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せかぶ日誌
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  2009 年 9 月 29 日 (火)


    岐阜県漁業協同組合連合会
     渓流魚の増殖担当者研修会

                   





 岐阜県漁業協同組合連合会の 「渓流魚の増殖担当者研修会」 が 28日に郡上市で開催されました。

 この研修会は、県内各地の漁業協同組合の方々を対象として実施されました。当研究所の職員が渓流魚の発眼卵埋設や産卵場造成についてスライドで解説した後、近くの渓流で造成の実演を行いました。









  2009 年 9 月 28 日 (月)


    平成21年度 第1回 養魚講習会

                   





 当研究所では、下呂総合庁舎大会議室 (下呂市萩原町) において、「第 21年度第1回養魚講習会」 を開催しました。

 「再点検!マス類の種苗生産」 というテーマで行った今回の養魚講習会には、県内各地から 23名が参加しました。「失敗例から学ぶ採卵方法」、「種苗生産時に用いる水産用医薬品の適正使用について」、「現在、河川研が飼育管理しているマス類について」 という 3題を講演し、講演後は、採卵の方法等について意見交換しました。









  2009 年 9 月 26 日 (土)


    渓流魚の人工産卵河川が実現

                   





 当研究所は、馬瀬川上流漁業協同組合や岐阜県下呂土木事務所と連携して、渓流魚の 「人工産卵河川」 の造成を下呂市馬瀬で行いました。

 この人工産卵河川は、2005年の蒲田川 (高山市奥飛騨温泉郷、高原川漁業協同組合管内)、2007年の遠山川 (長野県飯田市、遠山漁業協同組合管内) および 小武川 (山梨県韮崎市、峡北漁業協同組合管内) に続いて国内 4ヶ所目になります。

 今後、実際にアマゴやイワナが産卵に利用するかどうか、どれくらいの卵数が産みつけられるかを調べる予定です。







完成した産卵場 (大石を使ったもの)




完成した産卵場 (丸太を使ったもの)






  2009 年 9 月 25 日 (金)


    人工産卵河川の造成準備

                   





 当研究所では、渓流魚の 「人工産卵河川」 の造成を予定しています。

 渓流魚は、本流から支流に遡上して産卵する傾向があります。しかし、堰堤が建設されて親魚が遡上できない支流が増え、自然産卵が困難になっているのが現状です。今回造成を予定している地域においても、周辺の支流にはいずれも堰堤が建設されているため、自然産卵が困難であるものと考えられます。そこで当研究所では、地元の漁業協同組合や土木事務所と連携して、渓流魚の自然繁殖を助けることを目的として人工産卵河川を造成することとしました。今日は、その予定地で現場の確認や流路の調整を行いました。






  2009 年 9 月 24 日 (木)


    アユの採卵と人工受精

                   





 本所の飼育施設で、アユの採卵と人工受精が始まりました。

 この後、10月下旬にかけて、親魚の成熟度に応じて、採卵と人工受精を随時行う予定です。




親魚の腹部を押して採卵




採取した精液 (左) と 卵 (右)




人工受精




受精卵を水中でステンレス金網に付着させる作業




受精卵を付着させたステンレス金網
これを水槽に設置して孵化させる






  2009 年 9 月 20 日 (日)


    ネコギギの潜水調査

                  





 16日に引き続き、18日に別の 2河川においてネコギギの生息調査を行いました。

 今回も冷たい夜の川に潜り、1河川では、ネコギギの生息が確認できました。しかし、もう 1河川では、今回は生息を確認されませんでした。これがこの区間だけの現象なのか、水系全体の現象なのか、今後、検証が必要です。




真っ暗な川の中を 懐中電灯で照らしながら調査






  2009 年 9 月 19 日 (土)


    ため池の外来魚駆除

                   





