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せかぶ日誌
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2016 年 12 月

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< 11 月  1 月 >


2016 12 31 日 (土)
年末年始の飼育管理
 





 年末年始も職員が交代で出勤して飼育管理を行っています。

 下呂支所では、当番の職員が敷地全体を巡回して飼育池のスクリーンの掃除や給餌機への餌の補充などを行いました。





 本年中は、格別のご高配を賜り、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。





2016 12 30 日 (金)
雪が少ない
 





 下呂支所のある下呂市萩原町では、例年 12 月にまとまった量の雪が降ります (関連記事 : 2012 年 12 月 10 日、2014 年 12 月 15・17・18 日)。しかし、今季は暖冬のようで、ほとんど雪が降っていません。

 下呂支所は敷地が広いので、除雪するのは大変です。その一方で、雪が少ないと雪どけ水も少なくなるので、翌年の春に水不足になるおそれがあります。どちらも施設の管理や魚の飼育に関わる問題なので、悩ましいところです。








2016 12 29 日 (木)
年末年始の飼育管理
 





 年末年始も職員が交代で出勤して飼育管理を行っています。

 下呂支所では、敷地全体を巡回して飼育池のスクリーンの掃除や給餌機への餌の補充などを行いました。











2016 12 28 日 (水)
カジカの産卵準備
 





 下呂支所でカジカの産卵用の水槽の準備を始めました。カジカ小卵型は、河川では早ければ 12 月上旬に産卵を始める個体もいるようですが、下呂支所の飼育施設内では 1 月上旬に産卵が始まります。

 下呂支所では、雌雄両方の親魚を産卵用の水槽に入れて自発的に産卵させています。産卵用の水槽は、普段の飼育用の水槽とは別に用意しています。

 カジカは、雄が川底の石と石の隙間を産卵のための巣として縄張りを持ち、そこに雌が訪れて産卵するという習性があります。このとき、産卵は雄の営巣と同時に始まるのではなく、営巣して数日後に雄親魚の雄性ホルモンが増加し、フェロモンが含まれると思われる尿を放出し始め、それを頼りに雌が巣を訪れると考えられています。そのため、飼育環境下で採卵する際には、実際の産卵期が始まる前に、巣となる材料を設置した水槽にあらかじめ雄親魚を入れて、営巣をさせておきます。下呂支所では、巣の材料として石の代わりに屋根瓦や鉄製アングル材 (L 字鋼) を用いています。




カジカの雄と 鉄製アングル材 (L 字鋼) の巣





参考文献

Koya Y, Fujii R, Yambe H & Tahara D (2016)
 Nesting behavior is associated with increased
 urinary volume in the urinary bladder during the
 reproductive period in small-egged Kajika, Cottus
 pollux
SE. Ichthyological Research, 63: 59-67.

Koya Y, Fujii R, Yambe H & Tahara D (2016)
 Hypertrophy and polysaccharide production in the
 kidney associated with sexual maturation of male
 small-egged Kajika, Cottus pollux SE. Ichthyological
 Research, 63: 260-266.





2016 12 27 日 (火)
水門の維持管理
 





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しています。

 このところ飛騨川では増水が続いており、流下してくる落ち葉で水門の取水口や飼育池のスクリーンが詰まりやすい状況です (関連記事 : 12 月 23 日)。今日も取水口が落ち葉で詰まって通水量が減少したため、職員が現場に急行して復旧作業を行いました。














2016 12 26 日 (月)
アマゴ・ヤマメの稚魚の餌付け
 





 下呂支所のふ化室でアマゴ・ヤマメの稚魚の餌付けが始まりました (関連記事 : 12 月 20 日)。

 餌が不足すると成長が悪くなる一方、多過ぎると食べ残した餌に水カビが発生して病気が出やすくなります。餌の量の調節と水槽の掃除が欠かせません。年末年始も職員が交代で出勤して、ふ化室の管理を行う予定です。







自動給餌機








2016 12 23 日 (金)
水門の維持管理
 





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しています。

 この時期の飛騨川は、流下してくる落ち葉が多く、特に増水時には水門の取水口や飼育池のスクリーンがよく詰まります。今日は取水口が落ち葉で詰まって通水量が減少したため、職員が急遽出勤して復旧作業を行いました。











2016 12 22 日 (木)
ヤマメの池出し
 





 下呂支所のふ化水槽 (関連記事 : 11 月 20 日・12 月 3 日) に収容したアマゴなどの発眼卵のふ化が続いており、卵黄を吸収し終わって餌付け時期を順次迎えています。

 下呂支所では、先々週からふ化水槽からふ化盆を取り出し、稚魚を餌付け用の水槽や飼育池に移す作業を実施中です。下呂支所では、この作業を 「池出し」 と呼んでいます。餌付けのタイミングが遅れると稚魚の生残率が低下するおそれがあるため、水温や稚魚の成育状況を勘案して池出しの時期を調整しています。

 今回の作業では、前回 (関連記事 : 12 月 20 日) とは別の系統のヤマメを池出ししました。




ふ化水槽から ふ化盆を取り出す




餌付け用の飼育水槽に移動




ふ化盆の固定バンドを外す




ふ化盆から稚魚を出す








2016 12 21 日 (水)
配管の修理
 





 下呂支所の G 号池の井戸水の配管が老朽化により破損したため、修理を行いました。

 この配管は、岐阜県水産試験場の時代から使用しているもので、設置からすでに 50 年ほど経過しています。破損した部品を外した後、新しいものを取り付けました。
















ぶしゃあ











2016 12 20 日 (火)
アマゴやヤマメの池出し
 





 下呂支所のふ化水槽 (関連記事 : 11 月 20 日・12 月 3 日) に収容したアマゴなどの発眼卵のふ化が続いており、早いものは卵黄を吸収し終わって餌付け時期を迎えています。

