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2018 年 4 月

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< 3 月  5 月 >


2018 4 30 日 (月)
トノサマガエル
 





 先日、増水時に下呂支所の配水池に流されてきたトノサマガエルです。

 水が冷たかったためか、じっとうずくまって日なたぼっこをしていました。冬眠から覚めたばかりの大増水でさぞ災難だったでしょう。











2018 4 27 日 (金)
アユの標識作業と放流
 





 郡上市八幡町の長良川において、今年 2 回目のアユの放流を行いました (関連記事 : 4 月 12 日)。

 放流したアユは、(一財) 岐阜県魚苗センターで育てられた海産非継代種苗です。1 尾 1 尾、ひれの一部を切ることで標識してあります。時期を変えて複数回放流を行うことで、より効果的な放流時期を調べています。








2018 4 26 日 (木)
飼育魚の移動
 





 下呂支所で飼育魚の移動を行いました。

 下呂支所では、主に屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に魚を移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 今日の作業では、A 号池で飼育していたアマゴやヤマメの成魚を B 号池に、ふ化室の水槽で飼育していたアマゴやヤマメの稚魚を A 号池に移動させました。




計数しながら 魚を新しい飼育池に入れる
(左手にカウンターを持っている)









2018 4 25 日 (水)
水門の維持管理
 





 下呂支所では、魚の飼育には井戸水と河川水を使用しています。ただし、井戸の水量に限界があるため、大部分の魚の飼育には河川水を使用しています。河川水は、飛騨川 (益田川) から水路を使って導入しています。

 飛騨川は、このところの雨で増水しており、流下してくる落ち葉で水門の取水口や飼育池のスクリーンが詰まりやすい状況です。職員が飛騨川の水門まで行き、取水口の落ち葉の除去作業を行っています。











2018 4 24 日 (火)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 先週に引き続き、下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施中です。

 検卵が終わった発眼卵は、養殖業者に順次発送しています。また、一部の発眼卵を次の親魚養成用として下呂支所に残し、ふ化室に収容しています (関連記事 : 4 月 16 日)。




検卵機を使用しても死卵 (白濁したもの) が
残るため、目視観察と手作業による検卵が不可欠




目視観察と手作業による検卵





2018 4 23 日 (月)
人工海水の準備
 





 カジカの仔魚の飼育やアユカケの卵の管理と仔魚の飼育には、海水が必要です。内陸部にある下呂支所では、海から取水することができないので、人工海水を作成して使用しています (関連記事 : 2018 年 3 月 21・30 日、4 月 18 日)。

 人工海水は、食塩・にがり・重曹などの主要な成分を調合して自作する場合 (関連記事 : 2016 年 2 月 17 日) と、市販の人工海水の素を使用する場合とがあります。今回は、市販の人工海水の素を使用しました。下呂支所では、人工海水は 100 % の濃度 (実際の海水と同じ塩分濃度) で作成しておき、必要に応じて薄めて使用しています。











2018 4 20 日 (金)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 今週も下呂支所でニジマスの発眼卵の検卵作業を実施中です (関連記事 : 4 月 11 日)。

 目視観察と手作業による検卵には、時間だけでなく根気が必要です。連日、職員が辛抱強く検卵作業を続けています。




検卵機を使用しても死卵 (白濁したもの) が
残るため、目視観察と手作業による検卵が不可欠





目視観察と手作業による検卵





2018 4 19 日 (木)
アユの標識作業と放流
 





 今日もアユの標識作業と放流を実施しました (関連記事 : 4 月 12・17 日)。

 今回は、他の放流アユと識別できるよう、標識として脂びれの切除を行いました。











2018 4 18 日 (水)
カジカがふ化
 





 下呂支所でカジカのふ化が続いています (関連記事 : 3 月 21・30 日)。

 カジカは、ふ化から 1 ヶ月半ほどの間は人工海水で飼育し、餌としてアルテミアを与えています (関連記事 : 4 月 15 日)。




仔魚 (全長 約 5 mm)




