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2020 年 1 月

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2020 1 31 日 (金)
苔川の 「すのり」
 





 「すのり」 は、かつて高山市の苔 (すのり) 川に分布していたカワモズク科の淡水藻類で、昭和時代中期まで利用されてきた伝統的な食材です (関連記事 : 2018 年 5 月 23 日)。

 藻類の食材としての利用は、海産の種を対象とするものが一般的であり、淡水産の種を対象とするものは多くありません。苔川の 「すのり」 は、淡水藻類を食用とする数少ない事例のひとつであり、その中でも江戸時代から昭和時代にかけての複数の文献で紹介されている貴重な事例です。それらの文献の情報から、高山市における 「すのり」 の食文化は、少なくとも 200 年に及ぶものであることが明らかになっています。

 しかし、苔川周辺の市街地化が進んだ 1950 年以降は 「すのり」 の生育は報告されておらず、現在はその食文化が途絶した状態です (関連記事 : 2016 年 5 月 5 日)。ここ数年、苔川で 「すのり」 を探していますが、残念ながら、再発見には至っていません。


参考文献

岸 大弼.2018.岐阜県高山市の苔川における食用藻類
 “すのり”の過去の分布および利用.地域生活学研究,
 9: 1-15. < 外部リンク >




苔橋








2020 1 30 日 (木)
カジカの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でカジカの発眼卵の検卵作業が始まりました。

 検卵作業では、卵塊をほぐしながら、死んだ卵をピンセットで取り除いていきます。根気が必要ですが、カジカの養殖では非常に大事な作業です。検卵完了後の発眼卵は、ふ化用の水槽に入れて管理しています。




カジカの発眼卵




直径 約 2 mm 、重量 約 0.007 g





2020 1 29 日 (水)
環境収容力推定手法開発事業 中間検討会
 





 令和元年度 「環境収容力推定手法開発事業」 の渓流魚の課題の中間検討会が国立研究開発法人水産研究・教育機構水産総合研究センター中央水産研究所沿岸・内水面研究センター日光庁舎 (栃木県日光市) で開催されました。

 当研究所の職員は、今年度に実施したイワナなどの調査結果について報告し、他の研究機関の職員と意見交換を行いました。








2020 1 28 日 (火)
水温計のデータ回収
 





 下呂支所で水温計のデータ回収を行いました。

 下呂支所では、敷地内の井戸や水路など計 6 ヶ所で水温を計測しており、データ回収や電池交換を定期的に行っています。冬季は、他の時期と比べて電池の消耗が早いため、こまめに点検しています。








2020 1 27 日 (月)
カジカの採卵作業
 





 先週に引き続き、下呂支所でカジカの採卵を実施中です (関連記事: 1 月 23 日)。

 回収した受精卵は、卵管理用の水槽に移しています。この後、発生が進んだ卵から、検卵作業 (死卵や水カビの除去) を順次行う予定です。







卵管理用の水槽





2020 1 24 日 (金)
渓流釣りのルールを解説する教材・
プログラム 「魚つりのはなし」
 





 人口の減少や高齢化が進む現在、次世代の漁協組合員や遊漁者の育成が大きな課題となっています。特に将来の担い手となる小学生の 「魚離れ」 が進んでいるため、学校等と連携した教育普及活動が求められています。

 そうした教育普及活動を促進するため、昨年7月、当研究所では、アマゴなど渓流魚に注目して釣りのルールについて解説する教材・プログラム 「魚つりのはなし」 を考案・製作しました (関連記事 : 2019 年 7 月 27 日)。

 このプログラムでは、渓流釣りのルール 「遊漁券を購入する、体長制限を守る、禁漁区で釣らない」 を紹介するとともに、魚の模型を使用した釣り体験を通じて、自然繁殖魚を持続的利用の重要性について解説しています (関連記事 : 2019 年 8 月 31 日、9 月 28・29 日、10 月 4・21・28 日)。


渓流釣りのルールを解説する教材・プログラム
 「魚つりのはなし」  < 紹介ページ >




漁協組合員や遊漁者向けの実施例




小学生向けの実施例




魚の模型の数・全長・性比は、実際の川の
個体群の調査データに準拠




釣った魚の全長を定規で調べる








2020 1 23 日 (木)
カジカの採卵作業
 





 下呂支所でカジカの採卵が始まりました。

 カジカは、雄親が石の下に巣を作り、そこへ雌親が次々とやってきて卵を産み付けます。下呂支所では、石の代わりに屋根瓦や鉄製アングル材 (L 字鋼) を水槽内に設置して産卵させています (関連記事 : 1 月 6 日)。回収した受精卵は、卵管理用の水槽に移しています。








