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せかぶ日誌
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2019 年 8 月

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< 7 月  9 月 >


2019 8 31 日 (土)
渓流魚の持続的利用に関する勉強会
 





 渓流魚の持続的利用に関する勉強会が石徹白漁業協同組合により開催されました。

 当研究所の職員は、体長制限や禁漁区の効果について学習する教材を使用し、自然繁殖魚の持続的利用の重要性について解説しました。
















アナログプロジェクタ (関連記事 : 8 月 21 日)





2019 8 30 日 (金)
渓流魚の人工産卵場
 





 国内の渓流の多くは、防災や取水を目的とする河川工作物が多数設置されており、それに伴う河床材料組成の改変によって、渓流魚の産卵適地の減少が懸念されています。そうした背景から、野生個体の自然繁殖の促進する技術として 「人工産卵場の造成」 が各地で行われています (関連記事 : 2009 年 10 月 12 日、2018 年 10 月 22・25 日)。

 栃木県のイワナの事例では、人工産卵場における卵の発眼率 (生残率) は自然産卵場よりも高いことが確認されています。また、秋田県のヤマメおよび岐阜県のアマゴの事例では、人工産卵場における卵の発眼率は自然産卵場と遜色ないことが確認されており、人工産卵場の造成はヤマメ・アマゴにも適用可能であることが示唆されています。


参考文献

中村智幸.1999.人工産卵場におけるイワナの産卵と
  産着卵のふ化.日本水産学会誌,65: 434-440.
  < 外部リンク >

コ原哲也・佐藤正人・大原健一・辻 寛人・岸 大弼.
  2019.人工産卵場におけるヤマメおよびアマゴ卵の
  発眼率.水産技術,11: 91-96.  < 外部リンク >







関連記事 : 2009 年 10 月 12 日




関連記事 : 2018 年 10 月 22・25 日





2019 8 29 日 (木)
水温計のデータ回収
 





 下呂支所で水温計のデータ回収と電池交換を行いました。

 下呂支所では、敷地内の井戸や水路など計 6 ヶ所で水温を計測しており、データ回収と電池交換を定期的に行っています。








2019 8 28 日 (水)
コオロギ
 





 下呂支所の庁舎内にコオロギの幼虫が現れました。

 コオロギは、ヒル (関連記事 : 7 月 15 日) と違って職員の血を吸うおそれはないため、いつも大目に見ています。











2019 8 27 日 (火)
カジカ大卵型の分布
 





 カジカ大卵型は、本州・四国・九州の河川に分布する陸封性の純淡水魚です。河川上流域の優占種のひとつですが、分布地点の標高・河床勾配・河川規模といった基礎的な条件については調査が十分に行われていないのが現状でした。

 そこで下呂支所では、飛騨地方および周辺地域の 5 水系においてカジカ大卵型の分布状況を調査しました。その結果、分布地点の標高については 111 地点、河床勾配については 106 地点、水面幅については 68 地点のデータが得られました。それらを集計したところ、標高は 158-1320 m、河床勾配は 0.50-19.61%、水面幅は 0.8-27.1 m と、山間部の幅広い条件の川に生息することが確認されました。


参考文献

岸 大弼・藤井亮吏・大原健一・辻 寛人・コ原哲也.
  2019.飛騨地方におけるカジカ大卵型の分布および
  生息密度.岐阜県水産研究所研究報告,64: 1-8.
  < PDF >











2019 8 26 日 (月)
アユの測定
 





 河川で採捕されたアユの測定を行いました。

 アユは餌場となる石を守るために縄張りを作り、縄張りを持ったアユは鰭が伸び立派な魚体となっていることが経験的に知られています。そこで、縄張りアユを主に漁獲する友釣りをはじめ、いろいろな漁法で漁獲されたアユの体形を調査しています。








