) のアマゴの違いを観察しながら 1尾ずつ丁寧に放流していました。









  2009 年 10 月 26 日 (月)


    アマゴやヤマメの採卵と人工受精

                  






 下呂支所でアマゴやヤマメの採卵と人工受精を実施中です。

 今週の作業では、アマゴ 1系統、ヤマメ 3系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。各系統の親魚の成熟度合いに応じて、引き続き採卵と人工受精を行う予定です。




雨の中で親魚の取り上げ作業






  2009 年 10 月 25 日 (日)


    第7回 水土里の路ウォーキング大会

                  






 
下呂市萩原町で 「第 7回 水土里の路ウォーキング大会 〜水土里の体験スタンプラリー〜」 が開催されました。

 当研究所では、スタンプラリーのスタート地点となった下呂総合庁舎に水槽や研究紹介パネルを展示しました。





試験生産中のカジカ小卵型を水槽で展示






  2009 年 10 月 24 日 (土)


    第23回 岐阜県農業フェスティバル

                  






 
「第23回岐阜県農業フェスティバル」 が 24 ・25日に岐阜県庁周辺で開催されました。岐阜の農産物 ・特産品が集まる “食と農の一大イベント” と題して、多くの県産品の紹介やイベントが行われました。

 当研究所では、岐阜アリーナの施設内にブースを設け、地域ブランド研究 「清流魚カジカの養殖技術の確立」 の紹介や水槽展示を行いました。







カジカを使った新メニューの試作品
(カジカの甘酢あんかけ)






  2009 年 10 月 23 日 (金)


    ウシモツゴの調査

                  






 
今月も 「ウシモツゴを守る会」 によるウシモツゴの生息状況の調査を行いました。また、新たな放流対象池を選定するため、いくつかの池の生物調査や水質調査も実施しました。今回の調査結果をもとに、さらなる検討を重ねて放流池の選定を行いたいと考えています。






  2009 年 10 月 22 日 (木)


    アマゴやヤマメの採卵と人工受精

                  






 
下呂支所でアマゴやヤマメの採卵と人工受精を実施中です。

 今週の作業では、アマゴ 4系統、ヤマメ 1系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。各系統の親魚の成熟度合いに応じて、来週以降も採卵と人工受精を行う予定です。




親魚の選別作業 (成熟が完了した個体を
選び出して、採卵と人工受精に使用する)





採卵作業






  2009 年 10 月 21 日 (水)


    魚類放流体験学習会

                  






 
可児市立広見小学校において、岐阜県漁業協同組合連合会により魚類放流体験学習会が開催されました。

 今回の魚類放流体験学習会は、4年生 135名を対象に行われました。当研究所の職員が 「岐阜県の水産業について」、「コイのおはなし」 の 2題の講演を行いました。講演後は近くの川でコイの放流体験を行い、こどもたちは大きな歓声をあげながらコイを放流していました。






  2009 年 10 月 20 日 (火)


    国体に向けた新たな産品開発研究シンポジウム

                  






 
各務原市の 「テクノプラザ岐阜」 において、「国体に向けた新たな産品開発研究シンポジウム」 が開催されました。

 当研究所の職員は 「清流カジカの養殖技術」 について発表しました。シンポジウム終了後は、カフェテリアの特設会場において、各産品の展示ブースの見学会や試食会が開催されました。






カジカを使った新メニューの試作品






  2009 年 10 月 19 日 (月)


    大阪府立大学の野外調査

                  






 
大阪府立大学 生態 ・系統研究室の水生生物と生息環境の関係を調べることを目的とした野外調査が、河川環境楽園内の実験水路で実施されました。

 当研究所の職員は、計測機器による水温や溶存酸素量の連続計測法や、ウィンクラー法による溶存酸素量の分析についての説明および実験補助を行いました。水中の溶存酸素量を短い間隔で連続計測することで、水生植物による光合成や、大気中からの ばっき (ばっき : 流水に大気から酸素が供給される現象) について、より正確に把握できることが分かりました。







  2009 年 10 月 18 日 (日)


    ため池で外来魚駆除

                  






 
地元の方々と協力して、ため池で外来魚駆除を行いました。

 この日は、ため池の水を抜き、外来魚を駆除する予定でした。しかし、外来魚は全く捕獲されず、ドジョウやスジエビが大量に捕獲されました。このため池は、数年前に池の水を抜いたときにはオオクチバスが発見され、駆除されています。つまり、池を干した後に、外来魚の密放流はされていなかったことになります。外来魚がいなければ、在来種がこんなにたくさん生存できることを改めて実感しました。なお、この活動は 「第 30回全国豊かな海づくり大会 〜ぎふ長良川大会〜」 の協賛行事として、県内各地で実施されています。








  2009 年 10 月 17 日 (土)


    人工産卵河川に野生のアマゴ親魚が遡上

                  






 
先月 26日に産卵場の造成作業を行った人工産卵河川で、野生のアマゴ親魚の遡上を確認しました。

 今後、引き続き現地調査を行って、このアマゴの産卵地点を確認する予定です。





遡上してきたアマゴ






  2009 年 10 月 16 日 (金)