オオクチバス


 岐阜市内のため池で外来魚駆除を行いました。

 この日は、ため池の水を抜き、地元の方々とともにため池に入りました。その結果、1000尾以上のブルーギルと 30尾のオオクチバスを駆除することができました。それ以外の魚は、コイやフナの大型個体がほとんどで、小型の魚はほとんど見つかりませんでした。なお、この活動は 「第 30回全国豊かな海づくり大会 〜ぎふ長良川大会〜」 の協賛行事として、県内各地で実施されています。




ブルーギル






  2009 年 9 月 18 日 (金)


    ウシモツゴの調査

                   





 今月も 「ウシモツゴを守る会」 がウシモツゴの野生復帰に取り組んでいる池において、水生生物の生息状況や水質の定期調査が実施されました。

 今回の調査でも、ウシモツゴが順調に繁殖している池が確認できました。また、すべての調査地点で、生物相や水質に問題はないことが把握できました。

 今回はテレビ局による撮影がありました。現場での活動の様子や希少魚保全の重要性を皆さんに広く知っていただく機会になればと考えています。




アブラボテ (左) と ウシモツゴ (右)






  2009 年 9 月 17 日 (木)


    渓流で物理環境の調査

                   





 15日の調査に引き続き、イワナやアマゴの産卵場造成を計画している渓流で物理環境の調査を行いました。

 今回の調査では、川幅・水深・流速の測定と礫サイズの記録を行いました。2日間の調査により、川幅については計 174ヶ所、水深と礫サイズについては計 990ヶ所、流速については 延べ 2970ヶ所分のデータを収集しました。






  2009 年 9 月 16 日 (水)


    ネコギギの潜水調査

                  





 国指定天然記念物であるネコギギ (環境省レッドリスト絶滅危惧 IB類) の生息調査を行いました。

 この調査では、夜間に河川に潜って目視観察を行い、ネコギギの生息の有無を調べました。まだ 9月とはいえ、夜の川は水温が低くなる上、日光がないために川から上がっても体を温めることができません。冷たい思いをしましたが、ネコギギを確認でき、無事調査を終えることができました。




日暮れ前、調査区間の水表面積の測定を実施






  2009 年 9 月 15 日 (火)


    渓流で測量

                   





 イワナやアマゴの産卵場造成を計画している渓流で測量を行いました。

 今回の測量では、詳細な河床勾配を把握するため、調査区間内 88ヶ所とその周辺 35ヶ所の測点で高低差を測定しました。また、調査区間の一部で川幅・水深・流速の測定と礫サイズの記録を行いました。






  2009 年 9 月 14 日 (月)


    渓流で魚類調査

                   





 渓流で魚類の生息状況の調査を行いました。

 今回の調査では、アマゴ・イワナ・カワヨシノボリ・タカハヤ・カジカ大卵型・アジメドジョウ・アカザの 7種の生息が確認されました。




カジカ大卵型






  2009 年 9 月 11 日 (金)


    アユの採捕調査

                  





 当研究所では、放流効果の高い種苗を開発するため、アユの試験放流を行っています。

 この試験放流では、開発中の系統と既存の系統を使用し、両者を識別できるよう一部の鰭を切って放流した後、友釣りによる釣れやすさや冷水病に対する耐性 (生残状況) などを比較しています。

 今回は、調査河川において 4回目の採捕調査を行いました。採捕したアユは、研究所に持ち帰り、系統の確認と体重の測定後、冷水病原因菌の保菌検査を実施中です。







産卵期を控え、成熟が進んだアユ
上: 精巣の発達したオス、下: 卵巣の発達したメス






  2009 年 9 月 10 日 (木)


    魚類放流体験学習会

                   





 岐阜県漁業協同組合連合会の事業である 「魚類放流体験学習会」 に講師として出席しました。

 今回は、瑞浪市立釜戸小学校の 5年生 25人がウナギの放流体験を行いました。当日は、なぜウナギは刺身で食べられないのかなどについて小学校で話をしました。その後、近くの川に移動してウナギを放流しました。ウナギはとても元気がよく、ちょっと油断するとバケツから逃げ出して、小学生のみんなを困らせていました。ウナギは、なぜヌルヌルしているのか、放流したウナギはどこへ行くのかなど、たくさんの質問を受けました。








