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ニホンウナギ

 学名 Anguilla japonica
背びれ ・尾びれ ・尻びれがつながっている
県内での地方名
  めそおちおなぎ など
大きさ   100 cm
県内での分布
  美濃地方や飛騨地方の川の上流から下流域
食 性
  水生昆虫、魚類、エビ類など
産卵期   4月から 12月に太平洋で産卵するものと推定されている
利 用
  漁業の対象、蒲焼きなどで賞味される
その他

 明治 6年 (1873年) に編纂された 「斐太後風土記」 によれば、益田川 (飛騨川) でのウナギの漁場は現在の下呂市金山町や下呂温泉付近に限られ、萩原町では漁獲されていなかった。当時、益田川の渓谷 「中山七里」 には滝があり、魚の遡上は容易ではなかった。これを改善するため、数次にわたって滝の周辺の岩を割る工事が行われ、大正時代には萩原町やより上流に位置する小坂町でもウナギが漁獲されるようになった (岐阜縣益田郡誌 1916)。しかし、現在はダムによって遡上が遮られており、種苗放流によって漁業資源が維持されている。
 環境省レッドリストで絶滅危惧 IB類 (EN) に選定されている。




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