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2019 年 11 月

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< 10 月  12 月 >


2019 11 29 日 (金)
アマゴ・ヤマメの発眼卵をふ化室に収容
 





 先日、下呂支所でアマゴ・ヤマメの発眼卵をふ化室に収容しました。ふ化室への収容は、検卵 (関連記事 : 11 月 14・25 日) が完了したものから順次行っています。

 ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 粒ずつ小分けして入れます。ふ化盆はいくつか重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。ふ化水槽では、ふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。




ふ化盆に発眼卵を小分けして入れる




重ねた ふ化盆の上下をバンドで固定




ふ化水槽に入れて くさびで固定




ふ化盆とふ化水槽との隙間を 縄でふさぐ




井戸水を流しながら、餌付け直前まで収容





2019 11 28 日 (木)
養鱒振興全国大会
 





 高山市で第 52 回養鱒振興全国大会が開催されました。

 当研究所の職員が大型マスの鮮度保持技術について講演を行いました。また、その他の講演についても大変興味深い内容で、今後の研究や技術開発に活かしていければと思います。








2019 11 27 日 (水)
ヤスデ
 





 先日、下呂支所の庁舎付近にヤスデが現れました。

 ヤスデは、ヘビ (関連記事 : 5 月 28 日、6 月 29 日、7 月 20 日、9 月 20 日、11 月 4 日) と違って職員に巻き付くおそれはないので、いつも大目に見ています。











2019 11 26 日 (火)
イワナの採卵と人工受精
 





 先週に引き続き、下呂支所でイワナの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、イワナ 1 系統の採卵と人工受精を行いました。今シーズンのアマゴ・ヤマメ・イワナの採卵と人工受精は、今日の作業で完了しました。




雌親魚からの採卵作業










2019 11 25 日 (月)
アマゴ・ヤマメの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でアマゴ・ヤマメの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 現在は、11 月上旬に人工受精を行った卵が発眼期を迎えており、検卵作業を順次進めています。




検卵機で分別された
死卵 (左側のざる) と 生卵 (右側のざる)





検卵機を使用しても死卵が残るため、
目視観察と手作業による検卵が不可欠






2019 11 23 日 (土)
井戸水受水槽の点検
 





 先日、本所の飼育水である井戸水の受水槽をチェックしました。

 井戸水はポンプで揚水しているため、停電などの後、受水槽の水位や用水量のバランスなどが崩れる場合があります。今日は、井戸水をくみ上げて一時的に貯めておく受水槽の水位警告灯にエラーが表示されたため、受水槽と配水用の高置水槽の貯水状況を確認しました。

 屋外にある受水槽の蓋は鉄製で重いため、点検の際は職員が数人がかりで開け閉めしています。





2019 11 22 日 (金)
渓流で魚類調査
 





 昨日に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査は昨日と同じ渓流の下流側の区間で実施し、イワナ・アマゴ・カワヨシノボリ・カジカ大卵型を確認しました。また、今日もイワナとアマゴとの交雑と考えられる個体が確認されました。今回の個体は、当研究所が確認したものとしては 22 河川計 31 地点目の事例です。




上側: アマゴ、下側: イワナ
中間: 交雑と考えられる個体




カジカ大卵型





2019 11 21 日 (木)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査では、イワナ・アマゴ・カジカ大卵型の生息が確認されました。また、イワナとアマゴとの交雑と考えられる個体も確認されました。

 飛騨地方とその周辺地域では、イワナとアマゴとの交雑あるいはイワナとヤマメとの交雑と考えられる個体が散発的ながらも広い範囲で見つかっています (関連記事 : 2009 年 6 月 8 日・7 月 14 日、2010 年 7 月 8 日、2011 年 7 月 26 日・9 月 14 日、2012 年 8 月 7 日・11 月 20 日、2015 年 6 月 1 日・7 月 21 日・11 月 13 日、2016 年 4 月 22 日・8 月 8 日、2017 年 6 月 6 日、2018 年 7 月 11 日・11月 12 日、2019 年 9 月 4 日)。今回の個体は、当研究所が確認したものとしては 22 河川計 30 地点目の事例です。