  2009 年 9 月 7 日 (月)


    アユ漁場の環境調査

                   





 昨年にアユの試験放流を行った河川で、川底の石の大きさを調べました。

 今回の調査では、川底に白色のスチール枠を置き、枠の部分にある石の大きさを記録しました。ひとつの調査区間につき 75ヶ所で石の大きさを記録し、アユの生息数と石の大きさとの関係を調べています。




調査に使用したスチール枠






  2009 年 9 月 4 日 (金)


    全国湖沼河川養殖研究会 第82回大会

                   





 9月 3日、4日に 「全国湖沼河川養殖研究会 第82回大会」 が、岐阜市内のホテルで開催されました。

 全国湖沼河川養殖研究会は、大正 8年に第 1回大会が開催された歴史のある研究会です。今回は、全国各地から約 110名の内水面水産業の専門家や漁業者が集まり、「水産生物の生息環境保全と 21世紀の内水面 − 森・川・海が育む水産資源の有効利用と漁場管理」 をテーマとして開催されました。会議では、最新の研究成果等の発表がなされ、活発な議論が交わされました。









  2009 年 9 月 3 日 (木)


    トウヨシノボリの赤ちゃんが誕生

                   





 本所の展示水槽でトウヨシノボリを飼育しています。

 9月に入った頃、上部濾過装置の吸水パイプに 1匹の雄がはりついて、他のヨシノボリから何かを守っているのに気付きました。よく見てみると、卵が産み付けられていました。

 本来は、そのままふ化を待つべきですが、狭い水槽の中では、早晩、他のヨシノボリに食べられてしまうことが予想されました。そのため、卵を取り出して他の水槽に移動させたところ、無事に多くの仔魚がふ化しました。現在は、仔魚の餌となる小さなプランクトンを与えて成長を見守っています。








 
  2009 年 9 月 2 日 (水)


    アカザの白化個体 (アルビノ)

                   





 下呂支所の近くの益田川 (飛騨川) で、アカザの白化個体 (アルビノ) が見つかりました。

 これは、全長 10cmほどの成魚で、地元の漁業者の方から提供されたものです。益田川では、去年発見されたアカザの白化個体に続いて、2例目の確認になります。

 体色が目立つ白化個体は、捕食者に発見されやすいので、自然界ではなかなか生き残らないといわれています。ただし、夜行性の底生魚であるアカザは、昼間は石の下などに隠れているので、鳥など昼行性の捕食者には見つかりにくいものと考えられます。夜行性の底生魚というアカザの特徴は、白化個体が成魚期まで生き延びることができた要因のひとつなのかもしれません。







通常の個体とは、体色が明らかに異なる





 
  2009 年 9 月 1 日 (火)


    渓流で測量

                   





 
8月 26・27日に魚類と物理環境を調査した渓流で、測量を行いました。

 この測量では、調査区間の河床勾配を把握するため、高低差と水平距離を計測しました。











記 事


岐阜県漁業協同
組合連合会
渓流魚の増殖
担当者研修会

平成21年度 第1回
養魚講習会

渓流魚の人工
産卵河川が実現

人工産卵河川の
造成準備

アユの採卵と
人工受精

ネコギギの
潜水調査

ため池の
外来魚駆除

ウシモツゴの調査

渓流で
物理環境の調査

ネコギギの
潜水調査

渓流で測量

渓流で魚類調査

アユの採捕調査

魚類放流体験
学習会

アユ漁場の
環境調査

全国湖沼河川
養殖研究会
第82回大会

トウヨシノボリの
赤ちゃんが誕生

アカザの白化個体
(アルビノ)

渓流で測量




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せかぶ日誌  岐阜県河川環境研究所




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