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  − ウシモツゴの飼い方 −     


 ウシモツゴは、岐阜 ・愛知 ・三重県にのみ分布する希少魚です。生息環境条件の悪化などにより、近年急速に減少しています。環境省のレッドデータブックで絶滅危惧 IA類 (CR)、岐阜県レッドリストで絶滅危惧 I類に選定されているほか、岐阜県指定希少野生生物保護条例により指定希少野生生物として保護対象となっています。




ウシモツゴ


飼育水槽



ウシモツゴの仔魚


 当研究所は、岐阜・美濃生態系研究会、岐阜県世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ、関市、美濃市、県博物館とともに、官民横断組織 「ウシモツゴを守る会」 を平成17年7月に発足させ、ウシモツゴの保護や生息地の復元に向けた活動を続けています。


解説書 「ウシモツゴの飼い方 〜屋内飼育(60cm水槽)〜
< PDF >
※ 両面印刷して左とじにすると冊子になります
※ この解説書は、岐阜県河川環境研究所
  (当時)が発行したものです


 このテキストは、当研究所でのこれまでの飼育経験を元に作成したもので、ウシモツゴの飼育方法を小学生高学年でも理解できる内容で紹介しています。ウシモツゴの生息地がある自治体での保全活動の一助となれば幸いです。



!注意!

 ウシモツゴは、岐阜県希少野生生物保護条例の指定希少野生生物です。ウシモツゴの捕獲等は、保護あるいは調査を目的とする場合であっても、県知事の許可が必要です。新たにウシモツゴの飼育を計画する場合は、事前に関連する法令を確認し、必要に応じて許可申請などの手続きを行ってください。

 また、水槽で増殖させたウシモツゴを野外に放流する場合には、ウシモツゴの経歴の確認 ・過去のウシモツゴの分布状況の把握 ・放流の候補地の環境要因や生物相の把握 ・自治体や地元住民との合意形成などが不可欠です。ウシモツゴの放流を計画する場合は、これらの作業を経た上で、放流の可否を判断されるようお願いします。




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