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2009 年 6 月

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  2009 年 6 月 28 日 (日)


    馬瀬川フィッシングアカデミー アユ友釣り中級編

                  





 下呂市馬瀬のフィッシングセンター水辺の館において、「馬瀬川フィッシングアカデミー アユ友釣り中級編」 が27・28日に開催されました。

 この講座は、NPO法人馬瀬川プロデュースにより毎年実施されている釣り教室で、県内だけでなく、愛知県など近隣の県から 計13名の参加者がありました。27日の座学では、当研究所の職員が講演を担当し、「アユの生態と習性」 について解説しました。






  2009 年 6 月 27 日 (土)


    自河自賛プロジェクト in 洞戸

                  





 岐阜県博物館とNPO法人洞戸村ふるさと塾主催により 「自河自賛プロジェクト in 洞戸」 が関市洞戸で開催され地元の小学生など33名が参加しました。

 このプロジェクトは、20日に開催された 「自河自賛プロジェクト」 と同じ目的で実施されました。当研究所の職員は 「カワゲラウオッチング (水生昆虫の調査)」 の講演を担当し、採集方法、種類の見分け方、生態などを解説しました。今回は2ヶ所で調査を行い、同じ流域でも場所の条件によって 生息する水生昆虫の種類が異なるという実例を紹介しました。

 美しい川での野外活動を楽しんだほか、休憩時間には、洞戸の名水 「高賀の森水」 で のどを潤し、地元の水環境の豊かさを体感することができました。






  2009 年 6 月 26 日 (金)


    東京学芸大学大学院教育研究科の実習

                  





 東京学芸大学大学院教育研究科の教官と大学院生計6名が施設見学のため本所に来訪しました。

 この実習は、人と生物の双方の視点から河川環境を考えるとともに、川や水生生物の基礎知識や調査方法の習得を目的とするものです。当研究所の研究内容について説明したほか、希少魚の保全活動や環境教育活動について解説しました。その後、飼育施設を巡回し、現在進めている各研究の取り組みについて紹介をしました。大学院生のみなさんは、とても熱心にメモを取りながらレクチャーを受けていました。






  2009 年 6 月 20 日 (土)


    自河自賛プロジェクト in 神渕川

                  





 岐阜県博物館と日本最古の石博物館により 「自河自賛プロジェクト in 神渕川」 が七宗町で開催され、地元の小学生など27名が参加しました。

 このプロジェクトは、地元の川に生息する生き物の採集や観察を通して 川の魅力を体感するとともに、人が川と共に暮らしていく方法を考えることを目的として実施されています。当研究所の職員は 「カワゲラウオッチング (水生昆虫の調査)」 の講演を担当し、採集方法、種類の見分け方、生態などを解説しました。調査区間には、カワゲラ、カゲロウ、トビケラ、ホタルなど多種多様な水生昆虫が生息しており、参加者のみなさんは、普段はなかなか観察することのない生物に興味津々の様子でした。






  2009 年 6 月 19 日 (金)


    地元の中学生や高校生が来訪

                  





 地元の中学生や高校生が施設見学のため下呂支所に来訪しました。

 午前中は、下呂市立萩原北中学校から1・2年生6名が来所しました。職員が当研究所の沿革や業務について説明した後、川の環境と魚との関わりについて解説しました。また、地元 飛騨川 (益田川) における明治から平成にかけてのアユ漁場の歴史についても解説しました。講演後は、飼育施設を巡回して飼育魚や養殖器材を紹介したほか、実験水路における産卵場所の造成実験など当研究所の取り組みを紹介しました。

 午後は、岐阜県立益田清風高校の総合学科観光産業系列2年生29名が 「現地学習会」 の一環として来所しました。この現地学習会は、地域の特徴的な施設や産業の現状を考察し、地元の文化への理解を深める目的で行われています。当地 下呂市萩原町は 「アユとアジメの里」 をうたう地域であることからアユやアジメドジョウに注目し、当研究所の職員がこれらの生態や利用について解説しました。講演後は、飼育施設を巡回して試験生産中のカジカや系統保存中のアマゴの白化個体 (アルビノ) を紹介しました。