    渓流で魚類調査

                  






 
渓流でアマゴの稚魚放流個体の追跡調査を行いました。

 今回は、春に試験放流したアマゴの稚魚 (関連記事 : 6月 18日) の生残状況を調査しました。満 1歳で成熟した雄が予想より多かったのが驚きで、しかも、いずれの個体も高成長を遂げていました。






  2009 年 10 月 15 日 (木)


    アマゴの親魚放流

                  





放流した雌アマゴ (奥側)と
ペアとなった
野生の雄アマゴ (手前側)


 
アマゴの親魚放流 (十分に成熟した親魚を産卵場付近に放流し、自発的に産卵させる増殖方法)を2河川で行いました。

 1河川では、先日 「人工産卵場」 の造成を行った場所 (関連記事 : 10月 12日) に雌 ・雄の親魚を放流しました。もう 1河川では、雌の親魚だけ放流しており、雄の親魚は川にいる野生の個体を利用して、産卵が可能かどうか検証します。両方とも良好な結果が得られることを祈って放流しました。




川底を掘って産卵床を形成する雌アマゴ






  2009 年 10 月 14 日 (水)


    アマゴ野生魚の精液の採取

                  






 
アマゴの半天然魚 (天然魚の雄と養殖魚の雌を交配した魚) を作出するため、渓流でアマゴ天然魚の精液の採取を行ないました。

 貴重な天然魚資源にできる限りダメージを与えないようにするため、採捕した雄アマゴは、精液を採取した後、ただちに元の場所に放流しました。精液は保冷して運び、下呂支所で飼育中のアマゴ養殖魚の雌から採卵して交配しました。





成熟した雄のアマゴ






  2009 年 10 月 13 日 (火)


    アマゴやヤマメの採卵と人工受精

                  






 
下呂支所で、アマゴやヤマメの採卵と人工受精が始まりました。

 今後、11月上旬まで、成熟した親魚を選び、採卵と人工受精を順次行う予定です。




飼育池から 親魚の候補を取り上げる作業




親魚の選別作業 (成熟が完了した個体を
選び出して、採卵と人工受精に使用する)




採取した 卵 (左) と 精液 (右)




受精させた後、卵を円筒形の収容
水槽に入れて井戸水で養成する






  2009 年 10 月 12 日 (月)


    渓流で人工産卵場を造成

                  






 
益田川漁業協同組合の協力のもと、渓流でアマゴの 「人工産卵場」 の造成を行いました。

 今回選んだ渓流は、アマゴの産卵に適した場所がなく、さらに親魚がほとんどいないという厳しい状況でした。そこで、人工産卵場を造成するとともに、親魚放流 (十分に成熟した親魚を産卵場付近に放流し、自発的に産卵させる増殖方法) も併せて実施して、これらによる増殖効果を検討することにしました。

 今回の事例は、人工産卵場の規模が小さいことから、造成作業は簡単だと楽観していました。しかし、付近にあった小礫をあっけなく使い切ってしまい、数十m上流から何回も往復して持ってくる羽目になりました。担当職員の 「簡単に済みます」 という言葉に騙されながらも、造成作業に協力して下さった漁業協同組合の方々に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

 今後は、放流した親魚の産卵行動を観察し、産卵後に卵の生残状況を調査する予定です。





完成した人工産卵場






  2009 年 10 月 11 日 (日)


    サツキマスの潜水調査

                  






 
サツキマスの遡上状況を調べるため、7日に今年度最後の潜水調査を行いました。

 発見数は少なかったですが、初夏のころの銀色の体色が変化して、婚姻色がかなり明瞭になってきました。なお、調査地周辺は、幸いにも台風18号の進路から外れ、心配したほどの増水は起こらずに済んだため、サツキマスへの影響は軽微だったようです。







  2009 年 10 月 10 日 (土)


    人工産卵河川で物理環境の調査

                  






 
先月に産卵場の造成作業を行った人工産卵河川 (関連記事 : 9月 26日) で、物理環境の調査を 9日に実施しました。

 この調査では、水深・流速・水面幅の測定と礫サイズを記録しました。これらを造成前のデータと比較し、アマゴやイワナの産卵に適した場所が、今回の造成によってどれくらい増えたかを明らかにする予定です。









  2009 年 10 月 9 日 (金)


    ウシモツゴを守る会

                  






 「ウシモツゴを守る会」 の会議が 7日に関市役所で開催されました。

 「ウシモツゴを守る会」 は、ウシモツゴの保護と生息地の復元を目的とした官民横断組織で、岐阜・美濃生態系研究会、岐阜県世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ、関市、美濃市、岐阜県博物館、当研究所が参加し、平成 17年 7月に発足し、活動を続けています。当日は関係者を含めて約 15名が集まり、今後の放流活動や 「第 30回全国豊かな海づくり大会 〜 ぎふ長良川大会〜」 への協力体制について話し合い、会議の後、放流の候補地の池を確認しました。










