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2016 11 30 日 (水)
落ち葉の季節
 





 下呂支所のある飛騨地方では、紅葉が終わり落葉となりました。山からの大量の落ち葉が川を流れてきます。

 風が強い日などは短時間で大量の落ち葉が流れてくるため、取水口のスクリーンが詰まることがあります。そうなると晴天でも飼育池の水位が突然下がりますので、職員は慌ててスクリーン掃除に川まで出かけていくことになります。




落ち葉で詰まった取水口のスクリーン





2016 11 29 日 (火)
ヤマメの採卵と人工受精
 





 下呂支所でヤマメの採卵と人工受精を実施しました。

 今日は、ヤマメ 1 系統の採卵と人工受精を行いました。今シーズンのアマゴ・ヤマメ・イワナの採卵と人工受精は、今日の作業で完了しました。




親魚の選別作業
1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す





雌親魚からの採卵作業









受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




卵管理水槽に受精卵を収容





2016 11 28 日 (月)
井戸水の殺菌灯の交換
 





 29 日に下呂支所で井戸水の殺菌灯の交換作業を行いました。

 下呂支所では、卵の管理や稚魚の飼育に井戸水を使用しています。ふ化仔魚や稚魚は特に病気に弱いため、飼育用水の殺菌が不可欠です。




















2016 11 25 日 (金)
アマゴやヤマメの発眼卵をふ化室に収容
 





 下呂支所でアマゴやヤマメの発眼卵をふ化室に収容する作業を実施中です。ふ化室への収容は、検卵 (関連記事 : 11 月 14・18 日) が完了したものから順次行っています。

 ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 個ずつに小分けして入れます。ふ化盆はいくつか重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。ふ化水槽では、ふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。




ふ化盆に発眼卵を小分けして入れる




発眼卵を小分けした ふ化盆を重ねる




重ねた ふ化盆の上下をバンドで固定







ふ化水槽に入れる




ふ化盆とふ化水槽との隙間を 縄でふさぐ







ふ化水槽に ふたをして遮光




井戸水を流しながら、餌付け直前まで収容





2016 11 24 日 (木)
放流用種苗育成手法開発事業 および
内水面資源生息環境改善手法開発事業の
渓流魚の課題に係る研究打ち合わせ
 





 平成 28 年度 「放流用種苗育成手法開発事業」 および 「内水面資源生息環境改善手法開発事業」 の渓流魚の課題に係る研究打ち合わせが 24・25 日に下呂支所で開催されました。

 当研究所の職員は、これまでに実施したアマゴ・ヤマメの調査の中間結果について発表し、国立研究開発法人水産研究・教育機構水産総合研究センター中央水産研究所や他県の研究機関の職員と意見交換を行いました。翌日は、当研究所の業務を紹介するとともに、下呂支所の飼育施設を案内しました。








2016 11 23 日 (水)
飛騨萩原
 





 下呂支所のある下呂市萩原町は、飛騨川 (益田川) 沿いの山間の町です。

 かつて飛騨地方を訪れた作家 司馬遼太郎は、下呂温泉から萩原町のあたりを車でささっと通過しつつも、著書 「街道をゆく」 の中で 「山々の姿がいい。低いわりに威厳があり、ときにわらべが童謡をうたっているような、あどけない悲しみがある」 と批評しています。

 ほめられているような、なぐさめられているような、地元民として素直に喜んでいいものなのかどうか図りかねる複雑な表現ですが、下呂支所の職員は、低いわりに威厳のある山や、わらべが童謡をうたっているような山や、あどけない悲しみがある山のふもとで業務に勤しんでいます。











2016 11 22 日 (火)
ヤマメの採卵と人工受精
 





 下呂支所でヤマメの採卵と人工受精を実施しました。

 今日は、ヤマメ 2 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。各魚種の各系統の親魚の成熟度合いを確認しながら、可能であればあと 1・2 回、採卵と人工受精を行う予定です。