上側: イワナ、下側: アマゴ
中間: 交雑と考えられる個体





2019 11 20 日 (水)
イワナの採卵と人工受精
 





 一昨日に引き続き、下呂支所でイワナの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、イワナ 1 系統の採卵と人工受精を行いました。




雄親魚からの採精作業




精液





2019 11 19 日 (火)
アマゴの発眼卵をふ化室に収容
 





 先週、下呂支所でアマゴの発眼卵をふ化室に収容しました。ふ化室への収容は、検卵 (関連記事 : 11 月 14 日) が完了したものから順次行っています。

 ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 粒ずつ小分けして入れます。ふ化盆はいくつか重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。ふ化水槽では、ふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。














2019 11 18 日 (月)
イワナの採卵と人工受精
 





 今週も下呂支所でイワナの採卵と人工受精を実施しています。

 今日の作業では、イワナ 1 系統の採卵と人工受精を行いました。同じ種の同じ系統の魚で、かつ同じ池で飼育してきた魚であっても、成熟の時期には個体差 (最大で半月ほど) が生じます。そのため、シーズン中は週 2 回、親魚の成熟度合いを繰り返し確認して採卵可能な個体だけを毎回選び出し、採卵と人工受精を行うようにしています。




雌親魚からの採卵作業










2019 11 15 日 (金)
渓流魚の人工産卵場の造成
 





 東京海洋大学大泉ステーション (山梨県北杜市) を訪問しました。

 今回は、同大学からの依頼を受け、渓流魚の人工産卵場の造成方法について現地指導を行いました。


参考文献

中村智幸.1999.人工産卵場におけるイワナの産卵と
  産着卵のふ化.日本水産学会誌,65: 434-440.
  < 外部リンク >

コ原哲也・佐藤正人・大原健一・辻 寛人・岸 大弼.
  2019.人工産卵場におけるヤマメおよびアマゴ卵の
  発眼率.水産技術,11: 91-96.  < 外部リンク >











2019 11 14 日 (木)
アマゴの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所でアマゴの発眼卵 (はつがんらん) の検卵 (けんらん) 作業を実施中です。

 発生の最終段階の卵は、発現した眼球が透けて見えることから 「発眼卵」 と呼ばれます。卵は、受精後しばらくの間は安静が必要ですが、発眼卵の段階になると外部からの衝撃に比較的強くなり、収容水槽から取り出すことができるので、生卵と死卵とを分別する作業が可能になります。死卵は、放置すると水カビ発生の原因となるので取り除かなければなりません。

 これらの作業は 「検卵」 と呼ばれ、卵の出荷やふ化室への移送の前に必ず行っています。検卵が終了した発眼卵は、養殖業者への出荷や当研究所での継代飼育などに使用しています。











2019 11 13 日 (水)
井戸水の殺菌灯の交換
 





 先週、下呂支所で井戸水の殺菌灯の交換作業を行いました。

 下呂支所では、卵の管理や稚魚の飼育に井戸水を使用しています。ふ化仔魚や稚魚は特に病気に弱いため、飼育用水の殺菌が不可欠です。











2019 11 12 日 (火)
イワナの採卵と人工受精
 





 下呂支所でイワナの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、イワナ 1 系統の採卵と人工受精を行いました。親魚の成熟度合いを確認しながら、可能であればあと 1・2 回、採卵と人工受精を行う予定です。




親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す




雌親魚からの採卵作業









受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




雄親魚からの採精作業




精液




受精作業




受精卵を卵管理水槽に収容





2019 11 11 日 (月)
リアルタイムPCR技術研修
 





 リアルタイム PCR 実験の所内研修会を行いました。

 リアルタイム PCR はその名のとおりリアルタイムで PCR 産物をモニターして解析する方法です。結果判定の迅速性や反応特異性の高さから食品検査等で普及しつつある手法ですが、魚病診断においても次第に行われるようになってきました。

 PCR 反応に用いる試薬の調整方法などは従来の PCR と大きく変わりませんので、今回は、専用機器の操作等を中心として、研究員研修を行いました。








2019 11 8 日 (金)
アマゴ・ヤマメの採卵と人工受精
 





 先日に引き続き、下呂支所でアマゴ・ヤマメの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、アマゴ 1 系統とヤマメ 3 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。来週は、イワナの採卵と人工受精を行う予定です。