2020 1 22 日 (水)
池に氷が張りました
 





 毎年この時期は厳しい冷え込みとなり、配管の凍結に注意が必要となります。しかし、今シーズンは全国的に記録的な暖冬と言われており、下呂支所でも飼育池に薄氷が張っている程度です。

 過ごしやすくて良い反面、河川の水不足や夏の気温を心配してしまいます。





2020 1 21 日 (火)
公用車のタイヤ交換
 





 本所の公用車のタイヤをスタッドレスタイヤに交換しました。

 今年は暖冬のため雪がありませんが、本所の担当地域である美濃地方には、温暖な濃尾平野のほかに、豪雪地帯ともいえる山間部も含まれています。急な寒波の襲来による平野部の積雪や、相談対応業務のために山間部や早朝・夕方など寒い時間帯での出張も想定されますので、スタッドレスタイヤに交換しました。





2020 1 20 日 (月)
大寒
 





 今日は、二十四節気のひとつ 「大寒」 です。

 この時期は、例年は冷え込むのですが、今年は気温がそれほど下がっていません。








2020 1 17 日 (金)
雪が降らない
 





 この冬は、下呂支所のある飛騨地方南部ではほとんど雪が降っていません。

 雪が多いと敷地内の除雪が大変です。その一方で、雪が少ないと雪どけ水も少なくなるので、翌年の春に水不足になるおそれがあります。どちらも施設管理や魚の飼育に関わる問題なので、悩ましいところです。








2020 1 16 日 (木)
水温計のデータ回収
 





 下呂支所で水温計のデータ回収を行いました。

 下呂支所では、敷地内の井戸や水路など計 6 ヶ所で水温を計測しており、データ回収や電池交換を定期的に行っています。








2020 1 15 日 (水)
ふ化室の管理
 





 下呂支所のふ化室は、検卵が完了したアマゴなどの発眼卵を収容して孵化させ、稚魚の餌付けを行う施設です。現在、ふ化室の水槽には、この冬に生まれたアマゴやヤマメの稚魚が収容されています (関連記事 : 2019 年 12 月 20・27 日、2020 年 1 月 3 日)。

 ふ化室では、水槽の掃除や餌の量の調節をこまめに行っています。稚魚は病気にかかりやすいため、しばらくの間は気を抜けない日々が続きます。











2020 1 14 日 (火)
水門の維持管理
 





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。

 河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しています。飛騨川が増水すると、水門のスクリーンが落ち葉や流木で詰まりやすくなります。増水時には職員が巡回し、水門の点検や飼育池のスクリーンの掃除など維持管理を行っています。











2020 1 13 日 (月)
変わった紋様のイワナ
 





 昨年、渓流での調査中、変わった紋様のイワナが発見されました (関連記事 : 2011 年 6 月 14 日)。イワナには、本来は黒っぽい俵形の紋様がありますが、今回発見された個体は、その紋様が不規則な形になっていました。

 イワナでは、時折こうした変わりダネが見つかっています。県外の渓流では、流れたような紋様を持つ 「ナガレモンイワナ」 と呼ばれる個体も確認されています。これらのようなさまざまな紋様の個体が存在する理由はよく分かっていませんが、そうした多様性こそが釣り人や研究者をひき付けるイワナの魅力といえます。




通常の紋様の個体




今回発見された個体




ナガレモンイワナと呼ばれる個体 (県外)




通常の紋様の個体




今回発見された個体




ナガレモンイワナと呼ばれる個体 (県外)





2020 1 10 日 (金)
養殖魚の魚病診断
 





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今週、診断の依頼があったのはイワナです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫・細菌・ウイルスの有無など確認して死亡原因を調べ、養殖業者に対応策を指導しています。








2020 1 9 日 (木)
飼育魚の移動
 





 本所で飼育しているアユの仔魚の移動を行いました。

 魚を飼育していると、同じ池の中でも大小が出てきます。特に大型の個体は、小さな個体を食べてしまいます。これを放置すると、共食いをした個体がいっそう大型化し、さらに共食いをするといった悪循環に陥ります。このため、飼育魚を移動するタイミングなどに合わせて、選別を行い体サイズのばらつきを小さくしていきます。











2020 1 8 日 (水)
イワナの発眼卵の検卵作業
 





下呂支所でイワナの発眼卵の検卵作業を行いました。

 検卵が終わった発眼卵は、次の親魚養成用として下呂支所に残し、ふ化室に収容しています。




白っぽく変色したものが死卵 (左側)
半透明の橙色のものが生卵 (右側)