親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す




雌親魚からの採卵作業




卵管理水槽に受精卵を収容





2016 11 21 日 (月)
アマゴの発眼卵をふ化室に収容
 





 下呂支所でアマゴの発眼卵をふ化室に収容しました。ふ化室への収容は、検卵 (関連記事 : 11 月 14・18 日) が完了したものから順次行っています。

 ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 個ずつに小分けして入れます。ふ化盆はいくつか重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。ふ化水槽では、ふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。




ふ化盆




ふ化盆に発眼卵を小分けして入れる




発眼卵を小分けした ふ化盆を重ねる




重ねた ふ化盆の上下をバンドで固定




ふ化水槽に入れる




ふ化盆とふ化水槽との隙間を 縄でふさぐ




ふ化水槽に ふたをして遮光




井戸水を流しながら、餌付け直前まで収容





2016 11 18 日 (金)
アマゴやヤマメの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でアマゴやヤマメの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 現在は、10 月下旬に人工受精を行った卵が発眼期を迎えており、検卵作業を順次進めています。








2016 11 17 日 (木)
水路の補修
 





 下呂支所の F 号池や H 号池の水路の補修を行いました。

 これらの水路は 「岐阜県冷水魚養殖試験場」 か 「岐阜県水産試験場」 の時代から使用しているもので、設置からすでに 40〜50 年が経過しています。陥没した部分に砂利を投入するとともに、速乾セメントで隙間をふさぎました。




















2016 11 16 日 (水)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今日は 2 ヶ所で調査を行い、1 ヶ所ではイワナ・カジカ大卵型、もう 1 ヶ所ではイワナ・アマゴ・タカハヤ・カジカ大卵型の生息を確認しました。ハコネサンショウウオも見つかりました。




カジカ大卵型




ハコネサンショウウオ





2016 11 15 日 (火)
アマゴ・ヤマメ・イワナの採卵と人工受精
 





 先週に引き続き、下呂支所でアマゴやヤマメの採卵と人工受精を実施しました。また、今週は、イワナの採卵と人工受精が始まりました。

 今日の作業では、アマゴ 1 系統・ヤマメ 2 系統・イワナ 1 系統の採卵と人工受精を行いました。同じ種の同じ系統の魚で、かつ同じ池で飼育してきた魚であっても、成熟の時期には個体差 (最大で半月ほど) が生じます。そのため、シーズン中は週 2 回、親魚の成熟度合いを繰り返し確認して採卵可能な個体だけを毎回選び出し、採卵と人工受精を行うようにしています。







雌親魚からの採卵作業












雄親魚からの採精作業




精液




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業




卵管理水槽に受精卵を収容





2016 11 14 日 (月)
アマゴやヤマメの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でアマゴやヤマメの発眼卵 (はつがんらん) の検卵 (けんらん) 作業を実施中です。

 発生の最終段階の卵は、発現した眼球が透けて見えることから 「発眼卵」 と呼ばれます。卵は、受精後しばらく安静が必要ですが、発眼卵の段階になると外部からの衝撃に比較的強くなり、収容水槽から取り出すことができるので、検卵機により生卵と死卵とを分別する作業が可能になります。死卵を放置すると、水カビ発生の原因となるので取り除かなければなりません。ただし、検卵機による除去では、少数の死卵が残るため、残った死卵を目視観察と手作業で取り除く必要があります。

 これらの作業は 「検卵」 と呼ばれ、卵の出荷やふ化室への移送の前に必ず行っています。検卵が終了した今回の発眼卵は、下呂支所での継代飼育用としてふ化室に収容しています。




橙色のものが生卵 (左側)
白っぽく変色したものが死卵 (右側)





目視観察と手作業による検卵





2016 11 11 日 (金)
飼育魚の移動
 





 下呂支所では、主に屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に魚を移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 今日の作業では、ふ化室で飼育していたニジマスを A 号池に移動させました。