雌親魚からの採卵作業









受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




精液




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業





2019 11 7 日 (木)
環境収容力推定手法開発事業 中間検討会
 





 令和元年度 「環境収容力推定手法開発事業」 の渓流魚の課題の中間検討会が 6・7 日に水産庁 (東京都千代田区) で開催されました。

 当研究所の職員は、現在取り組んでいるイワナなどの調査の経過について報告し、国立研究開発法人水産研究・教育機構水産総合研究センター中央水産研究所や他県の研究機関の職員と意見交換を行いました。








2019 11 6 日 (水)
水門の維持管理
 





 下呂支所では、職員が飼育用水の水源である飛騨川 (益田川) のスクリーン掃除などの維持管理をしています。

 今回は、水門の入口に土砂が堆積していたので除去作業を行いました。





2019 11 5 日 (火)
アマゴ・ヤマメの採卵と人工受精
 





 今日も下呂支所でアマゴ・ヤマメの採卵と人工受精を実施しました。

 今日の作業では、アマゴ 1 系統とヤマメ 3 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。




親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す




雌親魚からの採卵作業




雄親魚からの採精作業





2019 11 4 日 (月)
アオダイショウ
 





 先日、下呂支所の庁舎付近にアオダイショウが現れました。

 全長約 1.2 m とそれほど大きくない個体でしたが、臆することなく庁舎に出入りして職員を恐慌状態に陥れました。








2019 11 3 日 (日)
アマゴ・ヤマメの採卵と人工受精
 





 1 日に下呂支所でアマゴ・ヤマメの採卵と人工受精を実施しました。

 今回の作業では、アマゴ 4 系統とヤマメ 3 系統の採卵と人工受精をそれぞれ行いました。




親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す







雌親魚からの採卵作業









受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




雄親魚からの採精作業




精液




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業




受精卵を卵管理水槽に収容





2019 11 2 日 (土)
イタセンパラツアー
 





 羽島市教育委員会主催の行事 「イタセンパラツアー」 の一環で、羽島市イタセンパラサポータ−の皆さんが本所を訪れました。

 飼育池では時折産卵行動を行うイタセンパラの様子が見られ、サポーターの方々は写真を撮ったりメモを取るなどして、熱心に観察していました。











2019 11 1 日 (金)
アユの仔魚
 





 本所でアユがふ化しています。

 アユのふ化直後の仔魚は全長 6〜7 mm の大きさで、ニシンの仲間の仔魚と同じように弱々しいシラス体形をしています。拡大して観察できるように、ふ化時期には見学通路での展示も行っていますので、タイミングが合えば、ぜひご覧ください。





 本所の見学通路では、研究内容などを紹介するパネルや、岐阜県に分布している魚を水槽で展示しています。平日 9 時から 17 時まで見学可能です。一般の見学者は、予約は不要ですが、来所時に事務所の受付窓口へお越しください。

 団体で来所される場合や、当研究所の職員による解説を希望される場合には、事前にご連絡ください。なお、調査や飼育管理の都合上、ご要望にお応えできない場合があります。あらかじめご了承ください。








記 事


アマゴ・ヤマメの
発眼卵をふ化室に
収容

養鱒振興全国大会

ヤスデ

イワナの
採卵と人工受精

アマゴ・ヤマメの
発眼卵の検卵作業

井戸水受水槽の点検

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

イワナの
採卵と人工受精

アマゴの発眼卵を
ふ化室に収容

イワナの
採卵と人工受精

渓流魚の
人工産卵場の造成

アマゴの
発眼卵の検卵作業

井戸水の
殺菌灯の交換

イワナの
採卵と人工受精

リアルタイムPCR
技術研修

アマゴ・ヤマメの
採卵と人工受精

環境収容力
推定手法開発事業
中間検討会

水門の維持管理

アマゴ・ヤマメの
採卵と人工受精

アオダイショウ

アマゴ・ヤマメの
採卵と人工受精

イタセンパラツアー

アユの仔魚

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