2020 1 7 日 (火)
井戸の水位が低下
 





 毎年この時期は、下呂支所に隣接する飛騨川(益田川) の水量が特に減少します。地下水の水位は飛騨川の水位と連動しているため、下呂支所の井戸も減水してしまいます。

 下呂支所では、アマゴ・ヤマメなどの稚魚の飼育に井戸水が不可欠です (関連記事 : 2019 年 12 月 20・27 日、2020 年 1 月 3 日)。春先の雪どけで水量が回復するまでの間は、飼育用水の配分に細心の注意が必要です。職員の気苦労が絶えません。








2020 1 6 日 (月)
カジカの産卵準備
 





 下呂支所でカジカの産卵用の水槽を準備しました。

 下呂支所では、雌雄両方の親魚を産卵用の水槽に入れて自発的に産卵させています。産卵用の水槽は、普段の飼育用の水槽とは別に用意しています。










 カジカは、雄が川底の石と石の隙間を産卵のための巣として縄張りを持ち、そこに雌が訪れて産卵するという習性があります。このとき、産卵は雄の営巣と同時に始まるのではなく、営巣して数日後に雄親魚の雄性ホルモンが増加し、フェロモンが含まれると思われる尿を放出し始め、それを頼りに雌が巣を訪れると考えられています。そのため、飼育環境下で採卵する際には、実際の産卵期が始まる前に、巣となる材料を設置した水槽にあらかじめ雄親魚を入れて、営巣をさせておきます。

 下呂支所では、巣の材料として石の代わりに屋根瓦や鉄製アングル材 (L 字鋼) を用いています。


参考文献

藤井亮吏・下村雄志・田原大輔・棗田孝晴・岸 大弼.
 2018.飼育環境におけるカジカ大卵型・中卵型・
 小卵型の卵および仔稚魚の生残状況.岐阜県水産
 研究所研究報告, 63: 7-16.  < PDF >

Koya Y., Fujii R., Yambe H. & Tahara D. 2016. Nesting
 behavior is associated with increased urinary volume
 in the urinary bladder during the reproductive period
 in small-egged Kajika, Cottus pollux SE. Ichthyological
 Research, 63: 59-67.  < 外部リンク >

Koya Y., Fujii R., Yambe H. & Tahara D. 2016.
 Hypertrophy and polysaccharide productionin the
 kidney associated with sexual maturation of male
 small-egged Kajika, Cottus pollux SE. Ichthyological
 Research, 63: 260-266.  < 外部リンク >





2020 1 4 日 (土)
年末年始の飼育管理
 





 年末年始も職員が交代で出勤して飼育管理を行っています。

 下呂支所では、敷地全体を巡回して飼育池のスクリーンの掃除や給餌機への餌の補充などを行いました。








2020 1 3 日 (金)
アマゴ・ヤマメの稚魚の餌付け
 





 下呂支所のふ化室でアマゴ・ヤマメの稚魚の餌付けを実施中です。

 餌が不足すると成長が悪くなる一方、多過ぎると食べ残した餌に水カビが発生して病気が出やすくなります。餌の量の調節と水槽のこまめな掃除が欠かせません。




自動給餌機




ヤマメの稚魚





2020 1 2 日 (木)
年末年始の飼育管理
 





 年末年始も職員が交代で出勤して飼育管理を行っています。

 下呂支所では、敷地全体を巡回して飼育池のスクリーンの掃除や給餌機への餌の補充などを行いました。








2020 1 1 日 (水)
本年もよろしくお願いします
 





 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。




子年
(関連記事 : 2013 年 1 月 1 日、2018 年 1 月 1 日)








記 事


苔川の 「すのり」

カジカの
発眼卵の検卵作業

環境収容力
推定手法開発事業
中間検討会

水温計のデータ回収

カジカの採卵作業

渓流釣りの
ルールを解説する
教材・プログラム
「魚つりのはなし」

カジカの採卵作業

池に氷が張りました

公用車のタイヤ交換

大寒

雪が降らない

水温計の
データ回収

ふ化室の管理

水門の維持管理

変わった紋様の
イワナ

養殖魚の魚病診断

飼育魚の移動

イワナの
発眼卵の検卵作業

井戸の水位が低下

カジカの産卵準備

年末年始の飼育管理

アマゴ・ヤマメの
稚魚の餌付け

年末年始の飼育管理

本年もよろしく
お願いします

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