小川は、小さな水域ですが、さまざまな魚種が産卵や成長に利用する重要な場所です。しかし
現在、その多くは護床・護岸されて、「水路」
につくり変えられています。水路は、浅くて流れが速い上、砂礫が消失しており、魚類が暮らしにくい環境になってしまいました。
そこで、当研究所では、水路での魚類の生息状況の改善を目的とし、木製構造物
(間伐材を使用) の設置を試行しました。この研究では、下呂支所の実験水路を使用して
2007 ・2008 年に調査を行い、物理環境 (水深
・流速 ・砂礫) の変化を記録するとともに、木製構造物を設置した区間
(操作区) と設置しない区間 (対照区) で魚類の現存量や種数を比べました。
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