 現在、ふ化水槽からふ化盆を取り出し、稚魚を餌付け用の水槽や飼育池に移す作業を実施中です。下呂支所では、この作業を 「池出し」 と呼んでいます。餌付けのタイミングが遅れると稚魚の生残率が悪化するおそれがあるため、水温や稚魚の成育状況を勘案して池出しの時期を調整しています。








2016 12 19 日 (月)
飼育魚の移動
 





 下呂支所では、主に屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に魚を移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 先週の作業では、A 号池で飼育していたヤマメをより大きい B 号池に移動させました。










計数しながら 魚を新しい飼育池に入れる
(左手にカウンターを持っている)





2016 12 16 日 (金)
渓流魚の産卵場の調査
 





 今日も渓流魚の産卵場の調査を行いました。

 今日は、これまでとは別の計 4 ヶ所を巡回し、水面幅・水深・流速・河床材料サイズを測定しました。




流速の測定





2016 12 15 日 (木)
渓流魚の産卵場の調査
 





 今日も渓流魚の産卵場の調査を行いました。

 今日は、これまでとは別の計 24 ヶ所を巡回し、水面幅を測定しました。また、そのうち 5 ヶ所では、水深・流速・河床材料サイズも測定しました。











2016 12 14 日 (水)
渓流魚の産卵場の調査
 





 今日も渓流魚の産卵場の調査を行いました。

 今日は、これまでとは別の計 5 ヶ所を巡回し、水面幅・水深・流速・河床材料サイズを測定しました。











2016 12 13 日 (火)
渓流魚の産卵場の調査
 





 先週に引き続き、渓流魚の産卵場の調査を行いました。

 今日は、先週とは別の計 17 ヶ所を巡回し、水面幅を測定しました。また、そのうち 10 ヶ所では、水深・流速・河床材料サイズも測定しました。








2016 12 12 日 (月)
アマゴやヤマメの発眼卵をふ化室に収容
 





 下呂支所でアマゴやヤマメの発眼卵をふ化室に収容する作業を実施中です。ふ化室への収容は、検卵 (関連記事 : 11 月 14・18 日、12 月 8 日) が完了したものから順次行っています。

 ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 個ずつに小分けして入れます。ふ化盆はいくつか重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。ふ化水槽では、ふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。




ふ化盆







ふ化水槽





2016 12 9 日 (金)
渓流魚の産卵場の調査
 





 渓流魚の産卵場の調査を行いました。

 下呂支所では、イワナ・ヤマメ・アマゴの産卵状況を調査しています (関連記事 : 10 月 27 日、11 月 2・9 日)。今日は、これまでの調査で産卵行動が確認された計 19 ヶ所を再度巡回し、水面幅を測定しました。また、産卵床が確認された 10 ヶ所では、水深・流速・河床材料サイズも測定しました。











2016 12 8 日 (木)
アマゴ・ヤマメ・イワナの発眼卵の検卵作業
 





 今月も下呂支所でアマゴ・ヤマメ・イワナの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 現在は、11 月中旬に人工受精を行った卵が発眼期を迎えており、検卵作業を順次進めています。








2016 12 7 日 (水)
ふ化室の清掃
 





 下呂支所でふ化室の清掃を行いました。

 ふ化室は、アマゴなどの稚魚の餌付けを行う施設です。現在、ふ化水槽 (関連記事 : 11 月 20 日・12 月 2 日) に収容したアマゴやヤマメの発眼卵が順次ふ化している模様で、このままの水温で推移すれば、来週には餌付け水槽に移す作業が始まる見込みです。稚魚は病気に弱いため、餌付け水槽に移す前に施設内の清掃や器材の消毒を行っています。








2016 12 6 日 (火)
冠雪
 





 下呂支所がある飛騨地方は、今週に入り冷え込んできました。

 山の方は、雪になったようです。








2016 12 5 日 (月)
井戸の遮光シートの取り外し
 





 先週、下呂支所で井戸の遮光シートの取り外しを行いました。

 井戸の中に藻が生えると配水管が詰まりやすくなるので、春から秋は、藻が生えないよう井戸に遮光シートをかぶせています (関連記事 : 4 月 2 日)。しかし、冬は、雪の重みで破れる恐れがあるので、毎年、雪が降り始める頃に遮光シートを取り外すようにしています。











2016 12 2 日 (金)
全国湖沼河川養殖研究会
マス類資源研究部会
 





 「全国湖沼河川養殖研究会 マス類資源研究部会」 が 1・2 日に東京海洋大学 (東京都港区) で開催されました。

 当研究所の職員は、サクラマスに寄生中のカワシンジュガイ幼生が有する一時的な塩分耐性について発表しました。








2016 12 1 日 (木)
養殖魚の魚病診断
 





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今週、診断の依頼があったのはアマゴです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫・細菌・ウイルスの有無などを調べて死亡原因を明らかにし、養殖業者に対応策を指導しています。











記 事


年末年始の飼育管理

雪が少ない

年末年始の飼育管理

カジカの産卵準備

水門の維持管理

アマゴ・ヤマメの
稚魚の餌付け

水門の維持管理

ヤマメの池出し

配管の修理

アマゴやヤマメの
池出し

飼育魚の移動

渓流魚の
産卵場の調査

渓流魚の
産卵場の調査

渓流魚の
産卵場の調査

渓流魚の
産卵場の調査

アマゴやヤマメの
発眼卵をふ化室に
収容

渓流魚の
産卵場の調査

アマゴ・ヤマメ・
イワナの発眼卵の
検卵作業

ふ化室の清掃

冠雪

井戸の遮光シートの
取り外し

全国湖沼河川養殖
研究会 マス類
資源研究部会

養殖魚の魚病診断


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