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せかぶ日誌
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2016 年 4 月

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2016 4 29 日 (金)
連休中の飼育管理
 





 連休中も職員が出勤して飼育管理を行っています。

 下呂支所では、カジカへの給餌 (関連記事 : 3 月 11 日) や水槽掃除などを行いました。




水槽の掃除




アルテミアの投入 (関連記事 : 3 月 11 日)





2016 4 28 日 (木)
飼育池の掃除
 





 下呂支所で飼育池の掃除を行いました。

 魚を飼育している池では、残餌や排泄物の掃除が必要です。また、水源の飛騨川 (益田川) の増水時に濁った水が流入すると飼育池の底に泥が堆積するので、その都度、掃除しなければなりません。使用していない池でも藻が生えたり落ち葉がたまったりするので、使用を再開する前に掃除するようにしています。











2016 4 27 日 (水)
放流用種苗育成手法開発事業
計画検討会
 





 水産庁で 「放流用種苗育成手法開発事業」 の計画検討会が開催されました。

 当研究所の職員は、今年度のアマゴ・ヤマメの調査計画について発表し、国立研究開発法人水産研究・教育機構 中央水産研究所や他県の研究機関の職員と意見交換を行いました。








2016 4 26 日 (火)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 今日も下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を行いました。

 検卵が終わった発眼卵は、養殖業者に順次発送しています。また、一部の発眼卵を次の親魚養成用として下呂支所に残し、ふ化室に収容しています (関連記事 : 4 月 7・20 日)。




白っぽく変色したものが死卵、橙色のものが生卵




検卵機




検卵機を使用しても死卵が残るため、
目視観察と手作業による検卵が不可欠





2016 4 25 日 (月)
飼育魚の移動
 





 下呂支所で飼育中のカジカの稚魚を人工海水から淡水に移し替えました。

 両側回遊性のカジカは、冬に川でふ化した仔魚はすぐに流下して海で生活し、春に稚魚に変態した後、川へ遡上してきます。下呂支所で飼育しているカジカも、仔魚は人工海水 (循環水槽) で飼育していますが、稚魚に変態した後は、淡水 (かけ流し水槽)での飼育に移行させています。




仔魚の飼育水槽 (人工海水 循環)




カジカの稚魚 (全長 約 25 mm)




稚魚の飼育水槽へ移送







稚魚の飼育水槽 (淡水 かけ流し)





2016 4 22 日 (金)
イワナとアマゴとの交雑個体
 





 先日、下呂支所の敷地内の水路でイワナとアマゴとの交雑と考えられる個体が発見されました。この場所は、以前、ニホンウナギの 「ぽち」 が発見されたのと同じ地点です (関連記事 : 2012 年 10 月 12 日・12 月 20 日)。今回の個体も、ぽちと同様、飛騨川から農業用水路を経由して迷い込んできたようです。

 飛騨地方では、イワナとアマゴとの交雑あるいはイワナとヤマメとの交雑と考えられる個体が散発的ながらも広い範囲で見つかっています (関連記事 : 2009 年 6 月 8 日・7 月 14 日、2010 年 7 月 8 日、2011 年 7 月 26 日・9 月 14 日、2012 年 8 月 7 日・11 月 20 日、2015 年 6 月 1 日・7 月 21 日・11 月 13 日)。今回の個体は、当研究所が確認したものとしては 14 河川計 22 地点目の事例です。








2016 4 21 日 (木)
ニジマス卵の管理用水の冷却
 





 下呂支所の卵管理水槽には、3 月下旬から 4 月初旬にかけて人工受精を行ったニジマスの卵を収容しています。

 今年は、井戸水の温度が例年よりも高いため、卵管理水槽に収容している卵への悪影響が心配される状況です。下呂支所では、卵管理水槽の配管を一時的に組み替えて冷却装置を追加し、管理用水の冷却を行っています。