2019 8 23 日 (金)
職場体験学習
 





 22・23 日の 2 日間、下呂市立萩原南中学校 2 年生の生徒 1 名が職場体験学習のため下呂支所に来訪しました。

 今回は、飼育池での給餌作業、飼育魚の体サイズ測定、敷地内の実験水路での魚類調査などを行いました。














2019 8 22 日 (木)
職場体験学習
 





 19〜22 日のうちの 3 日間、岐阜農林高校 2 年生の生徒 1 名が職場体験学習のため本所に来訪しました。

 2 日間は水路での魚類調査に加わり作業補助を行い、最終日はアユの試験魚の測定と解剖作業を行いました。

 今回の職場体験を今後の学習等に生かしてほしいと思います。














2019 8 21 日 (水)
アナログプロジェクタ
 





 下呂支所でA3 型アナログプロジェクタ (17 インチ) 用の新しいスライドを製作しました。

 アナログプロジェクタは、2006 年に下呂支所で製作したスライド上映装置です (関連記事 : 2013 年 7 月 17 日、2014 年 6 月 18 日・11 月 22 日)。PC プロジェクタが使用できない屋外での生物教育企画で重用しています。

 アナログプロジェクタの本体は、塩ビ管で組んだ簡素な外見ではあるものの、直径 16 ・20 ・25 mm の管を使い分けて計 31 個の部材で設計しています。装置の前面には、実際のアナログテレビ (17 インチ) の外枠を流用しました。内部には A3 サイズのスライドを連結した 「巻き物」 を装備しており、ハンドルを回すと次のスライドが表示される仕掛けになっています。手動ですが、巻き戻しも可能です。現在、企画の内容に応じて 8 種類の巻き物があり、必要に応じて新しい巻き物を随時製作しています (関連記事 : 2017 年 9 月 19 日)。




巻き物の軸の準備


 巻き物の元となるファイルは、パソコンで作成しています。ただし、PC プロジェクタ用のファイルとは異なり、文字のサイズや配置など特別な調整が必要で、その作成は容易ではありません。また、その印刷後の作業にも時間と労力が必要で、A3 サイズで印刷したスライドを表裏で 2 種類のテープを使い分けて連結するという細かい作業を延々と行わなければなりません。

 今回の新作は、渓流魚の資源管理や持続的利用に関するもので、計 68 ページ 20 m というこれまでにない長さの巻き物です。A3 用紙への印刷後、この巻き物 1 本の製作に 3 人がかりで半日を費やしました。






































2019 8 20 日 (火)
キリギリス
 





 本所にキリギリスの類が迷い込みました。事務室の隅に静かに佇んでおり、出くわした職員を著しく驚かせました。

 キリギリスは、ヒル (関連記事 : 7 月 15 日) と違って職員の血を吸うおそれはないため、そのまま屋外に逃がしました。








2019 8 19 日 (月)
洪水警報
 





 飛騨地方南部では夕方から雷雨となり、夜には洪水警報が発令されました。

 下呂支所では、職員が水門の点検や飼育池のスクリーンの掃除など維持管理にあたりました。








2019 8 16 日 (金)
大雨洪水警報
 





 台風 10 号の接近に伴い、飛騨地方では深夜に大雨洪水警報が発令されました。

 下呂支所では、職員が出勤して水門の点検や飼育池のスクリーンの掃除など維持管理にあたりました。











2019 8 15 日 (木)
タイ王国留学生の見学
 





 今年 2 月にタイから県内の高校に留学にきた男子生徒が下呂支所を見学しました。

 下呂支所の職員から、県がタイ国内で行っているニジマス養殖指導の概要や支所の研究内容について、体験を含めて紹介しました。














2019 8 14 日 (水)
ナデシコ
 





 下呂支所の横を流れる飛騨川 (益田川) の堤防でナデシコが咲いています。

 ナデシコは、秋の七草のひとつですが、下呂支所周辺では毎年夏至の頃に咲き始めます。








2019 8 13 日 (火)
カマキリ
 





 下呂支所の庁舎付近にカマキリの幼虫が現れました。

 カマキリは、ヒル (関連記事 : 7 月 15 日) と違って職員の血を吸うおそれはないため、いつも大目に見ています。








2019 8 12 日 (月)
ハグロトンボ
 





 先日、本所にハグロトンボが迷い込みました。
ハグロトンボは水辺でヒラヒラ舞っている翅の真っ黒なカワトンボです。

 建物内に侵入した後、なぜか自動ドアの隙間に入って困り果てていましたが、そのゆったりとした飛び方から、川辺で癒しを提供してくれる昆虫ですので、丁重に救出し、そのままお帰りいただきました。








