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◎基本目標

 人と魚が共存する豊かな水域環境の創出と水産業の振興


[基本方針]

 水域における生物多様性の保全及びアユ、アマゴなどの漁業資源の増養殖技術等の開発並びにこれらの研究成果の普及・啓発活動の強化




 基本目標の達成のため、基本方針を定めて次の試験研究及び事業を積極的に推進しています。



その1
水域における生物多様性の保全に関する調査研究




 
県民共有のかけがえのない財産であり後世に引き継ぐべき自然環境や野生生物を守るため、希少水生生物の保護繁殖、生態系に配慮した環境保全・修復、外来生物の管理対策など、生物多様性の保全に関する調査研究や啓発活動を行っています。



○希少水生生物の保護繁殖

 絶滅の危機にある淡水魚類(ウシモツゴなど)を保護するため、生息域外保全として人工繁殖技術や野生復帰に関する調査研究、及び生息地の保全・復元などの保護活動をおこなっています。




ウシモツゴ



○生物多様性に配慮した水域環境の保全と創出

 淡水生物の生息場所や繁殖活動を劣化させる人間活動や環境要因を解明し、それらを修復させる管理方法や予防処置などを提言するための調査研究を行っています。




水田と水路との間を接続する魚道




木製構造物の設置による水路の環境改善



○外来生物の影響評価や管理手法

 地域在来の生物群集や生態系へ大きな影響を及ぼす外来魚類(ブルーギルなど)について、その影響評価や管理手法に関する調査研究をおこなっています。






その2
アユ・アマゴなどの漁業資源の増養殖技術の開発




 県の内水面漁業の最重要魚種であるアユをはじめ、マス類を中心とした漁業資源の増養殖のため、河川 漁場の有効活用や付加価値の高い養殖魚種の開発、病気に強い優良な系統の確立等の取り組み分野をより深く掘り下げた調査研究や技術支援を積極的に行っています。




アユ



○漁業資源の増養殖に関する技術開発

 低迷する水産業を活性化するため、最重要魚種であるアユについて、冷水病に強い優良なアユ種苗の開発や付加価値の高いアユの効率的生産のための全雌アユの生産普及並びに、サツキマスの回帰率を向上するためアマゴの優良種苗の開発を行っています。
 また、カジカやナマズの養殖希望者による飼育試験を行い、地域ブランド特産品としての開発をめざしています。




カジカ小卵型



○優良系統の育種

 アユやマス類の優良系統の保存を行うとともに全雌アマゴ、河川残留型アマゴ、神通川水系のヤマメ、産卵期の遅い系統のニジマスなど需要の高い優良種苗卵の生産供給を行っています。




アマゴ




ナマズ






その3
研究成果の普及・啓発活動の強化




 
技術指導、魚病診断、防疫対策指導等を行うとともに、研究成果発表会等により試験研究成果を普及しています。



○研究成果の普及

 研究成果発表会、養魚講習会等の開催、情報誌の発行、所内展示などを実施し、研究成果の普及に努めています。



○巡回指導の強化

 養殖水産物の安全性を確保し、消費者の視点に立った安全・安心な養殖魚の生産に寄与するため魚病対策、食品衛生、環境保全対策等について養殖業者を対象に巡回指導を行っています。



○啓発活動の充実

 研究所一日開放事業を開催するとともに魚類放流体験学習会、里親教室、馬瀬川フイッシングアカデミー、環境保全団体の会合などに講師として参画し、淡水魚を核とした、水産業の振興、河川環境保全などに対する普及・啓発に努めています。




研究所一日開放事業




小学校への講師派遣




研究所ホームページ









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