2016 11 10 日 (木)
渓流で魚類調査
 





 今日も渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査はこれまでとは別の 5 ヶ所で実施し、1 ヶ所目でイワナ・ヤマメ・タカハヤ・カジカ大卵型、2 ヶ所目でイワナ・ヤマメ・カジカ大卵型、3 ヶ所目でイワナ・ヤマメ・カジカ大卵型、4 ヶ所目でイワナ・アマゴ・カジカ大卵型、5 ヶ所目でイワナ・カジカ大卵型の生息を確認しました。








2016 11 9 日 (水)
渓流魚の産卵状況の調査
 





 先週に引き続き、渓流魚の産卵状況を調査中です (関連記事 : 10 月 27 日・11 月 2 日)。

 今週は、計 24 ヶ所を巡回し、そのうち 8 ヶ所でイワナの産卵行動を確認しました。







イワナ





2016 11 8 日 (火)
アマゴやヤマメの採卵と人工受精
 





 下呂支所でアマゴやヤマメの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、アマゴ 1 系統とヤマメ 2 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。




親魚の選別作業
1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す




受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)





2016 11 7 日 (月)
渓流で魚類調査
 





 先週に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査は先週とは別の2 ヶ所で実施し、1 ヶ所目でイワナ・カジカ大卵型、2 ヶ所目でイワナ・アマゴ・カジカ大卵型の生息を確認しました。











2016 11 4 日 (金)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今日は 2 ヶ所で調査を行い、1 ヶ所ではアマゴ・アジメドジョウ・カワヨシノボリ・カジカ大卵型、もう 1 ヶ所ではアマゴ・ウグイ・タカハヤ・アジメドジョウ・カワヨシノボリ・カジカ大卵型の生息を確認しました。




カジカ大卵型





2016 11 3 日 (木)
ヒミズ
 





 下呂支所の敷地内の通路で稀にヒミズ (Urotrichus talpoides) の死骸を見ることがあります。図鑑によると、このヒミズはモグラ科に属する日本固有種で、モグラの仲間ですが、完全な地中生活でなく、地表にも出て活動するとあります。そのためでしょうか、普通のモグラに比べ前足が小さく、一見ネズミに似た感じがあります。

 日本にはヒメヒミズ (Dymecodon pilirostris) もいますが、両種を外見で見分けることは難しいそうで、写真の個体もどちらなのかはよくわかりません。





2016 11 2 日 (水)
渓流魚の産卵状況の調査
 





 先週に引き続き、渓流魚の産卵状況を調査中です (関連記事 : 10 月 27 日)。

 今週は、計 33 ヶ所を巡回し、そのうち 2 ヶ所でアマゴの産卵行動を、別の 10 ヶ所でイワナの産卵行動を確認しました。来週も調査を行う予定です。







イワナ





2016 11 1 日 (火)
アマゴの採卵と人工受精
 





 先月に引き続き、下呂支所でアマゴなどの採卵と人工受精を実施中です。

 今日は、アマゴ 1 系統の採卵と人工受精を行いました。各魚種の各系統の親魚の成熟度合いに応じて、来週も採卵と人工受精を行う予定です。







親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す








記 事


落ち葉の季節

ヤマメの
採卵と人工受精

井戸水の
殺菌灯の交換

アマゴやヤマメの
発眼卵をふ化室に
収容

放流用種苗育成手法
開発事業 および
内水面資源生息環境
改善手法開発事業の
渓流魚の課題に係る
研究打ち合わせ

飛騨萩原

ヤマメの
採卵と人工受精

アマゴの発眼卵を
ふ化室に収容

アマゴやヤマメの
発眼卵の検卵作業

水路の補修

渓流で魚類調査

アマゴ・ヤマメ・
イワナの採卵と
人工受精

アマゴやヤマメの
発眼卵の検卵作業

飼育魚の移動

渓流で魚類調査

渓流魚の
産卵状況の調査

アマゴやヤマメの
採卵と人工受精

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

ヒミズ

渓流魚の
産卵状況の調査

アマゴの
採卵と人工受精


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