  2009 年 10 月 8 日 (木)


    台風18号が接近 ・通過

                  






 
台風 18号の接近 ・通過に伴って県内全域に警報が発令され、本所 ・下呂支所とも職員が一晩中待機して、施設や飼育池の維持管理にあたりました。




暴風雨の中、配水池のスクリーンの掃除






  2009 年 10 月 7 日 (水)


    カジカ養殖研究会

                  





会員向け機関紙 「鰍の声」



 
「第 3回 カジカ養殖研究会 意見交換会」 を下呂支所で開催しました。

 当研究所では、カジカ類の養殖技術の改良や普及に取り組んでいます。「カジカ養殖研究会」 は、カジカの養殖に取り組んでいる方々が養殖技術や商品化に関する情報交換をし、新たな特産品化を目指して研究を進めるために設けられた研究会です。

 今回の意見交換会では、カジカのブランド名の検討、仔稚魚に与える飼料、病気対策、産品開発シンポジウムなどの話題について話し合いました。




試験養殖中のカジカ小卵型
たらいの中の黒い部分が すべてカジカ




たらいの中の拡大写真






  2009 年 10 月 6 日 (火)


    岐阜市立長森南中学校 「総合的な学習 環境ツアー」

                  






 
河川環境楽園において、岐阜市立長森南中学校 1年生 「総合的な学習 環境ツアー」 が開催されました。

 当研究所の職員は 「カワゲラウオッチング」 の講師を担当し、水生生物の採集や分類の方法、水質判定の手順について説明しました。参加した 166名の生徒たちは、見慣れない小さな水生生物を見つけては喜びながら楽しく過ごしていました。さらに、パックテストおよび指標生物によって水質を判定し、川の水質と生物との関係を考えるきっかけになったようです。







  2009 年 10 月 5 日 (月)


    サツキマスの輸送

                  






 
本所で飼育していたサツキマスを水槽付きのトラックで下呂支所に輸送しました。

 このサツキマスは、5月に長良川で採捕された後、本所で飼育していたものです (関連記事 : 5月 11日)。下呂支所では、このサツキマスを親魚として採卵と人工受精を行い、放流種苗の試験生産に取り組む予定です。









  2009 年 10 月 2 日 (金)


    関市立瀬尻小学校
    「5年生長期宿泊体験学習 ・川づくり淡水魚調査」

                  





 
関市立瀬尻小学校 「 5年生長期宿泊体験学習 ・川づくり淡水魚調査」 が開催されました。

 当研究所の職員は、ウシモツゴの野生復帰に取り組んでいる池において、ウシモツゴの保全活動や調査内容について説明を行いました。その後、児童たちは、かご網による生物採集を体験し、ウシモツゴ ・ドジョウ ・スジエビと触れ合いながら楽しく過ごしていました。ウシモツゴの保全活動を知ることで、人と自然環境との関係のあり方について考えることができたようです。







ウシモツゴ






  2009 年 10 月 1 日 (木)


    魚類放流体験学習会

                  






 
中津川市立落合小学校において、岐阜県漁業協同組合連合会により魚類放流体験学習会が開催されました。

 今回の魚類放流体験学習会は、4年生 43名を対象に行われました。当研究所の職員が 「研究所の紹介」、「中津川市落合付近に生息する魚の紹介」、「ニジマスについて」 の 3題の講演を行いました。講演後は学校内の池でニジマス釣りとつかみ取りを行い、児童は元気にニジマスと戯れていました。












記 事


アジメドジョウの
黄変個体

岐阜大学フェア

ため池で外来魚駆除

絶滅危惧種の勉強会

魚類放流体験
学習会

アマゴやヤマメの
採卵と人工受精

第23回 岐阜県
農業フェスティバル

第7回 水土里の路
ウォーキング大会

ウシモツゴの調査

アマゴやヤマメの
採卵と人工受精

魚類放流体験
学習会

国体に向けた
新たな産品開発
研究シンポジウム

大阪府立大学の
野外調査

ため池で外来魚駆除

人工産卵河川に
野生のアマゴ
親魚が遡上

渓流で魚類調査

アマゴの親魚放流

アマゴ野生魚の
精液の採取

アマゴやヤマメの
採卵と人工受精

渓流で人工
産卵場を造成

サツキマスの
潜水調査

人工産卵河川で
物理環境の調査

ウシモツゴを
守る会

台風18号が
接近 ・通過

カジカ養殖研究会

岐阜市立
長森南中学校
「総合的な学習
環境ツアー」

サツキマスの輸送

関市立瀬尻小学校
「5年生長期宿泊
体験学習 ・川づくり
淡水魚調査」

魚類放流
体験学習会



11 12 13 14 15 16 17
< 00月 2009 年 00月 >
11 12 13 14 15 16 17
< 9 月 10 11 月 >
せかぶ日誌  岐阜県河川環境研究所




せかぶ日誌のトップに戻る