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2020 年 3 月

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2020 3 31 日 (火)
チャイロカワモズク
 





 郡上市内の長良川水系の 1 支流でチャイロカワモズク (Sheathia arcuata) が発見されました。チャイロカワモズクは、湧水が流入する小川や水路に生育する淡水産の紅藻の 1 種です。

 国内のカワモズク科は、いずれも分布が局所的である上に減少傾向にあることから、環境省レッドデータブック 2014 では、絶滅危惧 I 類 (CR+EN) に 15 分類群(13 種、1 変種、1 品種)、絶滅危惧 II 類 (VU) に 4 種、準絶滅危惧 (NT) にチャイロカワモズクを含む 2 種、情報不足 (DD) に 1 種がそれぞれ選定されています。また、栃木県足利市では、ニホンカワモズク (Batrachospermum japonicum) の自生地が天然記念物に指定されています。

 チャイロカワモズクは、他の地域では比較的多くの分布地が確認されていますが、郡上市内の長良川水系では今回の地点以外では発見されていません。今後の調査の進展によっては新たな分布地が発見される可能性がありますが、現時点ではここが唯一の分布地であるため、当面の間は生育区間や集水域を保全することが望まれます。














2020 3 30 日 (月)
飼育池の掃除
 





 下呂支所で飼育池の掃除を行いました。

 魚を飼育している池では、残餌や排泄物の掃除が必要です。また、水源の飛騨川(益田川) の増水時に濁った水が流入すると飼育池の底に泥が堆積するので、その都度、掃除しなければなりません。使用していない池でも藻が生えたり落ち葉がたまったりするので、使用を再開する前に掃除するようにしています。











2020 3 27 日 (金)
高校生が来所
 





 愛知県立一宮高等学校の 1 年生の生徒が 24 日にイタセンパラの学習のため本所に来訪しました。

 当研究所の職員からこれまでの取り組みなどについて説明を受けた後、屋外池を見学しました。











2020 3 26 日 (木)
飼育魚の移動
 





 下呂支所で飼育魚の移動を行いました。

 下呂支所では、主に屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に魚を移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 今回の作業では、A 号池で飼育していたニジマスを B 号池に移動させました。




計数しながら 魚を新しい飼育池に入れる
(左手にカウンターを持っている)





2020 3 25 日 (水)
河川調査
 





 河川調査を実施しました。

 今回の調査では、水温・電気伝導度・藻類の状況などを確認しました。








2020 3 24 日 (火)
水温計のデータ回収
 





 下呂支所で水温計のデータ回収を行いました。

 下呂支所では、敷地内の井戸や水路など計 6 ヶ所で水温を計測しており、データ回収や電池交換を定期的に行っています。








2020 3 23 日 (月)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所で今年 5 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 今シーズンのニジマスの採卵と人工受精は、今日の作業で完了しました。







雌親魚からの採卵作業









受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




雄親魚からの採精作業




精液




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業




受精卵を卵管理水槽に収容





2020 3 20 日 (金)
飼育魚の体サイズ測定
 





 先日、下呂支所でアユカケの体サイズ測定を行いました。

 同じ魚種であっても系統によって成長速度に差が生じることがありますし、同じ系統であっても飼育方法によって差が生じることもあります。下呂支所では、飼育魚の体サイズ測定を目的に応じて随時行っており、どれくらいの差異があるのかを調べています。


参考文献

下村雄志・田原大輔・藤井亮吏・岸 大弼.2020.小型
 円形水槽におけるアユカケ0歳魚の成長および成熟
 特性.岐阜県水産研究所研究報告,65: 25-29.
 < PDF >











2020 3 19 日 (木)
人工産卵河川で魚類調査
 





 昨日に引き続き、高山市奥飛騨温泉郷の蒲田川にある渓流魚人工産卵河川で魚類調査を行いました。

 今日の調査は昨日の上流側の区間で行い、ヤマメとイワナの生息を確認しました。




凍った




イワナ





2020 3 18 日 (水)
人工産卵河川で魚類調査
 





 高山市奥飛騨温泉郷の蒲田川にある渓流魚人工産卵河川で魚類調査を行いました (関連記事 : 2019 年 10 月 28 日)。

 今日の調査では、ヤマメとイワナの生息が確認されました。










ヤマメ





2020 3 17 日 (火)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所で今年 4 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 親魚の成熟度合いを確認しながら、可能であればあと 1・2 回、採卵と人工受精を行う予定です。







雌親魚からの採卵作業




雄親魚からの採精作業




受精作業





2020 3 16 日 (月)
井戸の遮光シートの取り付け
 





 23 日に下呂支所の井戸に遮光シートを取り付けました。

 井戸の中に藻が生えると配水管を詰まらせるなどトラブルの原因になるので、春から秋は藻が生えないよう井戸にシートをかぶせて遮光しています。ただし、冬は雪の重みで破れる恐れがあるので、毎年、雪が降り始める直前に遮光シートを取り外しておき、春先に再度取り付けるようにしています (関連記事 : 2019 年 12 月 9 日)。












