概 要
イワナは飛騨地域の観光地における名物として、刺身、塩焼き、骨酒、燻製などに利用されている魚種であり、岐阜県の養殖業において重要な水産物の一つです。
また、昨年度に飛騨地域のホテル、旅館等を対象にアンケート調査を実施したところ、一番使用されている水産物がイワナであることから、県内の需要が高いことが明らかになっています。
しかし、イワナは冷水性の魚類であるため、河川上流域や湧水地で養殖がおこなわれていますが、地球温暖化による水温の上昇により、県内でイワナを養殖できる地域は限られます。また現在イワナを扱っている養殖業者においても、夏季の高水温によって、減耗等の被害に悩まされており、宿泊施設からの需要に対して生産量が不足しています。
当支所で飼育されてきたイワナ(以下、支所イワナ)は、夏場の飼育水温が25℃近くにまで達するような、イワナの適水温をはるかに超えた環境下においても、生残してきた個体を親にして継代していることから、高水温により自動的に選抜され、高温耐性が極めて強い系統となっている可能性があります。
本研究では、支所イワナを用いて、温暖化に適応可能なイワナ種苗の開発に取り組みます。
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高温耐性試験中の支所イワナ |