  2009 年 6 月 18 日 (木)


    半天然アマゴの試験放流

                  





 アマゴの稚魚の試験放流を行いました。

 通常、放流種苗の親魚には、雌雄ともに養殖もののアマゴが使用されていますが、この調査では、養殖場の雌と自然河川の天然の雄を交配した系統 (通称 “半天然”) の稚魚を新たに用意しました。今回の試験放流は、この半天然のアマゴ稚魚の生存能力を確かめるためのもので、今後、定期調査を行って放流区間における定着率を検証する予定です。





放流に使用した半天然アマゴ






  2009 年 6 月 14 日 (日)


    配水池の管理

                  





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。

 河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しており、草や枯れ葉のほか空き缶などのごみも流れてくるため、昼夜を問わず、配水池にあるごみ取り用のスクリーンの掃除を行っています。特に、飛騨川の増水あるいは水路ぞいの草刈りの際には大量の流下物があり、スクリーンがすぐに目詰まりしてしまうため、配水池に常時待機して回収しなければなりません。

 今日は、この水路ぞいで草刈りが行われました。刈り払われた草が大量に流れてくるため、普段よりも職員を多く配置して回収にあたりました。なお、回収作業は、地元の方々に協力していただきスムーズに実施することができました。ありがとうございました。




回収作業の様子






  2009 年 6 月 13 日 (土)


    第30回全国豊かな海づくり大会 〜ぎふ長良川大会〜
    1年前 プレイベント 「ぎふ海づくりフェスタ」


                  





 「第30回全国豊かな海づくり大会 〜ぎふ長良川大会〜」 の 1年前プレイベント 「ぎふ海づくりフェスタ」 が開催されま
した。

 関市の長良川の会場では、アユの放流行事が行われました。当研究所では、放流に使用するアユの用意や配布を (財) 岐阜県魚苗センターと協力して実施しました。魚苗センターから運んだアユは、会場内の大型水槽に一旦入れておき、放流行事の時刻に合わせて小型バケツに移して参加者に配布しました。

 当日は、よい天気に恵まれた一方、日ざしが強くて予想以上に気温が上がったため、われわれ職員は、アユを入れたバケツの酸素不足や水温上昇に終始気をつかいました。酸素発生剤で酸素を補給したり、氷をこまめに加えて水温を調節したりとなかなか大変で、アユが川に放たれるまで気苦労が絶えませんでしたが、幸いにも放流行事を無事終えることができました。今回の経験をもとに、来年6月の本大会でも放流を成功させたいと考えています。



閉式後の会場のかたづけ






  2009 年 6 月 12 日 (金)


    「ぎふ海づくりフェスタ」 の前日準備

                  





 岐阜県では、来年6月に 「第30回全国豊かな海づくり大会 〜ぎふ長良川大会〜」 が開催される予定です。これに先立って関市の会場では、1年前プレイベントとして明日と明後日に 「ぎふ海づくりフェスタ」 が開催されます。

 当研究所では、明日、長良川の放流行事で使用するアユの配布などを担当しており、今日はその準備のため、職員を現地に派遣して機材設置や河岸整備などを行いました。









  2009 年 6 月 9 日 (火)


    放流後のアユの定着状況の調査

                  





 先月27日に当研究所が試験放流したアユの定着状況を調べるため、放流場所周辺で潜水観察を行いました。

 今回は、アユの標識個体の数を調査したほか、アユの餌となる付着藻類の採集や、調査区間の水深と流速の測定を行いました。




石の表面の付着藻類の採集




流速の測定






  2009 年 6 月 8 日 (月)


    アマゴとイワナの交雑個体

                  





 渓流の魚類相調査で、イワナともアマゴとも異なる見慣れない魚が見つかりました。

 これはアマゴとイワナの交雑個体のようです。どういった要因でアマゴ (またはヤマメ) とイワナが交雑するのかはっきりしていませんが、こうした個体は国内各地で見つかっています。岐阜県内の川では、以前にも交雑個体が見つかっており、当研究所が確認したものとしてはこれが6例目になります。