2016 4 20 日 (水)
ニジマスの発眼卵をふ化室に収容
 





 先日に引き続き、下呂支所でニジマスの発眼卵をふ化室に収容しました (関連記事 : 4 月 7 日)。

 ふ化室への収容は、検卵を実施した後に行っています。ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 個に小分けして入れます。ふ化盆は 10 枚程度重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。

 ふ化水槽では、井戸水を流してふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。







ふ化室でふ化盆に発眼卵を小分けして入れる




発眼卵を小分けした ふ化盆を重ねる




重ねたふ化盆の上下をバンドで固定




ふ化水槽に入れる




ふ化盆とふ化水槽との隙間を 縄でふさぐ







ふ化水槽に ふたをして遮光し、
井戸水を流しながら、餌付け直前まで収容






2016 4 19 日 (火)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 今週も下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施しています。

 目視観察と手作業による検卵には、時間だけでなく根気が必要です。連日、職員が辛抱強く検卵作業を続けています。







白っぽく変色したものが死卵 (右側)
橙色のものが生卵 (左側)




目視観察と手作業による検卵





2016 4 15 日 (金)
根尾川筋漁業協同組合 視察研修会
 





 13 日に根尾川筋漁業協同組合 (本巣市) の視察研修会が下呂支所で行われました。

 当研究所の職員は、業務内容を解説した後、飼育施設を案内しました。





2016 4 14 日 (木)
アユの放流試験
 





 中津川市内の河川にアユの稚魚 (平均体重 8.65 g) を放流しました。1 個体ずつ、脂びれという小さなひれを切って標識してあります (関連記事 : 4 月 13 日)。

 今年の 6 月から 8 月まで定期的に漁獲し、時期別の成長や残り具合などを調査していく予定です。



































2016 4 13 日 (水)
アユの標識作業
 





 本所でアユの標識作業を行いました。

 当研究所では、放流後のアユの成長や漁獲による回収率の調査を予定しており、他の放流アユと識別できるよう、標識として脂びれの切除を行いました。














2016 4 12 日 (火)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 先週に引き続き、下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 現在は、3 月上旬から中旬にかけて人工受精を行った卵が発眼期を迎えており、検卵作業を順次進めています。




検卵機




検卵機で分別された
死卵 (左側のざる) と 生卵 (右側のざる)






2016 4 11 日 (月)
飼育池の掃除
 





 下呂支所で飼育池の掃除を行いました。

 魚を飼育している池では、残餌や排泄物の掃除が必要です。また、水源の飛騨川 (益田川) の増水時に濁った水が流入すると飼育池の底に泥が堆積するので、その都度、掃除しなければなりません。使用していない池でも藻が生えたり落ち葉がたまったりするので、使用を再開する前に掃除するようにしています。








2016 4 8 日 (金)
桜鮠 (さくらばえ)
 





 今週、下呂支所の桜 (ソメイヨシノ) が満開になりました。

 例年は 4 月中旬に満開になりますが、今年は 10 日ほど早めでした (関連記事 : 2011 年 4 月 18 日・2012 年 4 月 20 日・2013 年 4 月 7 日・2014 年 4 月 11 日・2015 年 4 月 11 日)。





 桜を名に冠した淡水魚のひとつに 「桜鮠 (さくらばえ)」 があります。桜鮠とは、コイ科ヒガイ亜科ヒガイ属のカワヒガイのことで、産卵期の雄の体の一部分が桜色になることに由来する方言です (関連記事 : 2010 年 4 月 10 日)。




頭部が桜色になったカワヒガイの雄


 1915 年 (大正 4 年) 発行の 「美濃國稲葉郡志」 には、佐波村 (現在の岐阜市柳津町) の伝説として長良川水系境川の桜鮠と桜の大樹がとり上げられています。

 その桜の大樹は、境川の大洪水で流失したために当時すでに現存していなかったそうですが、よほどの名木だったようで、「美濃の民や尾張の士も此附近に集まりて花を賞したるが花は散りてもたゝでは置かぬ、其花の一片一片が流れて魚と化し櫻鮠となり兩國人士の食膳にのぼると云ふ」 と紹介されています。