飼育用の水槽 (人工海水 循環)に
ふ化した仔魚を移す





2018 4 17 日 (火)
アユの標識作業と放流
 





 先週に引き続き、アユの標識作業と放流を行いました (関連記事 : 4 月 12 日)。

 当研究所では、放流後のアユの成長や漁獲による回収率の調査を予定しています。今回は、他の放流アユと識別できるよう、標識として脂びれと左腹びれの切除を行いました。この後、6 月から成長や生残などを調査していく予定です。




標識作業








2018 4 16 日 (月)
ニジマスの発眼卵をふ化室に収容
 





 下呂支所でニジマスの発眼卵をふ化室に収容しました。

 ふ化室への収容は、検卵を実施した後に行っています (関連記事 : 4 月 11 日)。ふ化室では、まず 「ふ化盆 (ふかぼん)」 と呼ばれる枠付きの金網に発眼卵を 500〜1000 個ずつ小分けして入れます。ふ化盆は 5〜10 枚程度重ねた状態で上下をひもで固定し、ふ化水槽の中に設置します。

 ふ化水槽では、井戸水を流してふ化盆の中で発眼卵をふ化させた後、仔魚期の終わりまで収容しています。




ふ化盆に発眼卵を小分けして入れる




発眼卵を小分けした ふ化盆を重ねる




重ねた ふ化盆の上下をバンドで固定




ふ化水槽に入れる




ふ化盆とふ化水槽との隙間を 縄でふさぐ




ふ化水槽に ふたをして遮光




井戸水を流しながら、餌付け直前まで収容





2018 4 15 日 (日)
アルテミア
 





 下呂支所では、カジカやアユカケの仔魚の餌として 「アルテミア」 を使用しています。アルテミアは、甲殻類の 1 種で、仔魚の飼育には欠かせない餌です。

 アルテミアは、乾燥状態の卵が市販されており、これを 28 度程度に温めた 3 % 食塩水中に入れておくと1 日でふ化します。下呂支所では、アルテミアを毎日ふ化させており、容器内のアルテミア (全長 約 0.5 mm) をプランクトンネットで回収して、カジカやアユカケの仔魚に与えています。


参考文献

森美津雄・藤井亮吏.2012.カジカの初期飼育における
 日間摂餌量.岐阜県河川環境研究所研究報告,57:
 11-14. < PDF >




ふ化したアルテミアをプランクトンネットで回収




アルテミアは橙色で、大量にいると、写真の
ように水が橙色に染まったように見える




カジカ仔魚の飼育水槽




アルテミアを投入





2018 4 13 日 (金)
飼育魚の移動
 





 下呂支所で飼育魚の移動を行いました。

 下呂支所では、主に屋外の飼育池でアマゴやニジマスなどを飼育しています。魚が混みあっている飼育池では病気が発生しやすくなるので、個体数や体サイズに応じて、より大きい池に魚を移し替えるか、いくつかの池に分けて飼育するようにしています。

 今週の作業では、F 号池で飼育していたニジマスの成魚を H 号池に、A 号池で飼育していたニジマスの稚魚を F 号池にそれぞれ移動させました。




台車に水と魚を積んで移動




計数しながら 魚を新しい飼育池に入れる
(左手にカウンターを持っている)








飼育池に防鳥ネットをかぶせる








2018 4 12 日 (木)
アユの放流試験
 





 郡上市八幡町の長良川において、アユの放流を行いました。

 放流したアユは、(一財)岐阜県魚苗センターで育てられた海産非継代種苗です。1 尾 1 尾、ひれの一部を切ることで標識してあります。時期を変えて複数回放流を行うことで、より効果的な放流時期を調べています。




積み込み作業




放流作業





2018 4 11 日 (水)
ニジマスの発眼卵の検卵作業
 





 下呂支所では、今週からニジマスの発眼卵 (はつがんらん) の検卵 (けんらん) 作業を実施中です。

 発生の最終段階の卵は、発現した眼球が透けて見えることから 「発眼卵」 と呼ばれます。卵は、受精後しばらく安静が必要ですが、発眼卵の段階になると外部からの衝撃に比較的強くなり、収容水槽から取り出すことができるので、検卵機により生卵と死卵とを分別する作業が可能になります。死卵を放置すると、水カビ発生の原因となるので取り除かなければなりません。ただし、検卵機による除去では、少数の死卵が残るため、残った死卵を目視観察と手作業で取り除く必要があります。