2019 8 9 日 (金)
渓流で魚類調査
 





 今日も渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査は昨日と同じ渓流の下流側の区間で実施し、イワナ・ヤマメ・ニジマス・ウグイ・タカハヤの生息を確認しました。




イワナ





2019 8 8 日 (木)
渓流で魚類調査
 





 昨日と今日も渓流で魚類調査を行いました。

 今回の調査は一昨日と同じ渓流の上流側の区間で実施し、イワナ・ヤマメ・ニジマス・ウグイ・タカハヤ・コイ・ドジョウの生息を確認しました。







ウグイ





2019 8 7 日 (水)
水田排水路で魚類調査
 





 連日の猛暑の中、生態環境部では今週も水田排水路の魚類調査を行っています。

 今日は西濃地域で調査を行いましたが、この水路も河川と分断されており、あまり多くの魚類を確認することはできませんでした (関連記事 : 8 月 3 日)。

















2019 8 6 日 (火)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今回の調査は先週とは別の渓流で実施し、ヤマメ・イワナ・ウグイ・タカハヤの生息を確認しました。




ヤマメ





2019 8 5 日 (月)
カワウ学術調査
 





 県が実施したカワウの学術調査に同行し、胃内容物を収集しました。

 カワウの胃の消化力は非常に強力で、できる限り速やかに胃を摘出し、冷凍保存する必要があります。また、捕殺されたカワウをできるだけ多く回収するため、今回、河川に流れたカワウを、釣竿の針で引っ掛けて回収しました。

 なお、捕獲されたカワウの中には、今年生まれた若いカワウも多数いました。若いカワウは、翼の羽根の先端が棘のようになっていることで簡単に見分けられます。ちなみに、成長するにつれ、擦れて羽根の先は丸くなってきます。








2019 8 4 日 (日)
水生生物観察会
 





 下呂市御厩野子供会の水生生物観察会が開催されました。

 当研究所の職員は、飛騨地方の川の魚の見分け方について解説しました。








2019 8 3 日 (土)
水田排水路で魚類調査
 





 7 月 28 日にやっと梅雨が明け猛暑が続く中、生態環境部では今週も水田排水路の魚類調査を行いました。

 今回は揖斐地域で調査を行いましたが、河川と農業排水路の分断化により、あまり多くの魚類を確認することはできませんでした。







タイリクバラタナゴ
(日本の侵略的外来種ワースト 100)




スクミリンゴガイ (要注意外来生物、
世界の侵略的外来種ワースト 100、
日本の侵略的外来種ワースト 100) の卵塊





2019 8 2 日 (金)
渓流で魚類調査
 





 昨日・今日と渓流で魚類調査を行いました。

 今回の調査は先月 30・31 日と同じ渓流の上流側の区間で実施し、イワナ・アマゴ・カジカ大卵型の生息を確認しました。




カジカ大卵型





2019 8 1 日 (木)
水の中のいきもの観察
 





 本所に小学生が訪れ、川や池の水の中の小さな生き物を観察しました。

 当所の職員が補助や解説しながら、水を顕微鏡で観察して、どのような生き物がいるか調べていました。








記 事


渓流魚の持続的
利用に関する勉強会

渓流魚の人工産卵場

水温計のデータ回収

コオロギ

カジカ大卵型の分布

アユの測定

職場体験学習

職場体験学習

アナログ
プロジェクタ

キリギリス

洪水警報

大雨洪水警報

タイ王国留学生の
見学

ナデシコ

カマキリ

ハグロトンボ

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

水田排水路で
魚類調査

渓流で魚類調査

カワウ学術調査

水生生物観察会

水田排水路で
魚類調査

渓流で魚類調査

水の中の
いきもの観察

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