 カワヒガイは、現在はあまり食用にされることのない魚ですが、当時は桜ともども珍重されていた様子がうかがわれます。




眼の虹彩 (黒目の周囲) が赤くなる
ことから、「あかめ」 という方言もある





2016 4 7 日 (木)
ニジマスの発眼卵をふ化室に収容
 





 下呂支所でニジマスの発眼卵をふ化室に収容しました。

 ふ化室への収容は、検卵を実施した後に行っています。ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 個に小分けして入れます。ふ化盆は 10 枚程度重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。

 ふ化水槽では、井戸水を流してふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。




検卵後の発眼卵をふ化室へ運ぶ




ふ化室でふ化盆に発眼卵を小分けして入れる




発眼卵を小分けした ふ化盆を重ねる




重ねたふ化盆の上下をバンドで固定




ふ化水槽に入れる




ふ化盆とふ化水槽との隙間を 縄でふさぐ




ふ化水槽に ふたをして遮光




井戸水を流しながら、餌付け直前まで収容





2016 4 6 日 (水)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でニジマスの発眼卵 (はつがんらん) の検卵 (けんらん) 作業が始まりました。

 発生の最終段階の卵は、発現した眼球が透けて見えることから 「発眼卵」 と呼ばれます。卵は、受精後しばらく安静が必要ですが、発眼卵の段階になると外部からの衝撃に比較的強くなり、収容水槽から取り出すことができるので、検卵機により生卵と死卵とを分別する作業が可能になります。死卵を放置すると、水カビ発生の原因となるので取り除かなければなりません。ただし、検卵機による除去では、少数の死卵が残るため、残った死卵を目視観察と手作業で取り除く必要があります。

 これらの作業は 「検卵」 と呼ばれ、卵の出荷やふ化室への移送の前に必ず行っています。検卵が終了した発眼卵は、養殖業者への出荷や当研究所での継代飼育などに使用しています。




検卵機




検卵機で分別された
死卵 (左側のざる) と 生卵 (右側のざる)




検卵機を使用しても死卵 (白濁したもの) が
残るため、目視観察と手作業による検卵が不可欠




目視観察と手作業による検卵





2016 4 5 日 (火)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所で今年 4 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 今シーズンのニジマスの採卵と人工受精は、今日の作業で完了しました。







雌親魚からの採卵作業









雄親魚からの採精作業




精液




受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




受精作業




卵管理水槽に受精卵を収容





2016 4 4 日 (月)
井戸の遮光シートの取り付け
 





 下呂支所の井戸に遮光シートを取り付けました。

 井戸の中に藻が生えると、配水管が詰まるなどトラブルの原因になるので、春から秋は、藻が生えないよう井戸にシートをかぶせて遮光しています。ただし、冬は、雪の重みで破れる恐れがあるので、毎年、雪が降り始める直前に遮光シートを取り外しておき、春先に再度取り付けるようにしています (関連記事 : 2015 年 12 月 8 日)。










遮光シート












2016 4 1 日 (金)
タモの補修
 





 下呂支所でタモの補修を行いました。

 タモは、野外での魚類調査や所内での飼育魚の管理に欠かせない道具です。使用頻度が高いので、よくほつれたり穴が開いたりしますが、その都度、職員が手作業で補修して、少しでも長く使用できるようにしています。

















記 事


連休中の飼育管理

飼育池の掃除

放流用種苗育成
手法開発事業
計画検討会

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

飼育魚の移動

イワナとアマゴとの
交雑個体

ニジマス卵の
管理用水の冷却

ニジマスの発眼卵を
ふ化室に収容

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

養殖魚の魚病診断

根尾川筋漁業協同
組合 視察研修会

アユの放流試験

アユの標識作業

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

飼育池の掃除

桜鮠 (さくらばえ)

ニジマスの発眼卵を
ふ化室に収容

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

ニジマスの
採卵と人工受精

井戸の遮光シートの
取り付け

タモの補修


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