 これらの作業は 「検卵」 と呼ばれ、卵の出荷やふ化室への移送の前に必ず行っています。検卵が終了した発眼卵は、養殖業者への出荷や当研究所での継代飼育などに使用しています。




検卵機で死卵 (左側のざる) と
生卵 (右側のざる) に分別




検卵機を使用しても死卵 (白濁したもの) が
残るため、目視観察と手作業による検卵が不可欠





2018 4 10 日 (火)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所で今年 6 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 今シーズンのニジマスの採卵と人工受精は、今日の作業で完了しました。




雌親魚からの採卵作業



受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




雄親魚からの採精作業




受精前に精子の運動性を顕微鏡で確認




受精作業




卵管理水槽に受精卵を収容





2018 4 9 日 (月)
飼育池の掃除
 





 下呂支所で飼育池の掃除を行いました。

 魚を飼育している池では、残餌や排泄物の掃除が必要です。また、水源の飛騨川 (益田川) の増水時に濁った水が流入すると飼育池の底に泥が堆積するので、その都度、掃除しなければなりません。使用していない池でも藻が生えたり落ち葉がたまったりするので、使用を再開する前に掃除するようにしています。











2018 4 7 日 (土)
水温計の設置
 





 先日、調査を行う予定の河川に水温計を設置しました。

 水温計が増水でも流されない場所、渇水でも干上がらない場所を探すのが大変です。





2018 4 6 日 (金)
養殖魚の魚病診断
 





 下呂支所に県内の養殖場から魚病診断の依頼がありました。

 今週、診断の依頼があったのはヤマメです。養殖場は、自然界よりも高い密度で魚を飼育しており、病気が蔓延すると大きな被害が出る恐れがあるので、原因の把握と適切な対応が不可欠です。当研究所では、寄生虫・細菌・ウイルスの有無などを確認して死亡原因を調べ、養殖業者に対応策を指導しています。








2018 4 5 日 (木)
岐阜高校自然科学部生物班来所
 





 岐阜高校自然科学部生物班の 3 名が、リアルタイム PCR による生物の定量性についての技術指導を受けるために本所を訪問しました。

 3 名とも、マイクロピペットの操作などは手慣れたもので、しっかりと技術指導を受けていました。





2018 4 4 日 (水)
桜が満開
 





 下呂支所の桜 (ソメイヨシノ) が満開になりました。

 例年は 4 月中旬に満開になりますが、今年は 1 週間ほど早めでした (関連記事 : 2011 年 4 月 18 日・2012 年 4 月 20 日・2013 年 4 月 7 日・2014 年 4 月 11 日・2015 年 4 月 11 日・2016 年 4 月 8 日)。











2018 4 3 日 (火)
ニジマスの採卵と人工受精
 





 下呂支所で今年 5 回目のニジマスの採卵と人工受精を行いました。

 同じ系統の同じ年齢のニジマスで、かつ同じ池で飼育してきたものであっても、成熟の時期には個体差 (最大で 1 ヶ月ほど) が生じます。そのため、親魚の成熟度合いを毎回確認して、採卵可能な個体だけを選び出して採卵と人工受精を行うようにしています。




雌親魚からの採卵作業









受精前の洗卵作業 (等張液で卵を洗浄)




雄親魚からの採精作業




精液





2018 4 2 日 (月)
春霞
 





 と呼べば聞こえがいいのですが、黄砂がやってきました (関連記事 : 2012 年 4 月 26 日 、2011 年 5 月 3 日)。

 下呂支所周辺は、ヒノキ花粉とのダブルパンチ状態で、アレルギー持ちの職員を苦しめています。








記 事


トノサマガエル

アユの
標識作業と放流

飼育魚の移動

水門の維持管理

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

人工海水の準備

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

アユの
標識作業と放流

カジカがふ化

アユの
標識作業と放流

ニジマスの発眼卵を
ふ化室に収容

アルテミア

飼育魚の移動

アユの放流試験

ニジマスの
発眼卵の検卵作業

ニジマスの
採卵と人工受精

飼育池の掃除

水温計の設置

養殖魚の魚病診断

岐阜高校自然科学部
生物班来所

桜が満開

ニジマスの
採卵と人工受精

春霞


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