 北米の例では、ブラウントラウトとブルックトラウトの交雑個体は、虎模様があることから “タイガートラウト” と名付けられています。アマゴ (またはヤマメ) とイワナの交雑個体の場合は、写真のように、虎というよりも豹柄に近い模様が特徴で、背中にサバにも似た模様を持つことから “かわさば” という通称で呼ばれることもあるようです。








  2009 年 6 月 7 日 (日)


    ネイチャーイベント 「ヨシノボリの不思議を探ろう」

                  





 河川環境楽園において、ネイチャーイベント 「ヨシノボリの不思議を探ろう」 が開催されました。

 この企画は、河川環境楽園 自然発見館が小学生向けに開催している環境教育プログラムのひとつで、岐阜県の川でよく見られる底生魚 「ヨシノボリ」 に注目したものです。参加者が近くの川でヨシノボリの採捕を体験した後、ヨシノボリの吸盤の機能を観察する公開実験が行われました。

 当研究所では、研究活動だけでなく市民向けの啓発・教育活動にも取り組んでおり、その一環として教材開発を行っています。今回は、当研究所が開発した 「傾斜可変実験水路」 やスライドなどの教材が自然発見館に貸出されてプログラムが実施されました。

 実験では、水路を急な角度に変えてもヨシノボリが定位し続ける様子が観察され、吸盤状になっている腹びれの機能を視覚的に解説することができました。自然発見館のスタッフによれば、“自分がとってきたヨシノボリのがんばる姿を見ることができて良かった”、“角度を測って調べるところがおもしろかった” などの感想を参加者から得ることができ、好評だったとのことです。実験装置や教材を開発した当研究所としても嬉しい限りです。


 ※ 参考文献

 岸 大弼.2009.底生魚の定位能力を観察する傾斜
  可変実験水路 (H20-MN型) について.岐阜県
  河川環境研所研究報告,54:19-21. < PDF >



カワヨシノボリの腹びれ(中央)
吸盤状になっていて、石などの表面に定位できる



傾斜可変実験水路 (H20-MN型)
魚の定位能力を観察する教材で、
最大90度まで起動可能






  2009 年 6 月 5 日 (金)


    アユの標識個体の試験放流

                  





 アユの標識個体の試験放流を行いました。

 この研究は、2つの異なる系統のアユを同じ川に放流して、冷水病に対する強さや、友釣りでの釣れやすさを比較するものです。これらのアユは、放流後も両方の系統を識別できるよう、あらかじめ一部のひれをハサミで切って標識しておきました。今日の放流作業は漁業協同組合の方々に協力していただき、標識したアユをトラックで輸送して調査区間に放流しました。



輸送トラックへの積み込み






  2009 年 6 月 3 日 (水)


    サツキマスの潜水調査

                  





 サツキマスの遡上状況を調べるため、潜水調査を行いました。

 今年は、市場へのサツキマスの入荷状況が好調なことから、遡上数が多いものと予想されました。調査の結果、今年の遡上数は、昨年の同時期よりも実際に多いことが裏付けられました。上流域への遡上が完了する7月中頃には、より多くのサツキマスが観察できそうです。来月の調査が楽しみです。



淵の水深を巻尺で計測








記 事


馬瀬川フィッシング
アカデミー
アユ友釣り中級編

自河自賛プロジェクト
in 洞戸

東京学芸大学大学院
教育研究科の実習

自河自賛プロジェクト
in 神渕川

地元の中学生や
高校生が来訪

半天然アマゴの
試験放流

配水池の管理

第30回 全国豊かな
海づくり大会 〜ぎふ
長良川大会〜
1年前 プレイベント
「ぎふ海づくり
フェスタ」

「ぎふ海づくり
フェスタ」の前日準備

放流後のアユの
定着状況の調査

アマゴとイワナの
交雑個体

ネイチャーイベント
「ヨシノボリの
不思議を探ろう」

アユの標識
個体の試験放流

サツキマスの
潜水調査


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