2020 3 13 日 (金)
巡回指導
 





 養殖業者への巡回指導を行いました。

 今回は下呂市・高山市・飛騨市の 計 4 軒を訪問し、飼育魚の流通状況や魚病の発生状況について聞き取りを行いました。








2020 3 12 日 (木)
渓流で魚類調査
 





 昨日に引き続き、渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査は昨日と同じ渓流の上流側の区間で行い、イワナの生息を確認しました。








2020 3 11 日 (水)
渓流で魚類調査
 





 渓流で魚類調査を行いました。

 今日の調査ではイワナの生息が確認されました。














2020 3 10 日 (火)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所で今年 3 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 同じ系統の同じ年齢のニジマスで、かつ同じ池で飼育してきたものであっても、成熟の時期には個体差(最大で 1 ヶ月ほど) が生じます。そのため、親魚の成熟度合いを毎回確認して、採卵可能な個体だけを選び出して採卵と人工受精を行うようにしています。




親魚の選別作業




1 個体ずつ触診して、採卵可能な個体を選び出す







雌親魚からの採卵作業




雄親魚からの採精作業





2020 3 9 日 (月)
養殖魚の魚病診断
 





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今週、診断の依頼があったのはニジマスです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫・細菌・ウイルスの有無など確認して死亡原因を調べ、養殖業者に対応策を指導しています。











2020 3 6 日 (金)
飼育魚の移動
 





 下呂支所で飼育魚の移動を行いました。

 今回の作業では、C 号池で飼育していたナマズを FRP 水槽に移動させました。











2020 3 5 日 (木)
カジカの飼育施設の掃除
 





 下呂支所のカジカの飼育施設では、水槽内や床面に藻類が生えるため、こまめに掃除しています。

 日照時間が長くなり始めるこの時期は、藻類が生えやすいようで掃除が大変です。








2020 3 4 日 (水)
カジカがふ化
 





 下呂支所でカジカのふ化が始まりました。

 カジカは、淡水で卵を管理してふ化させますが、ふ化直後から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水で飼育します。毎年、この時期は、採卵作業 (関連記事: 1 月 23・27 日、2 月 3・13・19 日) や検卵作業 (関連記事 : 1 月 30 日、2 月 5・14・21 日) のほか、飼育水槽や人工海水の準備で大忙しです。




仔魚







全長 約 5 mm





2020 3 3 日 (火)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所で今年 2 回目のニジマスの採卵と人工受精を実施しました。

 親魚の成熟度合いを確認しながら、来週以降も採卵と人工受精を行う予定です。







親魚の選別作業 (1 個体ずつ
触診して、採卵可能な個体を選び出す)




雌親魚からの採卵作業












受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




雄親魚からの採精作業




精液




受精作業





2020 3 2 日 (月)
タンスイベニマダラ
 





 高山市上宝町の湧水でタンスイベニマダラが発見されました。タンスイベニマダラは、湧水が流入する小川や水路に生育する淡水産の紅藻の 1 種です (関連記事 : 2017 年 3 月 6 日、2019 年 1 月 23 日)。

 タンスイベニマダラは、養老町の養老神社の境内にある環境省名水百選のひとつ 「菊水泉」 など、水質が良好な地点にしか分布していません (関連記事 : 2017 年 1 月 9 日)。ただし、水質が良好な地点のすべてに分布しているわけではなく、その中でも特定の水質や水温でないと生育できないようです。今回発見された場所でも、山からの湧き出し口付近にわずかに生育しているだけです。

 タンスイベニマダラは、全国的に見ても分布が局所的であるため、環境省レッドリストでは準絶滅危惧 (NT) に分類されています。また、養老町では天然記念物に指定されています。














2020 3 1 日 (日)
水路の掃除
 





 下呂市萩原町羽根地区で農業用水路の掃除が行われました。

 下呂支所の導水路も一時的に水を止めて、職員が草の除去や水路の補修を行いました。











記 事


チャイロカワモズク

飼育池の掃除

高校生が来所

飼育魚の移動

河川調査

水温計のデータ回収

ニジマスの
採卵と人工受精

飼育魚の
体サイズ測定

人工産卵河川で
魚類調査

人工産卵河川で
魚類調査

ニジマスの
採卵と人工受精

井戸の遮光シートの
取り付け

巡回指導

渓流で魚類調査

渓流で魚類調査

ニジマスの
採卵と人工受精

養殖魚の魚病診断

飼育魚の移動

カジカの
飼育施設の掃除

カジカがふ化

ニジマスの
採卵と人工受精

タンスイベニマダラ

水路の掃除

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